USBデジタル出力搭載、カセットテープの魅力を改めて堪能できる新世代ダブルカセットデッキ「W-1200」

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カセットテープが静かなブームを迎えている中、録音・再生に必要なカセットデッキが見つからないという人に朗報。カセットテープの魅力を改めて堪能できる新世代のダブルカセットデッキ「W-1200」が、ティアックより3月下旬に発売される。

「W-1200」は、ワンウェイ(片道走行)カセットメカを2基搭載したダブルデッキに、マイクミキシング機能やUSBデジタル出力を備えた多彩なカセットデッキ。アナログの音が持つ温もりや柔らかさに加え、カセットテープならではの所有する満足感やアルバム毎の管理のしやすさが見直されつつある現在、カセットデッキとしての基本性能と、デジタル・オーディオ時代にマッチしたインターフェイスを備えたカセットデッキを目指した製品だ。


▲本格的なレコーディング機器に欠かせないレベルメーターに加えTAPE 1/2それぞれ独立したデジタルテープカウンターを装備。ディスプレイには高コントラスト・高輝度のFL方式を採用。

2つのカセットを入れ替えながら録音または再生できるダブルカセットメカを搭載。ノーマルテープ(タイプI)とクロームテープ(タイプII)の録音再生に対応、メタルテープ(タイプIV)は再生のみ対応(いずれも自動検出)。再生時にテープヒスノイズを低減するノイズリダクションシステム(Dolby B NR相当)も搭載する。

注目すべきは、カセットテープの音声をパソコンでデジタル録音できるUSBデジタル出力端子の装備。本体のUSB端子でパソコンと接続するだけでカンタンに録音が可能。CD品質(最大PCM 48kHz/16bit)のデジタルデータとして残せるので、貴重なカセットテープ資産のデジタル・アーカイブ作成に活躍してくれる。


▲リアパネルにはRCAアナログライン入出力とUSB端子を配置。マイク入力、ヘッドホン出力はアクセスしやすいフロントパネルに用意される。

このほか、カラオケやアナウンス用途に便利なマイクミキシング機能付きマイク端子も装備。使い勝手の面では、カンタンにテープの複製が行えるワンタッチダビング機能、2本のテープに同時録音できるパラレル(同時)録音機能などを搭載。ワンタッチで4秒間、または無音録音部分を任意の秒数で作成できるREC MUTE機能や、ワンボタンでテープカウンター「0000」に移動できるRTZ(Return to Zero)機能、リピート再生機能(最大20回再生後に停止)、±12%のピッチコントロール機能も備える。シビアな録音に欠かせないレベルメーターを搭載したFLディスプレイは、設置環境に合わせて明るさを調節できるディマー機能付きだ。

オーディオ入出力は、RCAアナログライン入出力端子と6.3mmステレオ標準ヘッドホン出力端子を用意。専用リモコンも付属する。

■業務用ダブルカセットデッキ「202MKVII」

ティアックのTASCAMブランドからは3Uラックマウントサイズの業務用ダブルカセットデッキ「202MKVII」が登場。「202MKVI」の後継機となるモデルで、新たにUSBデジタル出力を搭載した。


▲「202MKVII」が備える再生モード「SPECIAL」では、片方のテープを再生中(ラインアウトから出力中)に、もう一方のテープの再生音をヘッドホンでモニターすることで、別のテープの頭出し作業が可能。

安定性、耐久性に優れたワンウェイのICロジックトランスポートコントロールを採用した録音/再生メカを2系統搭載。レベルコントロール付マイク入力のほか、片方のテープを再生中にもう片方のテープの音声をヘッドホンモニターすることで次の曲の頭出し準備が可能な再生モード「SPECIAL」など、装備設備音響現場での運用に便利な機能を多数用意。このほか「202MKVI」からの機能追加としては、ノイズリダクションやヘッドホンのレベル調整機能の追加、専用のワイヤレスリモコン付属などが挙げられる。一方、オートリバース、TAPE1/2の連続録音/連続再生、倍速ダビングは非対応となっている。

製品情報

◆W-1200
価格:オープン(TEAC STORE価格 53,784円 税込)
◆202MKVII
価格:70,000円(税別)
発売日:2018年3月下旬
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