【インタビュー】Rie fu、海外から見た日本の魅力とは?

ツイート

シンガポール、中国やアジア、イギリスと、ここ数年で活動を海外へ広げているシンガーソングライター Rie fu(りえ・ふぅ)は、現在ロンドンを拠点にRié名義での音楽活動を展開し、現地のインディーミュージックサイト、DIYやCLASHなどでも高評価を受けている。

◆Rie fu画像

そんな彼女が約4年振りとなるシングル「TOKYO」をリリースする。故郷東京をイメージに、春の訪れを彷彿させる爽やかで開放的な新曲だ。リリースに合わせて開催される東京・名古屋・大阪でのワンマンライブでは、新曲をはじめ、過去のシングルやタイアップ曲、海外生活の秘話なども交えた特別なライブになるという。

世界を跨ぎ活躍しているRie fuに、新曲「TOKYO」の聴きどころ、海外での生活を通しての変化、今回のツアーの意気込みを聞いてみた。

──「TOKYO」は、故郷東京に関して書かれた曲ですね。

Rie fu:シンガポール、イギリスと移住してきて、日本では気付かなかった日本の良さをたくさん発見しました。電車が時間通りに来ることやコンビニがあることなど、当たり前だった事がものすごく貴重に感じられるのです。日本のそれぞれの地域に魅力がありますが、今回は自分が生まれ育った東京をテーマに、街自体を人に見立てて、「いつでもあなたを想ってる」と故郷へのラブソングを作ってみました。聴きどころは、「トーキオ!オ、オー」という特徴的なフレーズです。

──今作には日本語ver.と英語ver.の両方が収録されてますが、日本と海外の生活どちらも知っているからこその試みですか?

Rie fu:そうですね、二つの言語の比較というより、二つの文化の比較をベースに歌詞を書きました。海外の人に日本の印象を聞くと、必ずと言っていいほど、憧れの場所だと言われます。日本人が思う日本と、海外から見る日本は全くもって違う印象です。日本語と英語バージョンの違いは、そんな印象の違いを表現しています。なので歌詞も直訳ではなく、それぞれ意味が異なっています。例えば「抜け出せない迷路のような日々」は悩みを表現していますが、英語の「off-beat labyrinth and I’m lost in your thread」は魅力的な迷宮に迷い込んだような感覚を表現しています。

──今作の制作にあたり、苦労話や裏話はありますか?

Rie fu:この曲は、これまでリリースしてきた曲からイメージをあえて変えてみた楽曲なんです。音楽のストリーミング時代において、サビのフレーズが耳に残るように、またイントロの4~5秒にインパクトを出すためにアレンジの試行錯誤をしました。

──2004年のデビューと同時にロンドンに渡り絵画や音楽を学びに行かれましたが、渡英したことで変化したものは?


Rie fu:日本では物事が潤滑に繰り返される事が重要視されますが、イギリスでは毎日思いもしないことが起こるような、予想外の生活でした。そのような生活面での刺激が、音楽も今までとは違う予想外のものを作ろうという意欲に繋がりました。現地で面白いライブがたくさん観れる事もロンドンの大きな魅力です。

──音楽表現において、日本とイギリスとではどんな違いがあるのでしょうか。

Rie fu:日本では演奏面でも完璧さを求められる傾向があるけど、イギリスはどれだけ崩せるかが勝負な気がします。技術は関係なく、どれだけ個性やソウルを表現できるかという点です。また、あらゆるものが古いのもイギリスの特徴です。今住んでいるのは築500年の家で、鉄道や水道などインフラも数百年前のものが使われていることが多く、日本では考えられないようなトラブルが起きます。

──日本では「Rie fu」イギリスでは「Rié」として活動していますが、アーティスト名が違う理由は?

Rie fu:心機一転して新しいスタイルの楽曲を発表したかったので、同じ名前だと過去のリリース作品と比較し一貫性がなくなると思ったんです。また、eにアクセントをつけないと「リー」や「ライ」と読まれてしまうので、é表記にしました。

──今回のツアーはどのようなものになりそうですか?


Rie fu:年に一度の帰国ツアーということで、今までのシングルだけでなく、新曲やイギリスでRié名義で発表している曲、また海外生活のお話なども交えて、大切にライブをお届けしたいと思っています。

──最後に、ファンの方へメッセージを。

Rie fu:色々な国での活動に挑戦できるのは、日本のファンの方々のサポートのおかげです。日本を離れてみて更に故郷への愛が深まったように、日本のファンのみなさまへの感謝の気持ちもどんどん大きくなっています。ライブでその想いを直接お伝えできる機会を、楽しみにしています。


「TOKYO」
4月6日(金)東京会場先行販売
4月15日(日)一般販売、配信スタート

<At Rie Tour 2018>

2018年4月6日(金)
@南青山 Future SEVEN
1st OPEN 18:00 / START 18:30
2nd OPEN 20:30 / START 21:00
S席 ¥6,000(ドリンク代別途)※サイン入り NEW CD&グリート付き
通常 ¥4,500(ドリンク代別途)
チケット:goo.gl/DXppSB
[問]fearless records 03-5577-3624 (平日11:00~20:00)

2018年4月10日(火)
@名古屋ブルーノート
1st OPEN 17:30 / START 18:30
2nd OPEN 20:30 / START 21:15
S席 ¥5,200(メンバーズ会員優待価格)
通常 ¥5,500(一般)
※サイン入り NEW CD、ミート&グリート特典は物販にて販売
チケット:goo.gl/9ZNybH
[問]名古屋ブルーノート 052-961-6311 (平日11:00~20:00)

2018年4月14日(土)
@Music Club JANUS
OPEN 18:30 / START 19:00
S席 ¥6,000(ドリンク代別途)※サイン入り NEW CD&グリート付き
通常 ¥4,500(ドリンク代別途)
チケット:goo.gl/gWmGZr
[問]夢番地 06-6341-3525 (平日11:00~19:00)

◆Rie fuオフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス