【インタビュー】MOSHIMO、1stフルAL完成で圧倒的にぶっちゃける「悔しくても笑顔で過ごしてやろうって」

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■ ニコニコ笑顔で、むかつく奴らに嫌味言ってやろうと思ってます

── でも、ちゃんと“私は笑って生きると決めたから/もうこんな歌は歌わない”って言ってるわけだから。これはすごくいい曲だし、大事な曲だと思う。で、この曲以外は、まさに全曲が圧倒的少女漫画ストーリーになっているという、このテーマは最初から決めていた?

一瀬:お客さんからも恋愛相談が来たりするし、ポチの恋愛観でも面白いものがいっぱいあったんで、恋愛の曲をメインにしたアルバムにしたいなとは思ってました。いろんな恋愛の一面があって、最後に「圧倒的少女漫画ストーリー」という曲をエンディングソングとして作ろうと思ったんですよ。でも作り始めてみたら、“飽きちゃったボブヘアーに/「さよなら」できたのは/鏡に映った自分が嫌いだったから”とか、女の子が決心して一歩踏み出す様子も入ってぐっと深みが出たから、だったらリード曲にしたほうがコンセプトがわかりやすいんじゃないかな?って、途中からこれをリード曲にしました。


岩淵:ただ恋愛の曲と言っても、たとえば「可愛い子には旅をさせるな」は恋愛の話ではあるんですけど……私はスポーツでも勉強でも1位になることはなく、頑張っても2,3,4番手がいいところで、絶対1位の人にはかなわないんですよ。合コンに行ったとしても、突出して可愛い子っているじゃないですか。私はその横で“はい〜、どうぞどうぞ〜”みたいな。

一瀬:仕切り屋ね(笑)。

岩淵:バンド活動でもそうなんですよ。MOSHIMOって誰かの一番じゃないことの方が多くて、フェスとかサーキットとかで見れたらいいやという2、3、4番手のバンドで、何しても誰かの一番になかなかなれなかったんですよ。その時の不甲斐なさと、でも現状はこうだからって受け入れる時の虚無感みたいなものがあって、だから「可愛い子には旅をさせるな」は恋愛の曲ですけど、社会的な意味もちょっと入ってるんです。二番のサビとか。

── “不平等社会さ/あなただけでいい 認めて欲しい”。ああ、そういうことだったのか。

岩淵:ほんと“私なんてモテないのよ”って感じで。

── あのフレーズにはひっくり返った。あんまり感情がこもりすぎてる(笑)。

一瀬:コブシをちょっと効かせて(笑)。

岩淵:だって、どんなに頑張ってもポテンシャルがある子には勝てないんですよ! 男の子の視線がみんなその子に行ってるのがわかるんですよ。その時に、“ああ、そう。いいっす。みんなぁ、飲みますか!”みたいな。

── そうなるよねえ。いや、他人事じゃないっす。

岩淵:こいつには勝てないから、悔しいけどサポート役に回るんだけど、そういう子って“あなたのサポートのおかげで楽しい時間になった、ありがとう”とか言ってくれるから、さらに自分の心がゆがむんですよ(笑)。あの時の自分の卑屈さが、マジ嫌になる。どうしてもそういうスパイラルに入っちゃう。それをもうおっぴろげに笑って話すしかないと思って書いた曲なんですよね。これはぜひ女の子の集団で、カラオケで歌ってほしいですよ。二次会とかで。

── 二番手以降の子が集まって?(笑)

岩淵:金曜日の深夜とかにカラオケで、“やるせねえ!”とか言いながら歌ってほしい。

── でもこれって、男子もわかりますよ。ね?

宮原:わかります。

岩淵:むしろそういう人たちのほうが多いと思うので。開き直って、不甲斐ない奴らの中で一番になって、みんなで頑張ろうぜ!って笑顔で進める2018年にしたいなと思ってます。ニコニコ笑顔で、むかつく奴らに嫌味言ってやろうと思ってます。…すいません。話が脱線して。

── 全然脱線してない。レールの上をちゃんと走ってる(笑)。でもこのままだとポチちゃんのソロインタビューになりそうなので、メンバーの話も聞きましょう。きょーへいくん、お気に入りの曲は?

▲アルバム『圧倒的少女漫画ストーリー』

本多:僕は「チュウチュウ」が大好きです。自分のドラムプレーも好きなんですけど、それは置いておいて、歌詞にポチの独特な感覚がすごく出てるなと。恋愛の、憧れの人を追いかけたり追いかけられたりすることを「トムとジェリー」みたいにネズミと猫にたとえるなんて、すごいと思った。

岩淵:好きな人に追いかけられるって、幸せじゃないですか? いつも追っかけることが多いから、追っかけてもらえたらどんなに幸せだろうと思うんですよ。好きな人に食べられてもいいから、追っかけられて走ってる瞬間は幸せだろうなと思うんで。逃げる経験なんてしたことないので、“私を追っかけてくれ〜”っていう欲望の曲です。

── これはサウンド的にはさっき言ってた、エッジの立ったサウンドにラブリーな歌詞を乗せる典型的な曲でしょう。

一瀬:これは一番頭がイッちゃってる曲にしたくて、「クシコスポスト」のメロディを入れたりして、メタルなサウンドで、Aメロはどキャッチーにして、振り幅が一番出る曲にしました。

岩淵:これだよね? スネアのチューニングをむちゃくちゃにしたやつ。

本多:そう。チューニングを整えて叩いたら“いい子すぎる。もっと悪い子で”と言われて、スネアのテンションボルトを一個だけ緩めて、すごい変な倍音を作ってみて。この曲は全員が極悪な音で録ろうというテーマがあったんで、念願のツーバスドコドコもできたし、やりたい放題やりました。

宮原:みんな汗だくになって、スタジオの中で暴れまくってました。

岩淵:めっちゃ面白かった! イッチーのギターとか、単体で聴いたらすごいんですよ。ノイズしか聴こえない。

一瀬:メサブギー(ギターアンプ)を使ってます。メロディと歌詞がポップだから成立するんですよね。

◆インタビュー(3)へ
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