コード機能拡張でさらに使いやすくなった自動作曲アプリ「Band-in-a-Box 25 for Mac」

幅広いジャンルの楽曲がカンタンに制作でき、動画用BGM作成にもぴったりな自動作曲・伴奏作成の定番アプリのMac版最新バージョン「Band-in-a-Box 25 for Mac」が登場。ダウンロードはすでに販売がスタート、パッケージ版は4月13日より発売される。販売元であるフロンティアファクトリーの公式ストア（フロンティアファクトリー・ダイレクトストア）では現在パッケージ版の予約を受付中だ。

「Band-in-a-Box」は、自動作曲・伴奏作成の定番アプリとして世界中で愛され続けている、カナダPG Music Inc.社のソフトウェア。好みの音楽スタイルを指定するだけで、メロディ、ピアノ、ストリングス、ギター、ベース、ドラムなど、各パートをあっという間に作曲が可能。メロディからコード進行を生成したり、オーディオデータからコード進行を抽出するといった機能も備える。最新版のバージョン25では、メイン画面のツールバーを改善し、コードビルダーにコード理論表を追加。さらにスタジオミュージシャンの演奏を自作曲に取り入れられるリアルドラムやリアルトラック機能の拡張、ノーテーション機能拡張、使い勝手が向上している。

ユーザーインターフェイス関連では、モード切り替えボタンを使ってツールバーを小さく表示することが可能に。よく使うボタンを「カスタム」タブに集めることができ、作業効率がアップした。コードを入力する際に使用するコードビルダーでは、コード理論表に現行のキーにふさわしいコードをリストアップ。最上段には最もよく使われるダイアトニックコード、その下にはドミナントセブンスコード、セブンスコード、ディミニッシュコードなどが表示される。「ジャズ」を無効にするとポップスでよく使われるトライアドコードを表示、有効にするとジャズでよく使われるセブンスコードが表示されるので、知識や好みに合わせて使いわけることができる。


コードシートをコードレイヤー機能も拡張された。コードレイヤーに標準記譜（C､D､E♭など）を表示することができ、たとえばメインではローマ数字で表示し､コードレイヤーでは標準で表示するといったことが可能。また、コードレイヤーにコンサートキーを表示することができるので、メインではコードをアルトサックス用に表示し､レイヤーではコンサートキーで表示するといったことが可能になる。

スタジオミュージシャンの演奏を録音したデータが使用できるリアルドラムは「Band-in-a-Box」の大きな特徴の一つだが、今回新たにマルチドラム機能を追加。ドラムパートに複数のリアルドラム、ループ、ユーザートラック、リアルトラックを取り入れることが可能になったほか、ドラム以外のパートでもリアルドラムが使用できるようになっている。また、ショット・プッシュ・ホールド機能が､スタイルの変更やフリーズ中のリアルドラムにも対応。リアルトラックでは、スタイルとの相性を確認しながらリアルトラックを選択するダイアログに演奏オプション（ブルージー、シンプル、ホールドなど）を追加。リアルチャートも改善され、ギターの奏法テクニック（ベンド、スライド、プルオフ、ハンマーオン）がタブ譜に表示されるようになった。


「Band-in-a-Box 25 for Mac」は、搭載するトラック素材や音源素材など、コンテンツ数量による3種類のパッケージを用意。基本機能は全グレードで同じなので、豊富な機能はどのグレードでも存分に楽しめる。BasicPAK、MegaPAKのメディアはDVD-ROMからUSBメモリに変更されており、光学ドライブを搭載しないiMacやMacBookでも手軽にセットアップが可能に。USBメモリには重厚感のあるロゴ入りキーホルダーが付属する。最上位のEverythigPAKは、2.5インチオリジナルHDDにリアルトラックを中心とした約100GBのコンテンツを収録。おもに北米のスタジオ・ミュージシャンの演奏を録音した高品質の伴奏で曲づくりが行える。