【インタビュー】ザ・デッド・デイジーズ「何でもオールドスクールのやり方でやるんだ」

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ザ・デッド・デイジーズが4枚目のアルバム『バーン・イット・ダウン』を発表した。

◆ザ・デッド・デイジーズ映像&画像

元モトリー・クルーのジョン・コラビ(Vo)、元ディオ~ホワイトスネイクのダグ・アルドリッチ(G)、ブルー・マーダーやホワイトスネイクで活動していたマルコ・メンドーサ(b)、バンドの創設者であるデイヴィッド・ローウィー(G)、さらに新たに加わった元ジャーニーのディーン・カストロノヴォ(Dr)というメンバーで構成されるスーパー・バンドだが、1970年代テイストのハード・ロックを特徴とし、本作ではさらにメロディックでグルーヴィー、各メンバーの個性が楽しめる作品に仕上がっている。このアルバムについてジョン・コラビとダグ・アルドリッチから話を聞いた。


――前作の『メイク・サム・ノイズ』(2016年)ではメンバー全員でスタジオに集まって曲作りを行なってからレコーディングに臨んでいましたが、今作はいかがでしたか?

ジョン・コラビ:まずニューヨークでメンバーとマーティ(フレデリクセン/プロデューサー)と一緒に集まったよ。そして、全員でマーティと一緒に出したアイディアをバンドとして仕上げていったんだ。

――曲作りセッションを始める際は、真っ白な状態でセッションに参加するのですか?

ジョン・コラビ:俺はいつもそうしている。曲のアイディアを持って行く場合でも、バンドとしてやり始めたら、全員がそれぞれの持ち味を加えるから、色々なことが必ず変わるんだ。だから俺はいつもオープンな状態で臨むようにしているよ。

ダグ・アルドリッチ:ザ・デッド・デイジーズは何でも一緒にやるから、俺が頭の中で曲を丸ごと書いておく必要はないんだ。俺はただ、バンドにとって興味深いんじゃないかと思うリフやコードなどを考えておくだけだよ。今回のアルバムでは、もう少しへヴィで、もう少し1970年代のヴァイブがあるものをやりたいという方向性があったんだけど、マーティはどんなものがあるんだ、聴かせてくれ、と言っては、こういうタイプのドラム・ビートにしてみたらどうだと、たくさんアイディアを出してくれた。だから、今作では、彼は遙かに深く曲作りに関わっているよ。サウンドも何もかも『メイク・サム・ノイズ』とはちょっと違っているけど、マーティの功績が凄く大きいよ。

――具体的には『メイク・サム・ノイズ』とはどういう違いを感じていますか?

ダグ・アルドリッチ:スタイル的に、深みが増しているし、多彩さも増えていると思う。例えばタイトル・トラックの「バーン・イット・ダウン」には、これまでとは異なるカラーと異なるサウンドがあるし「ジャッジメント・デイ」もそうだ。それと、バラードをやりたくて何曲か作ったんだけど、マーティは「セット・ミー・フリー」に満足してくれて、俺達で上手く仕上げた。恐らくこのアルバムで俺が一番気に入っている曲はこれだよ。

――サウンドが全体的にヘヴィになったことで、シンガーとしてアプローチに変化はありましたか?

ジョン・コラビ:曲に合った歌い方をするだけだよ。そういう意味では少し変わったかもしれないね。ギターに合わせても歌っているからね。

――ギター・プレイでチャレンジしたことは?

ダグ・アルドリッチ:「セット・ミー・フリー」のイントロはデリケートだったし、あれを弾くのはかなりのチャレンジだったよ。それから、「レザレクテッド」のバースとアウトロのリズムが面白くて、かなりクールだと思った。

――どの曲もライヴ映えするような曲に仕上がっていますが、レコーディングもライヴのような雰囲気で行なわれたのでしょうか。

ダグ・アルドリッチ:そうだよ。全員で一緒にね。それもザ・デッド・デイジーズの良い点なんだ。何でもオールドスクールのやり方でやるんだよ。


――今作でも過去のアルバム同様にカバーが収録されていますね。ザ・ローリング・ストーンズの「ビッチ」と、ザ・ビートルズの「レヴォリューション」はどういった理由から選んだのですか?

ジョン・コラビ:俺達全員、ザ・ビートルズ、ザ・ローリング・ストーンズ、レッド・ツェッペリン、デイヴィッド・ボウイといった偉大なアーティスト達が大好きなんだけど、スタジオに入ると何曲かジャミングしてみるんだ。それで、その中から上手くいったのがこの2曲だったんだよ。でも、自分達らしさも出そうとしたよ。全く同じにはならないようにね。

ダグ・アルドリッチ:「レヴォリューション」は凄く難しかった。色々なやり方で弾いてみたけど、どうしても一番良いやり方が見つからなくてね、それで、ひたすらプレイし続けて色々なことを試した結果、アルバムに入っているものに落ち着いたんだ。

――4月からツアーが始まりますが、6月には来日公演もありますね。

ジョン・コラビ:非常にエネルギッシュで、強烈なショーをやるよ。日本のファンはザ・デッド・デイジーズを凄くサポートしてくれて、心からお礼を言いたい。一日も早くみんなと再会したい。待ちきれないよ。

取材・文:Jun Kawai
写真:Danny Jungslund

<ザ・デッド・デイジーズ来日公演>

2018年6月25日(月)
@梅田CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKETS \7,500(税込/All Standing / 1ドリンク代別途必要)
[問]梅田クラブクアトロ 06-6311-8111

2018年6月26日(火)
@恵比寿LIQUIDROOM
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKETS \7,500(税込/All Standing / 1ドリンク代別途必要)
[問]クリエイティブマン 03-3499-6669

2018年6月28日(木)
@名古屋CLUB QUATTRO
OPEN 18:00 / START 19:00
TICKETS \7,500(税込/All Standing / 1ドリンク代別途必要)
[問]名古屋クラブクアトロ 052-264-8211

※未就学児(6歳未満)の入場不可
協力:ワードレコーズ
企画・制作・招聘:クリエイティブマンプロダクション
https://www.creativeman.co.jp


『バーン・イット・ダウン』

【100セット 通販限定CD+輸入盤ピクチャーディスクLP+直筆サイン入りカード】8,500円+税
【CD】 2,500円+税
※日本語解説書封入 / 歌詞対訳付き
1.レザレクテッド
2.ライズ・アップ
3.バーン・イット・ダウン
4.ジャッジメント・デイ
5.ホワット・ゴーズ・アラウンド
6.ビッチ
7.セット・ミー・フリー
8.デッド・アンド・ゴーン
9.キャント・テイク・イット・ウィズ・ユー
10.リーヴ・ミー・アローン
<ボーナストラック>
11.レヴォリューション(ビートルズ カヴァー)

【メンバー】
ジョン・コラビ(ヴォーカル)
ダグ・アルドリッチ(ギター)
デイヴィッド・ローウィー(ギター)
マルコ・メンドーサ(ベース)
ディーン・カストロノヴォ(ドラムス)

◆ザ・デッド・デイジーズ『バーン・イット・ダウン』レーベルオフィシャルサイト
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