【インタビュー】ニック・ムーン、いよいよソロ・デビュー「すごくワクワクしてるんだ」

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Photo by Yoshiharu Ota

■25歳からの5年間って、
■僕の人生でほかのどの5年間より成長があったと思う

──曲作りの過程について教えてください。曲を作ろうと決めてスタジオへ入る人もいますが、あなたはどうやって?

ニック・ムーン:僕はそういうの苦手なんだ。ソングライティング・セッションの時間を持って、“さあ、曲を作ろう”って集中しようとした時期もあったけど、上手く行かなかった。いまは、どこからともなく浮かんだアイディアを、それは大抵、ヴォーカル・メロディーなんだけど、それをケータイに録音したり、家にいるときはピアノでレコーディングしてる。それを後でまとめるんだ。このアルバムの大半はそうやって出来上がった。

──最初に誕生した曲はいつ作られたものですか?

ニック・ムーン:(5年前の)フジロックのころだよ。

──では、アルバムが完成するのに4、5年くらいかかった?

ニック・ムーン:そうだね、でも、最初の3~4年くらいはアルバムにしようなんてことは考えてなくて、ただ曲を作り続けているだけだったからね。この1、2年でそれを見直したって感じかな。

──トラッキングリストはどうやって決めたのですか?

ニック・ムーン:僕はそういうの決めるのが苦手で、信頼している人たちにアドバイスを貰ったんだ。その中のひとりから“作った順にしたら?”って言われて、それだって思ったよ。歌詞的にも相応しかった。

──いま30歳ということですが、この5年間でいろんなことを経験したと思います。それで25歳のときに書いた曲、とくに歌詞を振り返ってみて、いまはこう思わない、変更したほうがいいと感じたりはしませんでしたか?

ニック・ムーン:そのままにした。確かに、24、25歳の自分はいまとは全然違って、面白いと思ったよ。25歳からの5年間って、僕の人生でほかのどの5年間より成長があったと思う。歌詞の面ではちょっと恥ずかしくもなったけど、というのも、当時の僕はもっと辛辣だったから。読み返すの嫌なとこもあった。でも、そのままリリースしたいって思った。アルバムとしてはそのほうがいい、ひとりの人間の成長がわかるんじゃないかって。それが、トラッキングリストを作った順にした理由の1つだよ。

──このアルバムの曲をバンドでプレイしたことはありますか?

ニック・ムーン:ないね。いまのライブはエレクトリックで即興的な要素も取り入れようとしていて、自分ひとりでやってる。この先のことはわからないけど、いまはひとりでやるのが新鮮なんだ。挑戦でもあるけど、ミュージシャンにとってはいいことだと思う。いつも安全なところにいるのは好きじゃない。それに、バンドっていう状況をまた有り難く感じるようになるかもしれない。

──東京に住み始めたと聞いたのですが?

ニック・ムーン:まだだよ。この数ヶ月、何度も来日してるけど、まだ住んでるわけじゃない。ずっと住みたいと思ってるんだけどね。

──レスターと東京の生活は全く違いますよね。どんなことにインスパイアされますか?

ニック・ムーン:そう、全然違うよね。東京のほうがもっといろんなことが起きてる。外国人だから余計そう感じるのかもしれないけど、インスパイアされることがいっぱいある。レスターには長く住んでて、何もかも知ってるからね。どこか全く違う場所に住んでみたいって思ってるんだ。


──今年はあなたにとって変化の年になりそうですね。いろんなことが起きると思いますが、いまはあなたの人生においてどんなチャプターだと思いますか?

ニック・ムーン:うーん……、いい質問だね。自分に起きること全てに最善を尽くしたい。そのときどきを楽しみたい。あまりにもいろいろあり過ぎたら圧倒されちゃうかもしれないけど、すごくワクワクしてるんだ。アルバムを出してライブができるってすごくクールな機会に恵まれてる。いろいろな人にも会えるし、そう、エキサイティングなチャプターだよ。そのあと、ダークなチャプターが来るかもしれないけど(笑)。でも、いまはワクワクしてる。(日本語で)ウレシイ。

──この先、いくつか公演が控えていますが、どんなパフォーマンスを期待できるのでしょう?

ニック・ムーン:ストア・ギグでは落ち着いてくつろいだものになり、フェスティバルでは、もっとアップビートなものにしたい。その会場によって違うパフォーマンスをしたいな。もう1回観に来てくれる人が飽きないように。

──あなたの年齢だと、昔とは違って、人々が音楽にお金を払いたがらない理由が理解できるのではないでしょうか。その一方で、あなたは音楽を作るのにものすごく力を注いでいるわけですよね。音楽だけを作って生活するのは、いまは難しい。そんな状況をどう思いますか?

ニック・ムーン:その通り、僕は共有ファイルとかストリーミング・サービスに慣れ親しんで育ったわけだから、Spotifyとかに問題はないよ。でも音楽があり過ぎて、自分たちの音楽を聴いてもらえないバンドが出てきてると思う。それに、ライブは観たいって人達はいまでも多い。まあ、ミュージシャンとしてはそんなこと気にせず、自分がやっていることを楽しんだ方がいいと思う。

──自分の作品を盗まれてるとは感じない?

ニック・ムーン:それはないね。昔と違い、アルバム作るのに大金なくたっていいし、ラップトップで作ることだってできる。自分がコントロールできないことは考えずに、いまやってることを楽しむようにしてる。

──では、あなたにとって音楽とはどんな意味を持つのか、2、3の言葉で表すとしたら?

ニック・ムーン:全て(笑)、取りつかれてる。それに……、最良のエネルギー消耗。よく寝られる(笑)。

──最後に日本のファンへメッセージをいただけますか?

ニック・ムーン:僕がやってることにまだ興味を持ってくれて、ありがとう。嬉しい。長いことやってるのに、いまでも興味を持ってくれる人がいて、コンサートで彼らに会えるなんて、これ以上のことは望めない。アリガトウ。

Photo by Yoshiharu Ota

   ◆   ◆   ◆

『CIRCUS LOVE』は4月11日発売。それに先駆け、土曜日(7日)より4日間、Instagramのストーリーズ限定で新作の全曲試聴が実施される。

Interview & Text by Ako Suzuki


■リリース情報

ソロ・デビュー・アルバム『CIRCUS LOVE | サーカス・ラヴ』
2018年4月11日(水)発売
■国内盤CD(全11曲)
¥2,200+税
※初回仕様限定 直筆サイン入り紙ジャケット予定
※解説・歌詞・対訳付
■配信(全11曲)
iTunes予約リンク:
https://itunes.apple.com/jp/album/id1326053093?at=10lpgB&ct=4547366344622_al&app=itunes
*iTunes、iTunes Storeは、Apple Inc.の商標です。

収録曲
1. End/Gone
2. Guul
3. SPACE 666
4. Something
5. Animals
6. So Well
7. Story
8. Water
9. Cameron
10. I Seem To Love
11. You & Me

All music & lyrics written by Nick Moon Mastered by Greg Calbi @ STERLING SOUND

■アルバム全曲試聴

ソニーミュージック洋楽(@sonymusic_jp)Instagramのストーリーズ限定で新作の全曲試聴を実施
URL: http://smarturl.it/CIRCUSLOVEinsta
期間: 2018年4月7日(土)0:00~4月10日(火)23:59まで
※開始から24時間経過後はストーリーのプロフィール画面「ハイライト」からご試聴ください。
※Instagramストーリーズの機能は、iOSおよびAndroid版Instagramアプリのバージョン25以降で利用できます。

■ライブ情報

<全国インストアイベント>
2018年
4月14日(土)12:00~ 愛知・名古屋パルコ西館1Fイベントスペース
4月14日(土)19:00~ 大阪・タワーレコード梅田NU茶屋町店
4月21日(土)12:00~ 東京・タワーレコード新宿7Fエレベーター前会談
4月27日(金)18:30~ 東京・タワーレコード渋谷店5F イベントスペース
詳細: http://www.sonymusic.co.jp/artist/nickmoon/info/492623

<GREENROOM FESTIVAL '18>
ニック・ムーン出演日:2018年5月27日(日)
会場:神奈川・横浜赤レンガ地区野外特設会場
※ステージ割は後日発表
http://greenroom.jp/

<ASIAN KUNG-FU GENERATION Tour 2018「BONES & YAMS」>
※2018年6月7日(木)~ 全国22公演のオープニング・アクトとして出演決定
http://www.akglive.com/tour2018/


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