【ライブレポート】フルカワユタカ、LOW IQ 01など多彩なゲストと祝祭感「わかる。俺が楽しいから」

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フルカワユタカが4月13日、東京・Shibuya WWWにて<フルカワユタカ presents『yesterday today tomorrow TOUR ファイナル』>を開催した。同公演は3rdアルバム『Yesterday Today Tomorrow』を引っ提げて行われた全国ツアーの最終日となるもの。あいだに主宰イベント<フルカワユタカ presents「5×20」>をはさみつつ、the band apartの荒井岳史をゲストに並行開催したアコースティックツアー<yesterday today tomorrow TOUR extra>を含め、2018年1月よりスタートした一連のライブ活動の集大成となる。同公演の模様をレポートしたい。

◆フルカワユタカ 画像

「僕はこう語った」ではじまったライブは、終始笑顔があふれ、音楽の歓びに爆発するエネルギッシュなものとなった。フルカワユタカは最初MCから饒舌でテンションも高く、「ようこそ、フルカワユタカ!……あれ、倒置法になっちゃった」と観客を沸かせると、「1月に『Yesterday Today Tomorrow』という名盤を出しました。みんな、どうせ聴いてきたんでしょ? で、ツアーを回ってきて。何が言いたかったかというと、いいツアーだったんだよ」と顔をほころばせる。そして、「今の俺のモチベーションにぴったりの曲」だと「And I’m a rock star」を高らかに歌いあげた。




この日のフルカワバンドは、新井弘毅(G)、雲丹亀卓人(B / sawagi)、神林祥太(Dr)という4人編成で、フルカワとの呼吸感、グルーヴもぴったりだ。フルカワが華麗なタッピングを魅せる「busted」、どっしりとしたドラムのビートとメロディを縁取るギターやベースのサウンドで歌を際立たせる「ボクは少しズルくなる」、そして「lime light」のファンキーで立体的なアンサンブルなど、伸縮自在なプレイで聴かせてくれる。手練れで、やんちゃな暴れっぷりでも楽しませるバンドだ。

「楽しんでる? わかるよ、わかる。俺が楽しいから」とスターぶり全開のフルカワは、今回のツアーについて、近況について語る。以前とは違って他の人のライブを観に行くようになったほか、さほど乗り気でなかったInstagramを楽しんでいること、そしてさっそく新しい音源を作っていることなどを語るそのトーンは晴れやかだ。言葉の端々に、照れ隠しなのかひねくれた言い回しはあるけれど、隠せないポジティヴィティや音楽への高揚感がにじむ。集まった観客も、彼のその姿につられるように笑顔となって、会場のムードがどんどん解きほぐれていった。

▲with マイ(THE REDEMPTION / FRONTIER BACKYARD)


▲with LOW IQ 01

中盤では、アルバム『Yesterday Today Tomorrow』にも参加したゆかりあるゲストを迎えて、祝祭感もプラスした。「デイジー」では、トランペッターのマイ (THE REDEMPTION / FRONTIER BACKYARD)を招き入れて、フロアをブライトなサウンドで包むと、続く「revelation」ではもちろんこの方、LOW IQ 01が登場。LOW IQ 01は、「僕の悪影響ですね。こんなにしゃべるおっちゃんじゃなかったんですよ」とフルカワについて語ると、観客が同意したように手を叩く。LOW IQ 01&THE RHYTHM MAKERSの一員としてともにツアーを回るフルカワ。こうしたいちバンドメンバー、いちミュージシャンとしての活動もまたソロの活動に還元され、より広い視野で自身の音楽やキャリアを照らすことができているのだろう。そのキャパシティの広さが、今のライブやステージでの佇まいに表れているように感じる。

LOW IQ 01とはSUPER STUPIDの「What’s Borderless」も披露して、続いて迎えたゲストは、the band apartの荒井岳史。ここでは、フルカワとふたりの弾き語りのステージ。ちなみにthe band apartは前日に北海道でライブがあり、このステージに急いで駆けつけたという。「市川 (LOW IQ 01)さんの後に呼ぶとかないから!フルカワそういうとこあるよ」(荒井)と言いながらも、ふたりのいい関係性が透けて見える。荒井とは「バスストップ」とDOPING PANDAとthe band apartのコラボ曲「see you」をプレイし、フロアに美声を響かせた。


▲with 荒井岳史 (the band apart)

後半戦は、「踊れる準備はできてますか」と後輩バンドである夜の本気ダンス(フロントマン米田貴紀がアルバム『Yesterday Today Tomorrow』にゲスト参加)のおなじみのフレーズを借りて、「I don’t wanna dance」、「シューティングゲーム」「Beast」とダンサブルなチューンで盛り上げて、DOPING PANDAの「Transient Happiness」「MIRACLE」になだれ込む。「結局お前ら、メイニアなんだろ? フルカワメイニアなんだろ?」と言って、ダイナミックなバンドサウンドで観客をジャンプさせ、ラストはパンキッシュな「サバク」で本編の幕を閉じた。

アルバム『Yesterday Today Tomorrow』を中心に置きつつ、過去2枚のソロ作とDOPING PANDAの楽曲も交えたセットリストとなったが、どの曲も、最新のアルバムの曲も“今”のフルカワユタカの曲としてアップデートされた。これも、旺盛に前に進んでいく心境の表れだろう。最後に「ここだなあ。俺のいる場所は、ここだと思います。やるよ、俺は。ついてきてください」と、観客の顔をまっすぐに見つめて語った姿が印象的だった。




アンコールでは、早速、新曲「ドナルドとウォーター」が披露された。the band apartの原昌和と作ったというグルーヴィーで、細やかなタペストリー的に編み上げていくサウンドは、またさらにフルカワユタカの音楽の裾野を広げそうな曲となっていた。そして6月には、恒例の対バン企画「PlayWith」を行なうことをアナウンスし、ラストは「俺はロックスターだぜ」と高らかに宣言して「no boy no cry」で締めくくった。スターの驀進はまだまだ続いていく。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎Philippe Hayot

■<フルカワユタカ presents『yesterday today tomorrow TOUR ファイナル』>2018年4月13日@東京・Shibuya WWWセットリスト

01.僕はこう語った
02.too young to die
03.next to you
04.And I'm a rock star
05.busted
06.ボクは少しズルくなる
07.lime light
08.days goes by
09.デイジー with マイ(THE REDEMPTION / FRONTIER BACKYARD)
10.revelation with LOW IQ 01
11.WHAT'S BORDERLESS with LOW IQ 01
12.DAMN DAMN
13.バスストップ with 荒井岳史 (the band apart)
14.see you with 荒井岳史 (the band apart)
15.I'dont wanna dance
16.シューティングゲーム
17.Beast
18.Transient Happiness
19.MIRACLE
20.サバク
encore
en1.ドナルドとウォルター
en2.farewell
en3.no boy no cry

■フルカワユタカ feat.原昌和(the band apart)「ドナルドとウォルター」


2018年6月6日発売
1,700円(税抜)
1. ドナルドとウォルター
※その他、ボーナストラックとしてアンプラグドの音源集を数曲収録予定

■<フルカワユタカ presents「5×20 additional, PlayWith シックス」>

▼〜with SICS〜
6月29日(金) 下北沢SHELTER
w/ POLYSICS
開場19:00/開演19:30

▼〜with 6 & STOMPIN' BIRD〜
8月31日(金) 下北沢SHELTER
w/ HAWAIIAN6, STOMPIN' BIRD
開場19:00/開演19:30


▼チケット
4,000円 (+1ドリンク代別)
オールスタンディング/整理番号付
【SMA☆チケット先行受付 ※先着】
受付期間:4月16日(月)18:00〜4月22日(日)23:59
受付URL http://www.sma-ticket.jp/artist/furukawayutaka

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