【ライブレポート】ラストアイドルファミリー、メンバー卒業発表の衝撃とグループの結束の強さを見せた歴史的な一夜

観客の熱いアンコールに応える形で、メンバーが再びステージに姿を表すと、衝撃的な言葉が伝えられた。吉崎綾、古賀哉子、王林、3名の卒業発表である。


“いつも応援ありがとうございます。このたび、Good Tearsを卒業することになりました。ひとり目の挑戦者としてラストアイドルファミリーの一員となり、とても中身が濃く楽しい時間を過ごさせていただきました。みなさんに本当に心から感謝しています。もとから在籍している「りんご娘」の名前を広めるためにこれまで兼任して活動をしてきましたが、全部を全力でやるということがどうしても難しく、今回母体に戻る決断をしました。ラストアイドルファミリーのみんな、そしてもちろんGood Tearsのメンバーのことも全員大好きなのでずっと応援しています。残り短い時間ではありますが、Good Tearsの王林をよろしくお願い致します”──王林

“私、古賀哉子はラストアイドルファミリーを卒業することをお知らせいたします。突然のお知らせとなってしまい申し訳ございません。私には10代の頃から女優になりたいという夢がありました。その夢は一度は挫けてしまいましたが、このオーディションを受けたことによって福岡で生まれ育ち普通の生活をしていた私の人生は180度変わりました。そしてアイドルとして活動を続けていく中で、改めて女優として成功したいという思いが強くなっていきました。もちろんこの場に立てているのはラストアイドルのおかげだということはわかっています。ですが、女優になるということが一番の夢であるということに気づいてしまいました。応援してくださったファンのみなさん、本当に申し訳ございません。ですが、自分にもファンのみなさんにも嘘をついたまま活動を続けることが一番中途半端でよくないと思い、これからはいち個人としてラストアイドルを応援したいと思います。次のステージでラストアイドルファミリーのみんなときっとまた会えることを信じています。
一生忘れられない時間を本当にありがとうございました。ラストアイドルファミリーのみんな、スタッフのみなさん。そしてなにより哉子にたくさんの夢をみせてくれた、ファンのみんな。心から感謝しています。本当に本当にありがとうございました”──古賀哉子

“私、吉崎綾はLaLuceを卒業します。オーディションに合格して初期メンバーになれたこと、豪華なセットでの収録ができたこと、みんなで力を合わせて、デビューできたこと。セカンドシーズンでは小室哲哉さんにプロデュースしてもらい、素敵な楽曲をいただいたこと。2018年2月のZepp Tokyoでのファーストライブ、そして今日のライブ、すべて1年前には想像できない夢のようなことばかりでした。わたしを支えてくれたファンのみなさんや、スタッフの方々には感謝してもしきれません。本当にありがとうございました。
LaLuceのみんな。頼りないリーダーだったけど、みんなが支えてくれたからここまで頑張れました。大好きだよ。
不安はありますが、私は次の夢に進みます。LaLuce吉崎綾として出演する残りのイベントは、全力で頑張ります。
これまで本当にありがとうございました。私は卒業してしまいますが、ラストアイドルファミリーのみんなは頑張ってアイドル界のてっぺんを取り続けてください。ファンのみなさんも変わりない応援をよろしくお願い致します”──吉崎綾

3人が卒業や夢への思いを、時に涙を浮かべ、時に力強く語り終えると、客席からは温かい拍手が鳴り響いた。3人はステージ上でラストアイドルファミリーに見守られながら、ストリングスバージョンの「バンドワゴン」を披露。ストリングスとピアノのみのシンプルなバックトラックに乗った3人の歌声は、表情豊かに美しく響いていた。

さまざまな出来事が起きたこの日の公演のフィナーレを飾ったのは、メンバー全員による「明日の空を見上げるために」。“流した汗とか涙が　いつかきっと　夢を叶えてくれるよ”“どんなに夢を見ていても　自分の足で走らなきゃ始まらない”という歌詞は、夢に向かって卒業する3人の背中を押しているようで、ステージ上にはエモーショナルな光景が広がっていた。


メンバーの卒業という大きな転機を迎えたラストアイドルファミリー。ただ、彼女たちはこれまでもさまざまな逆境に立ち向かうことで、メンバー同士の結束力を高め、グループとして成長を遂げて来た。これから彼女たちは、どのような道を歩んでいくのか……じっくり見守っていきたいと思わせてくれるステージだった。

なお、卒業を発表した3人のメンバーは、6月末までラストアイドルファミリーとして活動を続け、6月3日（日）に神戸国際展示場 3号館にて行われる個別握手・撮影会までのイベントには参加することが決まっている。

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