【ライブレポート】ビッケブランカ、濃密すぎた40分
ビッケブランカ、LUCKY TAPES、Saucy Dogが4月19日、東京・TSUTAYA O-WESTにて行なわれたライブイベント<TOKYO CUTTING EDGE vol.01 supported by J-WAVE SONAR MUSIC>に出演した。音楽レーベル・cutting edgeが立ち上げたこのイベントは、昨年2017年12月に行なわれた<TOKYO CUTTING EDGE vol.00>に続き、今回が第二回目。Saucy DogもLUCKY TAPESもライブ中のMCで言っていたが、なかなか共演する機会が無かったという3組が集結した。
◆ビッケブランカ ライブ画像(全6枚)
本記事では、ビッケブランカのライブレポートをお届けする。
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3ピースバンド・Saucy Dogに続き、3ピース形態にホーンセクション、パーカッション、ドラム、コーラスをサポートメンバーに迎えたLUCKY TAPESが場を温め、いよいよトリのビッケブランカの登場だ。
ドラムソロの煽りに乗せて颯爽とステージに現れたビッケブランカは、お決まりの敬礼のポーズから早速シャウトを放つ。ミラーボールが回る1曲目「Moon Ride」で軽やかにダンスしながら歌う姿はまるでミュージカルスターのようで、“幕開け”という言葉がとても似合っていた。
サンプラーを操り、音での遊び方の見本を見せてくれたような「アシカダンス」を終えたあと、彼は不思議なジェスチャーを始めた。フロアを照らしてほしいと照明スタッフに訴えていたようなのだが、スタッフには意図がなかなか伝わらず、やっと正解が出たときに「口で言えばいいんだけどさ」といたずらっぽく笑う。「Want you back」の前に、コール&レスポンスを観客に促した場面でも「◯◯と言ったら◯◯と返してください」と説明することはなく、「AHA!」「Booyakasha!」という単語をいきなり観客に投げてマイクを向け、納得いったところで満面の笑顔。曲中に合いの手を入れるタイミングの練習さえもジェスチャーで済ませてしまい、多くを語らずにコミカルな表情や大きな動作でも観客を楽しませるステージングによって、フロアにどんどん笑顔が広がっていくのがわかった。
MCでは、イベント前日の4月18日に1stシングル「ウララ」をリリースしたことを改めて報告。テレビなどで楽曲がオンエアされたり、ツアーが6月からスタートしたりという今の環境について「毎日毎日いろんなことをさせてもらって、それが楽しくて幸せでもある今日このごろです」と充実感たっぷりに語っていた。
「Slave of Love」で美しいファルセットをたっぷりと聴かせ、ラストに「地球上で初めて「ウララ」を披露したいと思います!」と宣言していたとおり「ウララ」をパフォーマンス。CDの音源を再現するようにその場で口笛を吹いて曲がスタートし、初披露の喜びを噛みしめるように歌い上げイベントを締めくくった。
力強さと優しさ、そして切なさを含んだはる風を会場に吹き込み、ステージを去ったビッケブランカ。あっという間の40分間だったが、ワンマンライブを観終えたような充実感さえも覚える、濃密な時間だった。
取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)
撮影◎山川哲也
■ビッケブランカ セットリスト
2.アシカダンス
3.Broken
4.Want You Back
5.Slave of Love
6.ファビュラス
7.ウララ
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