【対談】AK-69×Toshl(X JAPAN)、衝撃コラボの顛末

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そのニュースを聞いた瞬間は耳を疑った。あのAK-69が? あのToshlが? ヒップホップとロックのコラボレーションは過去にいくつか存在するが、これほどのビッグネームの組み合わせは前代未聞だ。6月20日にリリースされるAK-69のコラボベスト『無双Collaborations -The undefeated-』に収録される新曲「BRAVE feat. Toshl(X JAPAN)」。届けられたその曲は、地を這いずりながら懸命に生きるAK-69の魂のラップと、天から降り注ぐ聖なる光のようなToshlのハイトーンが織りなす、壮絶に美しい曲だった。このビッグプロジェクトはいかにして実現したのか? 取材現場の撮影スタジオで二人を見守るスタッフの数の多さも前代未聞、渦中の二人が奇跡のコラボの顛末を語る。

  ◆  ◆  ◆

■「これは事件だ」と(AK-69)

AK-69:Toshlさんがいらっしゃったので、いまだかつてない人数のユニバーサルのスタッフが出動していますね。

Toshl:そうなんですか(笑)。

AK-69:いつも、多くても二人、三人ぐらいなのに。

──それはきっと、みんな、ワクワクしてるんですよ。

AK-69:そうですよね。俺もね、会える方だとは思っていなかったんで。

──驚きのコラボレーションと、最高の1曲。きっかけは、AKさんのほうから声をかけたんですよね。

AK-69:そうです。そもそもベスト盤を、コラボレーションアルバムを作りたいからというよりは、このコラボレーション自体ができるかどうか、ダメもとでオファーしてみようというところから始まっていまして。今までの歴史を見ても、Toshlさんはコラボレーションされたこともないですし、たぶん叶わないことだろうなと思いながらも、でも自分の中で……やってみたい人というか、やったら絶対に面白い楽曲ができるだろうなという方々がいる中で、その中でも全然存在感が違う、Toshlさんにお願いしてみようということになり、そこでまさかのOKをいただいたという。その返事が返ってきた時は、本当に鳥肌が止まらなかったですね。「こんなこと本当にあるんだな」という感じでした。

──Toshlさんはそのオファーを、どんなふうに受け止めましたか。

Toshl:AKさんがコラボをやりたいというオファーがありますよという話をお聞きして、もちろんAKさんの曲は聴いたことがありましたし……。

AK-69:マジですか? うわあ。

Toshl:はい。だから「えっ!」と思って。心が伝わるんですよ。魂のラッパーじゃないですか。僕も、魂で歌えるようなシンガーになりたいと思ってやっているところがあるので、ジャンルは違えど、心に伝わってくるものを以前から感じていたので、そんなAKさんからオファーをいただいて、「これは面白い」ということで、即答で返事をさせていただきました。「向こうの気が変わらないうちに早く連絡とれ」って。

AK-69:いやいや! ビックリしましたよ。レーベル内の全員、騒然でしたね。「これは事件だ」と。



──AKさんは昔から、Toshlさんのリスナーだった。

AK-69:そうです。自分が小学生の時ぐらいに、大好きだったいとこの兄ちゃんがいて、その兄ちゃんの真似をして育ってきたんですけど、その人がバンドを始めて東京に行ってX JAPANさんに憧れて、初期のGLAYさんと一緒にツアーを回ったりしていたバンドだったらしくて。X JAPANさんのすごさを当時から聞いていたんです。テレビで見てすごいと思っていたのもそうなんですけど、そうやって身内から見たアーティスト像も聞いていたので余計に、X JAPANさんは自分の中で特別な存在だったんですよね。自分が音楽の道に入って、何十年後かにこうしてToshlさんと音楽ができるなんて、思ってもみなかったです。楽曲ができあがってマスタリングまで終わっている今も、聴いていて不思議な気持ちになりますね。ものすごくいい曲ができたという喜びと共に、「うわあ、マジか?」と。ふと我に返ると「これってすげえことだよな」という、音楽をやってきてよかったなって、報われる瞬間が何回も訪れます。

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