【ライブレポート】Roys、3人の力強いハーモニーで沸かせた初ワンマン

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5月16日にシングル「I’ll be there」でCDデビューを果たしたばかりの3人組フィメールコーラスグループRoysが、5月15日東京・TSUTAYA O-nestで1stワンマンライブを開催した。

◆Roys ライブ画像(全9枚)

ピアノ、ギター、ベース、ドラムの4人編成のバンドを従え、まずはArinが一人でステージに登場し、一曲目の「Season」を歌い始める。続いてRisa、Saoriとソロパートを歌い継ぎ、サビで3人の声が重なると花が咲きほころぶように、会場に笑顔が広がった。何より緊張をものともせず、楽しそうな表情で歌い上げる3人のパフォーマンスがとても良い。続く「イマココ」は、歌い終わった後に作詞作曲者であるRisaが「この曲はトンネルから見える光からインスピレーションを受けた」と説明して2人を驚かせていたが、3人の力強いハーモニーは明るく照らす光をちゃんと放っていた。




Roysの特徴は個性の違う3人のハーモニー。Arinの透明感のある中音域、Risaの凛とした高音域、Sayuriの力強く艶のある低音域という3つの声と、ArinとRisa、RisaとSayuri、SayuriとArinというそれぞれの掛け合わせ、そして3つの声が重なった時の音色と、7色の声色が虹のように弧を描き、Roysの歌を、想いをステージからフロアへと繋いでいく。中でも情感豊かに歌い上げた1stシングル曲「I’ll be there」は圧巻だった。この曲は今後、ここから広がるRoysの世界観の核となる楽曲へと成長していくに違いない。そんな期待を煽るパフォーマンスだったと思う。

魅力の一つとして新たな発見だったのは、ジャズをベースにしたキャッチーな「気分予報100%」とムーディーな「チョコレイト」、そしてラテンをベースにした、バンドとコーラスがスリリングに絡み合う「オーシャン」と、パッションを感じさせる「Player」。じっくりと聴かせるミディアムナンバー「I’ll be there」とはまた違う魅力で、ぐいぐいと観客の心をつかんでいた。「Player」ではArinとRisaがヴェールを使ったダンスで魅了するシーンも。また、アコースティックサウンドでしっとりと聴かせた「君へ」や、低音域を担当するSayuriがハスキーな高音でまっすぐに歌を届けた「So good bye」も特筆すべきところだろう。そして軽快なナンバー「Only」からの終盤戦はより輝きを増し、本編ラストは自己紹介でもあり決意表明のようでもある「Roys」を高らかに歌い上げた。


アンコール、晴れやかな表情で再びステージに登場した3人はデビュー曲であるミディアムナンバー「Can’t you say」をじっくりと聴かせた後、キャッチーなラブソング「シンデレラ」を熱唱。ラストで3人が揃って大きくジャンプをしてみせたが、そのジャンプはバンドのライブでよく見る曲の締めくくりのジャンプではなく、ここからホップ・ステップ・ジャンプしていくRoysの、輝かしい第一歩のように見えた。確かな手応えをもって第一歩を踏み出したRoysに、今後期待が高まるばかりだ。

文:大窪由香
撮影:Jumpei Yamada

◆Roys ライブ画像(1)へ

New Single「I’ll be there」

2018年5月16日(水)発売
UPCH-5940 ¥1,200(税込)
01. I’ll be there
02. Can’t you say
03. ROYS
04. I’ll be there (Instrumental)
05. Can’t you say (Instrumental)
06. ROYS (Instrumental)

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