ジェフ・ベック、ドキュメンタリーにクラプトンが出演したことに驚く

ツイート


ジェフ・ベックは、彼のドキュメンタリー『Still On The Run - The Jeff Beck Story』にエリック・クラプトンが出演してくれたことに驚いたそうだ。

◆ジェフ・ベック画像、動画

同作には本人はもちろん、デヴィッド・ギルモア、スラッシュ、エリック・クラプトン、ジョー・ペリー、ロッド・スチュワート、ジミー・ペイジ、ロニー・ウッドらが出演し、それぞれベックについて語った。

『Rolling Stone』誌のインタビューで、彼らの話を聞いてどう思ったかと問われたベックはこう答えた。「涙があったって認めないとな(笑)。とくにエリックはね。彼が出演するとは思ってもいなかった。何度も繰り返し、彼の顔を観察したよ。他意はないかってね(笑)。でも、なかった。ただ圧倒されたよ」

ベックは、昔、クラプトンとの間にはなんとなく気まずいライバル意識があったと話した。「(1980年)彼がギルフォードでのギグに俺を招待したときのこと、覚えてるよ。“なんで、俺を?”って思った。“プレイするわけじゃないから、行ってビールを飲んでればいい”って自分に言い聞かせた。そしたら、そこへ行く途中、彼が“ブラッキー、弾いてみたい?”って言ってきた。俺は、“うーん、その曲は知らない”って答えたんだ。“違う、僕のギターのことだ”って言われたよ。“おっと!”だ。その夜最初の危機だ。俺は“ギター持ってこなかったから、そうするよ”って返した。そしたら1分後、彼は立ち止まり振り返って、“これは、何かの勃発とかじゃないだろうな?”って言い出した」

「なんて会話だ。気まずいライバル意識だよ。あとで、彼の奥さん、パティも(ライバル意識があったのは)間違いないって言ってた」

ベックはこの夜(1980年5月18日)、ステージに上がりロバート・ジョンソンの「Ramblin’ On My Mind」をクラプトンとプレイした。

今週アメリカでリリースされたベックのドキュメンタリー『Still On The Run - The Jeff Beck Story』は、日本では3月に先行発売されている。

Ako Suzuki


この記事をツイート

この記事の関連情報