【対談】DAISHI(Psycho le Cému) × ガラ(MERRY)「未来は世代を超えて1つになれたら」

twitterツイート


復活後初の完全オリジナルアルバム『Light and Shadow』をリリースし、先ごろ全国ツアーを大成功の内に終えたサイコ・ル・シェイム。DAISHIをフィーチャーし、先輩、同世代、後輩の3世代のボーカリストとの対談シリーズの最後を飾るのは同じシーンを駆け抜けてきたMERRYのガラだ。サイコ復活後にイベントで共演、DAISHIとMERRYのメンバーは昔からの繋がりもあり、今年の4月にはDAISHIをボーカルに迎えMERRYの楽器隊が演奏するD’ERLANGERのコピーバンド“N’ERLANGER”がライブで誕生したりと両バンドには知る人ぞ知る接点がある。先輩に影響を受け、バンドを結成した同世代の2人が今のシーンに思うこと、自分たちの世代が成すべき役割とは?

  ◆  ◆  ◆

■ 自分は、こういうボーカルになれなかったからサイコ・ル・シェイムを作ったんだなと思いました/DAISHI

──DAISHIさんとガラさんはほぼ同世代で、シーンの中で同じような風景を見ていらっしゃったと思いますが、交流が生まれたキッカケは?

DAISHI:でも、飲みに行ったことはないですもんね?

ガラ:ないですね。スタジオで何回かお会いして挨拶するとか、それぐらいで、DAISHIさんと対談するのも初めてだと思います。ウチのネロ(Dr.)とは対談されていましたよね。

DAISHI:そうですね。あと、僕、昔はテツくん(B.)や結生くん(G.)と一緒によくライブで共演してたんですよ。僕が20才過ぎぐらいのときかな。

▲DAISHI(Psycho le Cému)

──当時、対バンしていたんですか?

DAISHI:サイコ・ル・シェイム、MERRYの前のバンドの時代ですね。

ガラ:そうですよね。お互いのバンドが始動してからのことになると、当時、<SHOCK WAVE>(雑誌『SHOXX』が開催していたヴィジュアル系のイベント)にはサイコ・ル・シェイムやMUCCは出ていたけれど、MERRYはちょっと後の世代なので出ていないんですよ。なので、サイコ・ル・シェイムとガッツリ絡んだことはないんですよね。

DAISHI:むしろ僕らが復活してからのほうがよく一緒にやってますよね。

ガラ:ですね。僕はseek(Ba)くんとはよくゴハン行ったりしたんですけど、ほかのメンバーとはあまり話したことがなくて。

DAISHI:ウチはそのあたりはseekが担当というか。バンドってそういうメンバーが1人はいますよね。

ガラ:はい。ウチでいうとネロなんでしょうね。ほかのバンドのライブをいろいろ観に行ったり、飲み会に顔を出すっていう。

DAISHI:なので、共演することはあっても「ガラくん、私服オシャレやな」と思いながらも、遠い目で見てました(笑)。私服がいつもめっちゃ、かわいいんですよ。

ガラ:(笑)いや、いや。ライブだから、ちゃんとしてたんでしょうね。

──では当時、お互いのバンドにどういう印象を持っていましたか?

ガラ:僕はTV番組『SPARK!!』でサイコ・ル・シェイムを観て「なんかスゴイのが出てきたな。こういうヴィジュアル系のバンドもいるのか」ってまずビックリして、それ以降イベントを何回か観に行ったんですけど、ライブというよりはショーでしたね。僕らがライブハウスではやらないようなことをやっていて、小道具や演出も凝っていたし、映像を取り入れたのもかなり早かったんじゃないかと思います。物語というか、1本のライブに起承転結があってホントに舞台を観ているような感じでしたね。

▲ガラ(MERRY)

DAISHI:僕はガラくんが歌っているのを観たときに、「自分は、こういうボーカルになれなかったからサイコ・ル・シェイムを作ったんだな」と思いました。カリスマ性があって雰囲気もあって、ボーカルが担っていくじゃないですか。僕はそういうことができなかったので、ほかのメンバーのキャラクターや立ち位置をすごく考えたんだと思うし。真逆のタイプかもしれないですね。MERRYはメンバーがボーカルを立てている感じがして。グイグイひっぱっていくボーカルには憧れますけどね。……俺、シャイなのかな(笑)。

──キャラは十分、立ってますけどね(笑)。

ガラ:とは言え、DAISHIさんはフロントマンで歌っていてバンドの中心人物としてひっぱっていっているのは間違いないと思うので、ボーカルという立ち位置的に背負っているものは変わらないと思いますね。

──サイコ・ル・シェイムとMERRYでは表現している音楽のタイプは全然違いますけど、ボーカリストであり、パフォーマーでもあるという点では共通点があるのでは?

DAISHI:トータルで見たら似てる部分はあるかもしれないですね。

──ガラさんも、学習机やスティッキとか、ライブで習字したり、小道具はいろいろ使っていましたよね。

ガラ:小道具、めっちゃ使ってましたね。

DAISHI:その瞬間にしか出せない衝撃って観た人の中に一生、残るもんね。そういうものを大事にしはってるんやなって思います。

ガラ:一瞬の美学というか。そこが伝わったら嬉しいんですけど、なんだかキリがなくなってきちゃって。

DAISHI:若いときは、10個演出考えたら8個ぐらい失敗してましたけどね(笑)。その2個が生き残っていまだにやっているっていう。スベり倒して失敗したから、今があるというか。

ガラ:僕らもそういう話したらキリがないです。出落ちで終わったこともいっぱいありますし。

DAISHI:女のコって、サプライズ好きなのにスベった時にはけっこう冷ややかですからね(笑)。ワンマンならいいですけど、イベントでスベろうものなら。

ガラ:サイコ・ル・シェイムは毎回コンセプトがあるので大変だなと思うんですよね。バンドって湯水のようにアイディアが出てくるわけでもないので「次はどうしよう」とか、毎回毎回考えてたんじゃないかなと思いますし、物語ごとに合った曲を作ってるじゃないですか。そうなるとお客さんも新しいものを期待するだろうし。

DAISHI:そうですね。うまく振り幅を作らないとっていうのはありますね。“もっと新しいものを”ってやっていくと限界が来ちゃうので、たまには「お塩とポン酢でサッパリといかがですか?」っていう日も作らないといけない(笑)。コテコテばっかりだとお客さんも僕らも疲れちゃうので、そこはうまくバランスをとるように最近はしてますね。

◆対談(2)へ
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報