【ライブレポート】uijin、挫折を乗り越え、満杯のO-WESTで最高の景色を描く。今秋のアルバムリリース&東阪ワンマンも発表

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続くMCで、りんは “今日という日をみなさんと迎えられて、本当に嬉しいです。今年の3月、私は髄膜炎という病気になって入院してしまって、約1ヵ月間お休みをいただきました。ひとりで病室にいると、このまま戻れなくなったらどうしようとか、uijinは3人で活動休止しちゃうんじゃないかとか、悪い想像ばかりをする日々でした”と語ると、涙で言葉を詰まらせる。“頑張って”という観客の言葉に背中を押されると、“こうやって大好きなメンバーとステージに立っていられることや、大好きなお客さんとこうやってライブができることが、当たり前のことじゃないって改めて感じました……この先も大好きな3人と、ここに来てくれているみんなと、当たり前じゃない時間を、幸せで大好きな時間を続けていけたらいいなって思っています……今日、この時間が終わらなきゃいいなって、本当に思います。こうやって4人で歌えることが本当に幸せです”と、一言一言をかみしめるように自分の想いを伝えた。

“4人の想いがたくさん詰まった曲“と紹介された「gold」では、笑顔を取り戻した4人がダイナミックなパフォーマンスで魅せる。この曲の叙情的なメロディに乗せて放たれたポジティブなメッセージは、ぐっと胸を打つものだった。ハードなバンドサウンドを聞かせる「sevenswell」、ピアノとストリングスの旋律が印象深い「door」では、4人は感情を込めた歌声で哀愁感のあるメロディを会場に響かせた。

“今年の1月7日、uijinのワンマンライブは初めてソールドアウトできませんでした。いつも背中を押してくれるみんなに申し訳ない気持ちでいっぱいで、くやしい気持ちをずっとずっと胸に抱えたまま過ごす毎日で……。何かを変えなくちゃいけないのかな? どうしたらいいんだろう?って……自問自答をずっとくり返していました。結局、答えは出なかったけれど、そうやって過ごした毎日があったから、今日という日をこういう形で迎えることができたんだろうって思います”と、ありぃは目に涙を浮かべながら気持ちを吐露すると、“今日はこの言葉を久しぶりに言わせていただきます。本日、ソールドアウトでした。本当にありがとうございます!”と高らかに宣言。オーディエンスからは惜しみない拍手が送られた。“今生きているこの瞬間が、この4人でこのステージに立てているこの瞬間が、そして何より君たち1人ひとりと過ごすこの瞬間が、この過ぎていく1秒1秒がたまらなく愛おしいです。君たちにとっても、この瞬間が大切で愛おしいものになってくれていたら幸せです。一度失敗してしまったけれど、今日、ソールドアウトできたこの場所から、ここO-WESTから1つひとつの言葉で僕たちと君たちの想いを紡いで、僕たちuijinはこれからも進んで行きます”と、自らのあふれる想いをオーディエンスに伝えてから、本編の最後に「コトノハエモーション」を披露。メンバーは、宣言を実行するように1つひとつの言葉に想いを込めながら、哀愁感のあるメロディを歌い上げていた。その姿に観客も大合唱と拳を力強く挙げて応えていく。楽曲の途中にブレイクが入ると、ありぃは“10月5日渋谷クラブクアトロ、11月23日大阪梅田クラブクアトロ、アルバムリリースワンマン決定!”と力一杯叫び、フロアにも大歓声が起きた。

▲りん

▲ありぃ

“uijin、ソールドアウトおめでとう!”という声からアンコールが始まると、メンバーは再びステージに現れ、新曲「all need」をパフォーマンス。これまでのuijinとしては珍しいミディアムテンポのEDMナンバーに、観客も心地よく体を揺らしながら、サビではシンガロングする。アンコール2曲目の「ppp」は日本の祭囃子とエレクトロニカが融合した個性あふれる1曲で、「ten-age」と同じく“ぱりぴっぴっぴっ”という言葉をくり返すサビの中毒性がたまらない。この曲では2階席から“uijinマネー“の札束が大量に投下されるという演出もあって、会場のテンションも最高潮に上がっていた。


最後のMCでは、改めて10月のアルバムリリースと東京、大阪でのワンマンライブ開催を報告すると、“僕らが自分たちの人生を愛おしいと思えるのは、こんなに幸せな場所で歌うことができるのは、君たちがuijinに出会ってくれたからです。今日は本当にありがとうございました!”と頭を深々と下げた4人。“最後に、僕たちと大好きな君たちと今日ここでしか作れない最高の景色を作りましょう。君たちの心に届くように歌います”という強い想いを込めた言葉とともに披露されたのは、彼女たちのアンセム「future」。4人は心地よい疾走感のあるバンドサウンドに乗りながら、表現力豊かなステージングを披露。手を挙げたり、歓声を上げて、熱く呼応するオーディエンスとともに、輝かしいクライマックスを見事に作り上げていた。挫折を乗り越え、この日のライブを成功へと導いた彼女たちは、充実感に満ちた笑顔を見せながら熱気あふれるステージを後にした。


取材・文◉鈴木健也(BARKS編集部)
撮影◉大山卓也

uijin<LOVE the life you live 2018>セットリスト

2018年5月25日
SHIBUYA O-WEST

SE(came from neo tokyo)
M1 001
MC
M2 daylight
M3 overdrive
M4 game over
M5 ten-age
MC
M6 neo asia
M7 hello
M8 bluesky
MC
M9 2020(#BFF)
M10 colorful
M11 meltdown
M12 セツナメモリアル
M13 ten-age
MC
M14 gold
M15 sevenswell
M16 door
MC
M17 コトノハエモーション
En1 all need
En2 ppp
MC
En3 future

uijin インフォメーション

2018年10月にアルバムリリース決定。
アルバムリリースワンマン<I’m happy to be alive?>を東京、大阪で開催。

■東京公演
<I’m happy to be alive? in tokyo>
2018年10月5日
渋谷 CLUB QUATTRO
open/start 18:30/19:30
早割先行チケット ¥2,000
※物販にて販売中
※6/1~ e+にて先着販売

■大阪公演
<I’m happy to be alive? in osaka>
2018年11月23日
梅田 CLUB QUATTRO
open/start 17:00/18:00
早割先行チケット ¥2,000
※物販にて販売中
※6/1~ e+にて先着販売

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