【インタビュー】FABLED NUMBER、決意と勝負の1st SG

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関西発6人組エレクトロ・ダンス・ロックバンド、FABLED NUMBERが6月20日に1stシングル「I Bet My Life (or Death)」をリリースする。

2017年2月にメジャーデビュー、2枚のアルバムを発表し、初のシングルとなる本作には3曲を収録。方向性に悩んだ時期もあったという彼らだが、今回の制作をきっかけに改めて自分たちが目指す場所が見えたようだ。バンドの決意が形となった最新作について、Eita(Vo&G)とTaichi(B&Cho)兄弟に話を聞いた。

  ◆  ◆  ◆

■人を熱くさせたい、盛りあげたい

──BARKSでインタビューさせていただくのは初めてですので、まずはバンド・プロフィールなどをお願いします。

Taichi(B&Cho):元々は僕と弟のEita、キーボードのChii、ドラムのBetchという4人でバンドをやっていたんです。活動を重ねていく中で、ダンス・ミュージックやエレクトロの要素を採り入れるべきやろうと思うようになり、プログラミングができるIkki君が加入して、さらに別バンドで活動していたギタリストのMakoが加入して、今の6人になりました。それが、約5年前ですね。音楽性に関してはバンドをやってきた中で、いろんなことに手を出したわけでもなくて。土台になるものがしっかりありながらもやりたい音楽だったり、これからこれが来るやろうというものを採り入れていったんです。その結果FABLED NUMBERとしてやりたいことがどんどん明確になって、今に至っています。

▲Taichi(B&Cho)

──自分たちがいいと思うものを形にしてきて、オリジナリティを確立されたんですね。それぞれの音楽的な背景なども話していただけますか。

Taichi:僕とEitaは年子の兄弟なんです。大阪でずっと同じ家に住んでいて、母親は僕らが生まれる前からローランドのピアノ講師をしていたので、音楽を家で鳴らすという環境は整っていたんですよ。それもあって、僕は小学校の頃から机を叩いてドラムのまね事とかをやっていて、中学生の頃にX(JAPAN)がすごく好きになり、楽器をやりたいと思うようになったんです。それで、Eitaと一緒に音楽雑誌の通販を見て、こんなに格安で楽器が買えるんやったら、お年玉をもらったときとかに買おうかという話をして。僕は指先が器用じゃなくて、弦が6本あるギターはややこしいから、4弦のベースにするわと(笑)。でも2人とも同じ楽器だとバンドができひんからEitaはギターやれやといって、一緒に楽器を始めて、X(JAPAN)のコピーをするようになりました。

Eita(Vo&G):たいちゃん(Taichi)は、高校に入ってからできた音楽が好きな友達の影響で、今まで知らなかったバンドとかを家で聴いていたんですよ。それで、SEX MACHINEGUNSとかメタリカ、スレイヤーとかいろんなバンドを知っていきました。その頃は2人ともメタルが大好きで、重ければ重いほど、速ければ速いほどカッコいいと思っていました(笑)。その後、ライブに行けるような年齢になった頃はインディーズバンド……MONGOL800とか、GOING STEADY、B-DASHとかが流行っていて。そういうバンドのライブを観にいったとき、こんなにアグレッシブなのかとビックリしたんです。SEX MACHINEGUNSは座席のある会場でライブをしていたから座って観るのが当たり前だったけど、ライブハウスではお客さんがすし詰め状態で暴れまくっていた。体力があり余っていた当時の僕らにとって、それは本当に魅力的な空間だったんです。たいちゃんなんか、ダイブしまくっていたよな?(笑)

Taichi:うん。そういうライブを体感して、自分もとにかく人を熱くさせたい、盛りあげたいという思いが出てきたんです。人をアッパーな気持ちにさせられるライブをしたいと思うようになって、気がつけば自分が作る音楽もメタルとかではなくなっていました。

Eita:そこが最初の転機。そこからまたいろんな音楽と出会って影響を受けて変わっていきました。でも、自分たちがバンドをやっていることの意味という話になると、今話した初期の頃の思いがずっと根底にあります。

◆インタビュー(2)へ
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