独ベルリンでの発表以来大きな話題の超コンパクト&低価格なアナログ・シンセサイザー「UNO Synth」

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iPhone/iPad用音楽アプリや周辺機器でおなじみのIK Multimediaから、超コンパクト&低価格を実現したハードウェアのシンセサイザー「UNO Synth(ウノシンセ)」が登場。独ベルリンで5月初旬行われたシンセサイザーの祭典SUPERBOOTH 18での発表以来、大きな話題を呼んでいるシンセの国内発売が7月31日より開始される。

「UNO Synth」は、長年に渡りアナログ機器のソフトウェアモデリング研究を行ってきたIK Multimediaの技術の結晶として誕生した、完全アナログ回路によるポータブルなモノフォニックハードウェアシンセサイザー。開発にはイタリアの熟練したハードウェアシンセメーカーであるSoundmachines(サウンドマシンズ)社と、IK Multimedia社のシンセマスターでありAlesisの名機AndromedaやSyntronikの開発で中心となったエリク・ノーランダーが携わっている。


▲完全アナログ・オーディオ回路による2つのVCO、ノイズ・ジェネレーター、レゾナンス・マルチモードVCFとVCAを搭載。独立した2つのVCOは鋸波、三角波、パルス波(矩形波でパルス・ウィズ・モジュレーション可能)間を連続的に可変、ホワイト・ノイズ・ジェネレータも搭載。トップパネルのノブやボタン、内蔵シーケンサーでコントロール。27鍵マルチタッチ・キーボードも備える。

コンパクトなボディには、ハイエンドのアナログシンセサイザーにも引けを取らないほどパワフルで太く上質なサウンドが得られる純粋なアナログオーディオ回路によるシンセシスエンジンを搭載。リードやドローンサウンド、アルペジオやシーケンス、スウィープやエフェクトなどさまざまな音色を作り出せる。もちろんモノフォニックシンセを象徴するベースサウンドにも最適のパフォーマンスを発揮する。また、フィルター部も純粋なアナログ回路で構成され、アナログシンセならではの暖かさや太さを持つサウンドが得られる。マルチモードレゾナンスフィルターはわずかなサチュレーションの付加から、アグレッシヴなレゾナンススウィープまで対応。特別設計のデュアルステージオーバードライブ回路では、カンタンににモダンなサチュレーションサウンドが得られる。

100種類の即戦力プリセットサウンドが搭載されるのも本機の魅力。プリセットには音色だけでなく、アルペジオやシーケンスも含まれ、買ってすぐに多彩な演奏が楽しめる。多くのコントロールノブや27鍵のマルチタッチキーボードも搭載し、UNO Synth本体だけでリアルタイムパフォーマンスも可能。27鍵のマルチタッチ・キーボードは、2オクターブ以上の演奏ができ、クロマチックでの演奏のほかスケール設定での演奏にも対応(スケールは13種類から選択)。16ステップのシーケンサーは、パラメーターのレコーディングも可能なリアルタイムとステップレコーディングに対応する。

本体は25.6cm×15cm、400グラムとモノシンセでも最小クラス。単三乾電池4本またはモバイルバッテリーなどを含むUSBバスパワーで駆動可能なので、いつでもどこへでもお気に入りのサウンドを自由に持ち運ぶことができる。


▲リアパネルにはUSB端子、MIDI端子(2.5mm、ケーブル付属)、オーディオ入出力を配置。電源は乾電池またはUSBバスパワー。

そして入出力も充実している。オーディオインプットにドラムマシンなどの外部機器を接続すれば、ミキサー不要、最小限の構成だけを持ち運んで制作が行える。キーボーディストやプロデューサーならMIDI IN/OUTポートにキーボードコントローラーを接続することで、「UNO Synth」をパワフルなアナログシンセモジュールとしてライブやレコーディングで活用できる。さらにUSB MIDIポートでMac/PCやモバイルデバイスと接続すれば、DAWなどと統合して使用することが可能だ。



製品情報

◆UNO Synth
価格:オープン(市場実勢価格 25,000円 税別)
発売日:2018年7月31日予定
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