【インタビュー】the GazettE「改めてthe GazettEというバンドをラフに描けた」

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the GazettEが前作から約3年ぶりとなる9thアルバム『NINTH』(読み:ナインス)を6月13日(水)にリリースする。収録12曲が全て新曲という待望のオリジナル・ニューアルバムには、前作アルバム『DOGMA』とは異なるアプローチでの制作スタイルが採られた。ライヴでの新曲パフォーマンスも意識し、the GazettEは本作『NINTH』をもってまた一歩先の姿へとバージョンアップしつつある。

BARKSでは、『NINTH』パッケージを前にしたメンバー5人へのインタビューを行なった。

◆the GazettE 画像&映像

■自分の中では、「“正しい”の裏側」という感じ。(RUKI)

——前アルバム『DOGMA』から、約3年ぶりニューアルバムリリースだけど、制作期間としてはどれくらい地下に潜っていた感じだったの?

戒:ライヴとしては去年末(2017年<COUNTDOWN JAPAN 17/18>)以来やっていないからね。

RUKI:そのときが人前に出た最後だった(笑)。まぁ、それ以前から地下に潜ってたんだけど。

▲『NINTH』

——ニューアルバム『NINTH』は、新たなジャンルへの挑戦という感じではなく、これまでいろんなものを吸収してきた【the GazettE】を感じる1枚でもあるよね。

RUKI:そうですね。今回は新たなジャンルへの挑戦という感じではなかったですね。

REITA:『DIVISION』(6thアルバム:2012年8月リリース)とか『BEAUTIFUL DEFORMITY』(7thアルバム:2013年10月リリース)のあたりまでは、1年に1回のペースでアルバムをリリースしていたから、その都度“the GazettEのこういう面も魅せていこうか”っていう感じの向き合い方でもあったんだけど、2年以上空くと、そういう感覚ではなくなるというか。

——『DOGMA』をリリースしたのが2015年の8月26日で、今作の『NINTH』のリリースが2018年の6月13日だからね。『DOGMA』とは相当長い時間共にしたよね。『DOGMA』はthe GazettEの中でも、独特な世界観を持った1枚だったけど、そんな『DOGMA』後だからこそ作れた楽曲というのはあった?

葵:“『DOGMA』とは、まったく違うことをしてやろう!”っていう意識を特に強く持ったってことはなかったけど、個人的には、『DOGMA』と同じようなことをやっても仕方ないとは思ったかな。でも、今回のアルバム制作の流れとして、いつもとは違う選曲の方法でもあったんですよ。選曲会というか、オーディションに近い選曲の仕方だったんですよ。『DOGMA』のときは、“ここに入れる曲は、こんな感じで”っていうキーワードっぽいものがあっての曲作りだったけど、今回は“『NINTH』が似合うものを選んでいく”という流れだったというか。

——『NINTH』というイメージは最初にあったの?

RUKI:ありました。ジャケットのイメージが、まさにそれだったんですけど。

戒:動画でもあったしね。

葵:そこに似合う曲をオーディションで選んでいった、って感じだったんだよね。説明が難しいんだけど、分かりやすく言うと、自分のやりたい曲、作りたい曲を好き勝手に作って持ち寄ったっていう感じの欲求に任せた曲作りではなく、『NINTH』って掲げたときに、どういう曲が似合うんだろうな? っていうところを一番に考えた曲作りをしたというか。そういう模索を繰り返していく感じだった。

——なるほど。ジャケットのイメージとか動画には、はっきりとしたテーマはあったの?

RUKI:いや、そこは曲のテーマではなかったんですよね。まぁ、そこは『DOGMA』も同じで、あくまでも“イメージ”はあったんだけど、それが“曲のテーマ”ではなかったというか。

▲RUKI

——たしかに、『DOGMA』のときも“『DOGMA』っぽい曲を作ろう”っていうところだったもんね。

RUKI:そう。まず、そこで悩んだ。“『DOGMA』っぽい曲ってどんなのだろう?”って。そこは『NINTH』も同じで。

葵:難しかったよね、そこ。

RUKI:難しかった。今、改めて振り返って思うに、『DOGMA』があったからこそ難しかったのかなと思うんですよね。『DOGMA』っていうアルバムは、わりと似た様なコードの曲が集まっていて、雰囲気がそれでしかないところがあったから、向かう方向を定めて特化していくという感じだったんだけど、『NINTH』は特別な決まりもなく曲出しをしていくという、ちょっと昔に戻った曲出しの仕方でもあったんで。幅が広かったというか。“これもいいけど、そっちもいいよね”みたいな。

葵:前回の“テーマは『DOGMA』です”っていうのも、“『DOGMA』ってなんだ?”っていうところを音に落とし込んでいくのが難しかったけど、今回、ジャケットのイメージを見せられて“テーマはコレです”っていうのも、かなり難しかったよね(笑)。

麗・REITA・戒:難しかったね(笑)。

——たしかに(笑)。でも、RUKIさんの中では『NINTH』というイメージはあったんだよね? RUKIさんが提示したジャケットの絵が意味するところは何だったの?

RUKI:自分の中では、「“正しい”の裏側」という感じ。“正しい”の裏側を意味するモチーフを組んでいったというか。いろんな面においてね。

——『NINTH』は9枚目のアルバムであるというところを提示する意味も?

RUKI:そう。最初は『NINTH ODD SMELL』にしようと思っていたんだけど。

——「NINTH ODD SMELL」というタイトルの楽曲も存在するよね。

RUKI:そう。

麗:RUKIが持ってきた曲の仮タイトルには“NINTH”ってワードが入ってるものが多かったよね。

戒:そうだね。たしかに多かった。

RUKI:“NINTH ODD SMELL”は、“第9の奇妙な匂い”というか。自分の中では、精神論的なものは分かりやすいものだったんだけど、本当にそれを曲調にどう落とし込んでいこうかというところで、すごく悩んだんですよね。激しいと『DOGMA』に寄ってしまうし、ダークだと『DOGMA』に寄るし。

麗:たしかに(笑)。『DOGMA』からなかなか抜け出せない感はあったよね(笑)。

RUKI:『DOGMA』の呪いからなかなか抜け出せないところがあって(笑)。5人の中でも、REITAが作ってきた曲は『DOGMA』色が強かった。

REITA:いや、俺、ハメられたんですよ。

一同:(爆笑)

REITA:最初RUKIは、“暗くてマニアックでダーク”って。

戒:あははは。言ってたな(笑)。

葵:だから、RUKIの話は信じるなって(笑)。

RUKI:(爆笑)

REITA:葵がRUKIに、“今回もマニアックでダークな印象で行くの?”って聞いてたとき、RUKIが“マニアックでダークなのは間違いない”って答えてたから、それを聞いて、なるほどって思って曲作って持ってったら、“その裏側”だったっていう。

RUKI:(爆笑)

REITA:俺の持っていった曲は、ひたすら【マニアック】って書かれたフォルダの中に全部集められたっていう。

一同:(爆笑)

戒:たしかにREITAの曲は全部【マニアック】フォルダに入れられてたね(笑)。

REITA:そう。だいたい曲出ししてジャンル分けしておくためのフォルダがあるんだけど、【バラード系】【激しい系】っていうのもあって。でも、今回の【マニアック】フォルダは、俺のためにあるようなもんだったなと。そこに集められて火をつけられた感じ。

一同:(大爆笑)

RUKI:いや、今回改めて“REITAってマニアックな引き出し多いなぁ”って思いましたけどね。曲自体はすごく良かったしカッコ良かったんだけど、今回のアルバム向きではなかったっていうだけで、火をつけて燃やしたわけではなかったんで(笑)。

◆インタビュー(2)へ
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