【連載特別編】フルカワユタカとハヤシヒロユキ[POLYSICS]はこう語った -net radio vol.7-
フルカワユタカ連載コラム『フルカワユタカはこう語った』の特別編“net radio ver.”第七弾が、ゲストにPOLYSICSのハヤシヒロユキを迎えて実施された。ハヤシとは互いのライブに通い合う間柄であり、当コラム第14回『グランドホテル』にプライベートなエピソードも披露されている。
◆『フルカワユタカとハヤシヒロユキはこう語った -net radio vol.7-』 動画
トークセッションはDOPING PANDA時代にまで遡りつつ、当時のお互いの印象やコアな音楽談義、ウルトラマン怪獣、おもしろバンド名アレコレなどなど約80分間しゃべりまくり。「ホリエくんのときとはだいぶ違う(笑)」「理樹の話は毎回しなくちゃいけないの(笑)」といった爆笑の絶えないものとなった。
6月29日に下北沢SHELTERで開催されるツーマン<フルカワユタカ presents「5×20 additional, PlayWith シックス」〜with SICS〜>の前哨戦となる“net radio”をぜひともお聞きいただきたい。その前に、フルカワ自身が記したイントロダクション的コラムから(BARKS)。
◆ ◆ ◆
ようやく文字が進み始めた。乗り物に弱い僕は移動中の車内での読み書きが出来ない。今回も一応試みてみたが5分ともたずに気持ち悪くなってやめた。
それではとホテルに着いてから何度も書こうとしていたのだが、車に乗っていただけとはいえ、東京〜高松という長距離移動の疲れはそれなりにあって「晩飯を食べてから」「シャワーを浴びてから」とスターラインを後ろ倒ししていくうちに、結局「朝起きてから」というダメ受験生のような結論に至り、昨晩は寝た。
今朝、頑張って6時に起床したもののスタートラインの後ろ倒しは止まない。「朝ごはんを食べてから」「新しく増えたコーラスの復習をしてから」とか言い訳しながら一行書いてはやめを繰り返しているうちに、9時をまわったあたりでようやく文字が進み始めた。ロビー集合は13時半。ある程度は書けそうだ。
ハヤシ君とのラジオを収録してもう1週間以上寝かせてしまっている。一応このネットラジオはコラムの延長企画なので、こうしてミニコラム的な導入文ありきでの公開でと決めているのだが、今週はニューシングルのプロモーションやアコースティックライヴ、それからこのLOW IQ 01 & THE RHYTHM MAKERSのツアーがあったりと、文筆する時間を中々取れなかった。早いとこ導入文を書き終えて、みんなに聴いてもらいたい。なぜって今回、無茶苦茶面白いんだもの。
ハヤシ君と僕は相当気が合うとみている。知り合う前からあった予感は今や確信に変わった。彼の同意なしで勝手に断言して申し訳ないが、そうに違いない。
初めて飲んだ新大久保の飯会で僕は彼に散々クダを巻いた。レコーディングに遊びに行ったのにハヤシ君とはほとんど喋らずにアメリカ人のエンジニアとばっかり喋って帰った。誘われてポリ(POLYSICS)のライブに遊びに行ったのに、関係者リストに僕の名前は無かった。彼のほうが歳下なのに、なぜか僕からだけ敬語だ。
だけれども、何も気にならない。相手が違えばきっと違う感情になるんだろうけど、なぜかハヤシ君相手だと、やな事をしたとも、されたとも思わない。なんかいたよな、そんな友達。なんとなく分かってるっていうか。暑苦しい建前が必要ないっていうか。一緒に夕日を追っかけたり絶対にしないっていうか。意味もなく毎日そいつんちでファミコンしてたなってやつ。
解散やら独立やら復帰やらサポートやら、いろんなことがあって、僕はこの頃少し感動屋さんになった。人のライブを見て、歌ってて、語り合ってて感動をする。この僕が。それは全然悪いことではないし、そのことで広がった表現や世界が沢山ある。要するに僕は大人になったわけで、それでもまだひとりで生きていけますからほっといてくださいってほうが不自然だし、そんなのちっともカッコよくない。それは分かってる。だけど元をたどれば、拳を突き上げたくて、誰かを救いたくて、音楽始めたわけじゃないから、結局どこかで僕はシニカルでドライな自分の居場所を探している。
ハヤシ君との会話がその“居場所”であると言ってるわけでは全然ない。が、話していて余分な熱が無い分、お互い話題の温めたいところだけ温めあってる感じが心地良かったりして、ツェペリンを聴き漁って一日中ギターを弾いてたあの頃を、音楽が楽しすぎて高校が絶望的につまらなかったあの頃を、つまり音楽以外は取るに足らなかったあの頃を思い出してしまう。
◆ ◆ ◆
「えっ、君達もユニコーン好きなの!?」
卒業を控えた最後の一年、高校3年生のクラス替えで一緒になって始めて喋った怪獣オタクのテクノ野郎は無茶苦茶面白いやつだった。ちなみに、そのクラス替えで僕はもうひとり、コイツとは絶対に仲良くならないんだろうなってずっと思ってたキザな“あんちきしょう”とも友達になる。はたから見たら全然交わらなさそうな僕達3人は、ユニコーンというバンドが大好きだった。
◆ ◆ ◆
ドーパン(DOPING PANDA)解散のちょっと前、30歳過ぎてから仲良くなったハヤシ君と須藤君との出会いを、絶望的につまらなかったあの高校時代で例えるならそんな感じだ。1月のコースト(主宰イベント<フルカワユタカ presents「5×20」>2018年1月28日@新木場STUDIO COAST)には何だかんだでPOLYSICSも髭も呼ばなかったが(須藤君にはどちらかと言えば断られたとも言えるが)、それってこういうことだったんだなと思う。
「あ、いや、そのね、今度の集まりは2人にはマジすぎるかもなんだ。だから、その、僕達はまた別で遊ぼうよ」
今月末、満を持してフルカワユタカでPOLYSICSと初対バンする。スペシャルセッションでユニコーンの「SUGAR BOY」を歌うハヤシヒロユキのせいで下北沢シェルターがいつにも増してトイス!な夜になりますように。ジュワッチ。ははは。
■<フルカワユタカ presents「5×20 additional, PlayWith シックス」>
6月29日(金) 下北沢SHELTER
w/ POLYSICS
開場19:00/開演19:30
▼〜with 6 & STOMPIN' BIRD〜
8月31日(金) 下北沢SHELTER
w/ HAWAIIAN6, STOMPIN' BIRD
開場19:00/開演19:30
【チケット】
4,000円 (+1ドリンク代別)
オールスタンディング/整理番号付
・SMA☆チケット http://www.sma-ticket.jp/artist/furukawayutaka
・e+ http://eplus.jp/furukawa-520ad/
■フルカワユタカ feat.原昌和(the band apart)「ドナルドとウォルター」
2018年6月6日発売
NIW141 1,700円(税抜)
1. ドナルドとウォルター (※新曲)
2. too Young to Die (※セルフカバー)
3. Lost & Found (※DOPINDG PANDAカバー)
4. Me, Dogs And Mother Mary (※DOPINDG PANDAカバー)
5. セレナーデ (※新曲)
6. すばらしい日々 (※ユニコーンカバー)
※M2以降はフルカワユタカ
■<フルカワユタカ アコースティックツアー「僕はこう弾き語った」>
2018年7月19日(木) 大阪・digmeout
(w/ Key=岸本亮 / fox capture plan)
2018年8月03日(金) 広島・ライブ楽座
2018年8月04日(土) 京都・紫明会館
2018年8月05日(日) 香川・SPEAK LOW
(w/ Par=神林祥太)
2018年8月16日(木) 茨城・MINERVA
2018年8月23日(木) 岩手・BAR CAFE The S
2018年8月24日(金) 宮城・REMEMBER
(w/ Key=岸本亮 / fox capture plan)
2018年9月01日(土) 新潟・Blue Cafe
2018年9月02日(日) 群馬・SLOW TIME café
(w/ Par=神林祥太)
2018年9月26日(水) 東京・下北沢440
(w/ Key=岸本亮 / fox capture plan)
(w/ Par=神林祥太)
▼チケット
3,300円 (+1ドリンク代別)
全自由/整理番号付
【一般発売】
7月18日~8月16日公演:6月30日(土)発売
8月23日~9月26日公演:7月21日(土)発売
【CD封入先行受付(先着受付)】
シングル「ドナルドとウォルター」封入より受付
受付期間:6月13日(水)23:59まで
【オフィシャルサイト先行受付(抽選受付)】
受付URL:http://eplus.jp/furukawa-aco/
受付期間:6月6日(水)12:00 ~ 13日(水)23:59
■<フルカワユタカワンマンショー in 札幌>
OPEN 18:30 / START 19:00
▼チケット
3,990 yen (1ドリンク代別途)
(問)マウントアライブ 011-623-5555
【先着先行受付】
受付期間:5/30(水)22:00〜6/10(日)23:59
http://eplus.jp/furukawayutaka18/
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