【ライブレポート】Mary’s Blood、ツアー初日の名古屋公演で見せつけた新作アルバムの真価とバンドの底力

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去る4月にリリースされた通算第4作アルバム『Revenant』に続き、ライヴ映像作品『LIVE at INTERCITY HALL~Flag of the Queendom~』も好調な滑り出しをみせているMary’s Blood。その最新ツアー<Make The New World Tour 2018>が、6月8日、名古屋・ELLで開幕を迎えた。当日はあいにくの雨に見舞われたものの、バンドは梅雨どきならではの湿気を吹き飛ばすかのような切れ味のいい演奏を披露。熱心なファンで埋め尽くされたフロアは心地好い一体感に包まれた。

◆Mary’s Blood 画像

プロデューサーに岡野ハジメを初起用して制作された『Revenant』は徳間ジャパン移籍後第1弾にあたる作品で、従来とはややテイストの異なったヴィジュアル要素も含め、このバンドの転機到来を感じさせるものになっていた。が、実際に作品自体から感じられたのは、いわゆる単純な路線変更めいたものなどではなく、バンドが元々内包していた多様な持ち味を掘り下げ、いっそう振り切った形で体現しながらの飛躍だった。そしてこの夜のライヴから伝わってきたのも、この『Revenant』に封じ込められたものにこそ、現在のMary’s Bloodの自然体のリアルな姿が投影されているのだ、ということ。この最新アルバムを軸とする演奏プログラムになることは当然ながら予測できていたが、結果、彼女たちはこの夜、同作に収録されていた全楽曲を惜しみなく披露。しかもその演奏や歌唱に、ツアー初日に伴いがちな硬さやぎこちなさは微塵も感じられなかったし、キャラクターの濃い各楽曲がすでにライヴに欠かせない定番曲になっているかのようにも感じられた。それぞれの曲の存在に必然性を感じた、と言い換えてもいいだろう。





これからそのステージに触れる人たちのためにも具体的なセットリストはこの場には掲載せずにおくが、筆者の観た名古屋公演の翌日には大阪公演も大盛況のうちに終了しており、6月24日に控えている東京・マイナビBLITZ赤坂でのツアー最終公演に向けての期待感もますます高まってくるところだ。なお、同公演には『Revenant』において共同作詞を手掛けていた英国人シンガー・ソングライターのLynne Hobday、ゴシックフュージョン&ベリーダンサーのMayuがスペシャル・ゲストとして登場することも決定しており、メンバーたちとどのようなコラボレーションが披露されることになるのかについても注目したい。

ただ、ひとつだけ残念なのは今回のツアーがわずか計3公演で完結に至ってしまうこと。しかし、だからこそこの東京公演は見逃せないし、彼女たちの創造する“新しい世界”はその先にも大きく広がっていくことだろう。ガールズ・バンド百花繚乱の現在、自らの可能性を追求し続けているMary’s Bloodの姿勢と実力にはやはり注目に値するものがあるし、筆者自身、このバンドの底力の強さを実感させられた夜だった。このバンドの、いっそうの飛躍に期待したいところである。

文・撮影◎増田勇一

■<Make The New World Tour 2018>最終公演

6月24日(日)東京・マイナビBLITZ赤坂
Open / Start 17:00 / 18:00
前売¥5,500 ※別途D代 / 当日¥6,000 ※別途D代
※各会場女性エリア有り。
※マイナビ赤坂BLITZは女子割り当日¥1,000キャッシュバック。
https://marysblood.futureartist.net/

■4th Album『Revenant』

2018年4月18日(水)発売
【初回限定盤(CD+PHOTO BOOK)】TKCA-74633 ¥3,700+税
【通常盤(CD)】TKCA-74634 ¥3,000+税
01. World's End
02. ツキヨミ
03. It's Alright
04. Believe Me
05. On the Rocks
06. Rolling Start
07. Halcyon Days
08. 女神の裁き~Death Queen's March~
09. R.I.P.
10. Say Love
11. Take a Chance

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