【ライブレポート】韻シスト、豪華ゲスト迎えた熱狂の3日間

ツイート

2日目は、オープニングのMCにFM802のDJパーソナリティ、中島ヒロト氏が登場。まずは、この日のゲスト、フジファブリックの山内総一郎と韻シストのTAKUによるユニット、“激論”を紹介すると、盛大な拍手に迎えられて二人が登場。韻シストともフジファブリックとも違うアコースティック・デュオのようなシンプルなスタイルが新鮮な印象を与える。「高校の時からつるんでいた」(TAKU)という2人はお互いライバル心を燃やしながらギターの腕を磨いていたという。そんな10代の思い出を大阪弁で和やかに語り合い、地元茨城のライブハウス・ジャックライオンの店長・眞柴さんも交えたトークタイムへと発展。その後、韻シストの「DEAR」をみんなの手拍子を交えた“激論”ヴァージョンで聞かせてくれた。

続いて、この日のゲスト、フジファブリックが登場。音量を上げて、疾走感あるロックチューンで飛ばしていく。ちょっとファンキーさも感じさせる「バタアシ Party Night」、スカっぽく小気味よい「夜の中へ」、キーボードが攻撃的な「虹」ではギターも高らかになり響いてボルテージも最高潮に。MCでは、「夢を語り合っていた一番近いギタリスト」と山内がTAKUとの思い出を語り、「一緒に韻シストを観に行ったこともある。その何年後かにTAKUが韻シストに入った時の顔が忘れられない…」とも。「僕らは来年15周年。これからも皆さんどうぞよろしくお願いします。最高にドープなバンドです!」と思いを伝えた。後半には、韻シストの「Don't leave me」をカバー。歌いながら、「20周年おめでとう〜!」と何度も叫ぶ山内。その後、「ダンス2000」で、鍵盤が熱を帯びて大揺れとなり、エモくエッジの立った「Surfer King」、ラストは「若者のすべて」で刹那の熱い情景を胸に焼き付けさせた。


2日目の韻シストは、まずTAKUが現れ、次にTAROW-ONEが現れて、セッションするようにスタート。そこにShyoudogが加わり、ループするような演奏に。MC2人も現れて、「MOVE IT」「PARTY SIX」とノリよく展開していく。「一丁あがり」では、1階2階、それぞれの観客に声をかけながら、「イッチョアガ〜リ」「ユガ〜リ」とコール&レスポンスで熱く盛り上がる。途中のMCタイムになると、オープニングユニットとして出た“激論”に触れ、「あったかい感じが良かった。もっと聞きたかった」とBASIが言えば、「今後も(“激論”)続けていきたい」とTAKU。



後半に入ると、前日に発表された8月1日リリースのニューアルバム『IN-FINITY』から新曲「Don't worry」を披露。タイトなブレイクビーツにメロディアスなサビが印象的なナンバーだ。この新曲を歌っている時に、リリックを飛ばしてしまったというBASIに、サッコンが「やってしまった時は、歌に変えるしかない」と言って、歌い出し、コミカルな味がある「オ〜ッシ」で場内の空気を和ませる。

「DEAR」では、先の“激論”がカバーしていたのを、「2階席で聞いていた」というShyoudog。「めっちゃいい歌やな。あれ、俺が作ったから」と嬉しそうに話しつつ、「韻シスト続けてきて良かったと思います。ありがとう!音楽は形が無いけど、ずっとずっと残っていく。そんな曲をもっと作っていきたいと再確認した」そう言ってから、スモーキーな味わい深い歌声を聞かせてくれた。

さらに、フジファブリックがカバーした「Don't leave me」について、「愛情たっぷりのカバーをしてくれて、ありがとうございます」とBASI。サッコンは「フジファブリックらしいカバーをしてくれて、ほんまありがとうやな。韻シストも本気を見せとこう。みんな、何も言わんでもやってくれますよね?」そう言うと、みんなのクラップが一斉に高まっていった。そして、「ちょっと懐かしい曲で終わりましょう」(BASI)とラップとソウルフルな歌が重なる「Daily a life」で本編を終える。

アンコールでは、サッコンがメンバーとの出会いを語りだし、「音楽が友達を作ってくれた。仲間を信じて、音楽を信じてやってきてよかったな」と感慨深げに話して「ON & ON」を。その後、再びフジファブリックの山内総一郎を呼び込んで、「フジファブリックの「パッション・フルーツ」を演奏。「哀愁のチューン」と続き、2日目の幕を下ろした。



◆ライブレポート(3)へ
この記事をツイート

この記事の関連情報

*

TREND BOX

編集部おすすめ

ARTIST RANKING

アーティストランキング

FEATURE / SERVICE

特集・サービス