【ライブレポート】韻シスト、豪華ゲスト迎えた熱狂の3日間

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3日目のスペシャルゲストは2人。まずは、BASIが現れて、「彼と彼の仲間が大好きです!全員、酔いしれてください!」と紹介して、Rickie-G(以下、リッキー)からライブがスタート。サックスを含むバンドはアコースティックな音色が心地よく、リッキーがアコギを持って登場すると、割れんばかりの大歓声が起こった。「REBELUTION」では、ボーダレスな気分を掻き立てて、パッション溢れる歌とサウンドで心を自由に解き放ち、みんなも拍手で応える。リッキー自身も笑顔で、「楽しいな〜」と言いながら、「今日はこのステージで歌えることが超幸せ。韻シスト、20周年おめでとうございます!僕は学生の時から、めっちゃかっこいいじゃんと思って韻シストを聞いていた。ここに立てることがすごい光栄。やばい(笑)。スタッフにも感謝です」と幸せそう。そして、メンバーと同じ神奈川出身の大先輩ということで、なんと、サザンオールスターズの「いとしのエリー」をカバー。甘い歌声で気持ち良く歌いあげると、大拍手に包まれ、あちこちから、「リッキー!」の声が飛び交った。さらに、「生きてるって素晴らしい」と歌う「Life is Wonderful」では、ハープを吹き鳴らし、クラップも合わさってパワフルで温かみがあるボーカルで魅了。アーシーな音の温もりと、人間味溢れる歌世界がじんわりと伝わってくる「Follow Your Heart」まで、会場全体が大きな愛に包み込まれるようだった。

ここまでで既に会場全体の熱気は相当高くなっていたが、次なるゲストとしてPUSHIMが登場するとさらに加熱!韻シストとともに、一曲目からアッパーに攻めていき、高揚させるPUSIMの歌と、BASI&サッコンのラップが絡む「TO THE NEXT」で大歓声が湧き上がり、まさに沸騰状態に突入。「Dreamin」ではギターのTAKUとも絡むように、甘い雰囲気で掛け合うラバーズを聞かせ、「楽しんでますか?最後の最後まで楽しんでいってください」と言って、力強い掛け声とともに、「Rising Sun」ではステージを右に左に動いて、気合の入った歌声で煽っていく。パワフルかつ艶やかな歌声で、みんなを突き動かしていった。後半には、ボブ・マーリーの「Could you be loved」をアップテンポでカバー。


MCでは、「“PUSHIM姉さん”とか言ってるけど、あんまり変わらへんし」と言いながら、親しみを込めて、「長いことやってきたよね。おめでとう!」と祝福。そして、「韻シストにいい歌もらいました」と、'05年の『Don't stop』に収録されていた「Dear」で、たくましくて温かい歌声にじんわりと浸らせる。歌い終わると、サッコンが彼女の額の汗を拭いている姿も微笑ましく映った。ライブ中はお酒は控えていると言うメンバーに、「もうええんちゃう」と、ビールを進めて、みんなで乾杯する場面も。ラストは「Forever」。これまた盛大なクラップに包まれて、場内はお祭りのような状態、「この状態が永遠に続けばいいなあ」とサッコンがつぶやいていたが、PUSHIMの圧倒的な歌声にBASIとサッコンのコーラスも重なる至福の時間。永遠に続いていきそうな最高に幸せなコラボが目の当たりにできた。


3日目の韻シストは「Theme of CLASSIX」をプロローグに、BASIが「ようこそ、なんばHatch 3DAYS最終日へ。さらに上げていってもいいでしょうか?」と声をあげ、「PARTY SIX」からアッパーでグルーヴィンな展開に。MCでは、「昨日一昨日とちょっとカラーを変えて勝負してきたけど、やっぱ今日はパワーえげつないですね!」とサッコンも興奮ぎみ。今回の3DAYSは、彼らが偶数月にやってきたイベントのSP版ということで、会場のスケールは違えど、「クラブっぽい感じがむちゃくちゃ出てます!」と嬉しそうにコメントしていた。

後半は8月に出るニューアルバム『IN-FINITY』からの新曲「OLD SCHOOL Lav'in」を投下!ソリッドな攻めのファンキーチューンで、間奏のドラムソロやラップの掛け合いもあり、とにかくカッコイイ!「PARTY IS...」では、「ワンスアゲイン」と何度かダメ出ししつつ、一層ボルテージも上がってみんなが賑やかに「パーティー」を連呼する。本編ラストは「哀愁のチューン」で一旦締められ、アンコールへ。PUSHIMとリッキーが甘い雰囲気でデュエットする「Turn yore light's」から始まり、メロウな歌モノでみんなを贅沢な気分で浸らせる。「極上の歌声ありがとうございました!」(BASI)、「反則やわ」(サッコン)と絶賛の嵐!お次は、PUSHIMとのコラボ曲「Don't stop」で、MC2人と一緒に色っぽく絡みながら、「ドント・ストップ・ベイベー!」と煽って、みんなを熱く熱く揺らし続けた。


最後に、リーダーのShyoudogが、「ほんま嬉しい。ほんまにやってきてよかったと思った」と実感込めて口にし、TAKUも「自分が大ファンの皆さんがお祝いに駆けつけてくれて、めっちゃ嬉しい。神様にイイ3日間をプレゼントしてもらった」、TAROW-ONEも珍しくトークする場面に「めっちゃ緊張するわ…」と言いつつ、「僕が一番後に(韻シスト)入っているから、(メンバーに向けて)出会ってくれてありがとう。これからもよろしくお願いします!」と、それぞれが素直に今の心境を言葉にした。

そして、
「音楽のおの字も知らない、そんな俺らもひょっとしたらいけるかもと、20年やってきた」(Shyoudog)
「最後は、ひょっとしたら、ひょっとするかもという歌を贈ります」(BASI)
そう話して、この盛大な三日間の最後の最後を飾るナンバーとなったのは「ひょっとしたら」。

PUSHIMやリッキーはもちろん、この日の出演者全員がステージ上に出てきて一緒に歌い、オーディエンスもシンガロング。BASIが時折、「そうやな、わかるよ」と合いの手を入れながら、歌い続け、ホームならではのどこまでもあったかいムードに包まれて、ピースフルな大団円となった。


“NeighborFood”とタイトルされているように、遠い存在ではなく、すぐ近くにいるような親近感を抱かせ、人と人の温かいつながりがあってこその20周年を実感させてくれた彼ら。オープニングから、幕間、クロージングまで、常にDJが居て、音楽が満ちていたのも韻シストらしい趣向だなと思えた。

今年は20周年のお祝いムード満開で、今後の活動もさらに活発化していきそうな韻シスト。ライブ中も、何度かアナウンスされていたように、8月1日には8枚目となる20周年記念アルバム『IN-FINITY』がリリースされる。そして、9月16日には、<たとえばボクが踊ったら、#002>と題した、新たなスペシャル・イベントで韻シストとPUSHIMが再び共演する事も決定!このイベントにはさらに、The Birthday、SPECIAL OTHERSといった、超強力ラインナップが揃っておりこれから、続々と追加アーティストも発表される予定なので併せて要チェックだ。さらにアルバムツアーも近々解禁される予定なので、楽しみに待っていてほしい。

撮影◎ハヤシマコ

NEW ALBUM『IN-FINITY』

2018年8月1日(水)発売
TKCA-74673
¥2,778(税抜) / ¥3,000(税込)
1. 時代
2. Don’t worry
3. 踊るtonight
4. GOOD FEEL
5. Bout a hipstory
6. You can do
7. とまらない
8. Old school-lovin’
9. ニコイチ
10. Fresh vibration
11. 景色

※特典情報は韻シストオフィシャルサイトにてご確認ください

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