【ライブレポート】水瀬いのり、ツアーファイナル幕張公演で8,000人を魅了

水瀬いのりが、自身初のツアー＜Inori Minase LIVE TOUR 2018 BLUE COMPASS＞を2018年6月9日より4都市にて開催。5月にリリースした2ndアルバム『BLUE COMPASS』を引っさげてのツアーということもあり、アルバム収録曲はもちろん、夏をテーマにした楽曲も披露するなど、各地の会場を盛り上げた。本記事では、約8,000人を動員した7月1日のファイナル、幕張メッセイベントホール公演のオフィシャルレポートをお届けする。

◆水瀬いのり 画像

ツアータイトルにあわせ、青と白の大きなコンパスを模したステージ。オープニングムービーに続き、アルバム1曲目に収録されている「ハートノイロ」のイントロにあわせ、コンパスの前にストライプ柄のワンピースを着た水瀬が登場。「幕張！　盛り上がっていきましょー！」の掛け声に、割れんばかりの大きな歓声で包まれた。MCでは初のツアーにふれ、「水を祈るという名前にかかわらず、全部お天気が良かったんです！（笑）」とのこと。そして、「最後まで大きな声出してくださいね！　それでは、BLUE COMPASSスタート！」の言葉を合図に披露されたのは「アイマイモコ」。片想いを描いたTVアニメ『徒然チルドレン』のOPテーマということもあり、水瀬のテーマカラーである水色のペンライトに加え、ピンク色のペンライトが客席で光る。

ひまわりの飾りをあしらった黄色い衣装に着替え、披露された「Sho-Bee-Doo-Wap-Wap!」「シネマチックダイアリー」では、小さなジャンプや軽やかなステップ、歌詞に合わせた仕草など、可愛らしいダンスで魅了してくれた。MCでは、スキップが出来るようになったことを報告。ステージ上で実演すると、客席から「おー！」という驚きの声が。ダンスをするようになってから突然できるようになったと嬉しそうに話していた。「夏らしい曲を歌いたいなと思います」という言葉の後、披露されたのは「夏の約束」と「夏夢」。ひまわりの衣装にぴったりな爽やかな楽曲を、時より観客へ微笑みかけながら歌っていた。



そしてあっという間にライブは後半戦に。赤い衣装に着替えると、ここからはガラリと雰囲気が変わる。「Million Futures」では、客席から大きなコールが飛び、会場には一体感が生まれていた。そして「星屑のコントレイル」ではロックなサウンドを大人っぽい表情で歌い上げ、会場内の熱気は更に増していく。「三月と群青」のアウトロで早着替えをし、青のチェック柄衣装で披露されたのは「アルペジオ」。「月」や「星」が歌詞にでてくるこの曲では、ステージでも星空のような照明が水瀬の後ろと頭上で光り、夜空の雰囲気に。「Happy Birthday」では曲中に「おめでとう！」と7月生まれのファンをお祝いするシーンもみられた。





「次が最後の曲になります」という言葉の後、9月24日（月・休）に東京ドーム、9月30日（日）に台湾にて開催される＜KING SUPER LIVE 2018＞への出演が決定したことを受け、「また皆さんと笑顔で会える場所があるので、その日まで一緒に頑張っていきましょうね」と話すと、本編最後に披露されたのは、ツアータイトルにもなっている「BLUE COMPASS」。瞳を潤ませながら歌詞を一つひとつ噛みしめるように、そして語りかけるように歌う姿に引き込まれていった。

このツアー中に決まったというアンコールの声援「いーのーりんっ！」が会場に響き渡る中、トロッコに乗りスタンド通路へと登場。「MELODY FLAG」に続き、「Ready Steady Go!」では水瀬も観客も元気にタオルを振り回していた。そしてここで嬉しいお知らせが。10月17日に6枚目となるニューシングルと、本公演を収録したLIVE Blu-rayが同時発売されるとのこと。「ぜひ10月17日、いのりの日と書いてくださいね」と可愛く話し、会場はお祝いムードに包まれた。



しかし、サプライズはもう一つ待っていた。鳴り止まない「もう一回」コールに応え、「こっそり練習していた曲があるんです」と話し、ダブルアンコールで披露された楽曲は、キリンレモントリビュート企画で制作された「まっすぐに、トウメイに。」。パッケージ化もされておらず、ライブでも初披露となったため、客席からは一際大きな歓声があがっていた。最後は「今日はみんなと一緒に過ごせて本当に嬉しかったです！　みんな大好きだよー！」と笑顔で感謝を述べ、全22曲に及ぶ公演は幕を下ろした。



撮影：堀内彩香、星野耕作