【インタビュー】doa、11thアルバム『ISLAND』完成「描いたのは心の休憩時間」

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doaが7月4日、約2年半ぶり11枚目のオリジナルアルバム『ISLAND』をリリースする。アルバムのテーマは“大人の夏休み”。仕事や家事、育児や勉強に追われて自分自身の時間を得ることが難しい大人世代へ向けた全12曲は、ストレス発散、リフレッシュできるような壮快にして痛快なナンバーが目白押しだ。

◆『ISLAND』全曲紹介 動画

サウンドはdoa十八番の乾いた西海岸サウンドを基調としたものだが、フィドルやペダルスティール、ギターバンジョーなどの音色がそこかしこに散りばめられて、楽曲の彩りと表情をより豊かなものにした。もちろん円熟味を増した徳永暁人(Vo&B)、大田紳一郎(Vo&G)、吉本大樹(Vo)のボーカルワークが、このアルバムを強く美しいものにしていることは間違いない。作詞作曲、ボーカル、サウンド&プレイ面からじっくりと話を訊いた1万字のロングインタビューをお届けしたい。

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■僕らのこだわりがつまった
■笑いの絶えないレコーディングでした

──『ISLAND』の制作は、いつ頃から始まったのでしょう?

徳永:僕は作品のリリースに関係なく普段から曲を作っていて、曲ができると2人にデモを渡して、歌詞を書いてほしいとお願いするという感じなんです。制作期間を設けたりするんじゃなくて、少しずつ少しずつ曲が溜まっていって、いいのが揃ったからアルバムを作ろうかという(笑)。今回もそれは変わらなかったです。

──ということは、『ISLAND』のテーマになっている“大人の夏休み”というキーワードも後から出てきたのでしょうか?

徳永:そう。「島とか行きたいね。ハワイとかいいよね」という話をよくしているんですよ。それで、「“ISLAND”というタイトルのアルバムを作っちゃえば、撮影でいかざるを得ないんじゃないの」って曲作りをしている途中でそういう話で盛りあがって(笑)、そこから“大人の夏休み”という言葉も出てきたんです。ただ、“島だ!”“夏休みだ!”といっても、いわゆるリゾート感を押し出すんじゃなくて、日常の中にある癒しだったり、気持ちがあがることだったりを“心の休憩時間”として描いたアルバムになっています。

吉本:だからリゾート・アルバムではないですね。僕らのアーティスト写真撮影も「ハワイでやろう」と言っていたけど、結局、現実的なところで淡路島になったんです(笑)。

徳永:淡路島も島じゃないですか。本州と道路でつながっているけど(笑)。

大田:淡路島でも全然いいんですけど、ハワイをイメージしていたので、“近っ!”ていう(笑)。

──そうだったんですね(笑)。とはいえ、『ISLAND』は上質なアルバムですし、楽曲がバラエティーに富んでいることも魅力的です。

吉本:個人的に一番思い入れが強いのは「HERO」ですね。この曲は3年くらい前に作った『FIA-F4選手権』のオフィシャル・テーマソングなんですよ。『FIA-F4選手権』というのはモータースポーツの甲子園的な位置づけで、そこで結果を出してプロとしての第一歩を踏みだすことができるか、諦めるかというわかれ目。そこに人生のすべてを懸けて戦っている若者たちがいるんです。そのテーマソング「HERO」は、楽曲自体も気に入っているので、ぜひ聴いてほしいです。

徳永:『FIA-F4選手権』のテーマソングのお話をいただいた頃、バイクに乗っていたらメロディーとテンポ感が浮かんできたんです。バイクを路肩に駐めて、メロディーを録っておいたスマホのボイスメモをもとにデモを作りました。バイクに乗っているときに降ってきた曲なので、疾走感が表現できているんじゃないかな。

──たしかに、「HERO」を聴いたときにアップテンポの曲ではないのに、車で疾走している情景が浮かんできました。ということは、歌詞も『FIA-F4選手権』を踏まえて書かれたのでしょうか?

大田:そう。テーマソングになることが決まっていたので、僕目線でレースを描きました。「あまりにも世界が近すぎて自分では書けないから、書いてもらえないか」と吉本君からも言われて。

吉本:『FIA-F4選手権』は僕も通過してきたところで、挑む気持ちもよくわかっているし、脱落していった人もたくさん見てきたんですよ。だから僕が書くとストレートすぎたり、重い歌詞になってしまう。大田さんの目線で描くことで、レースのことを歌っていながら、もっと大きな意味でリスナーの背中を押す曲になったから。

──なるほど。

吉本:あと、面白いところでいうと「SATURDAY NIGHT FEVER」ですね(笑)。これは、doaにしかできない曲かなと思います。

──「SATURDAY NIGHT FEVER」は、すごくインパクトがありますね。ダンス・チューンでいながら翳りを帯びた曲調や、大阪ノリの歌詞などが相まって、独特の世界になっています。

吉本:いまどき“サタデーナイトフィーバー”ですから(笑)。

大田:パリピになりきれない男の歌なんだよね(笑)。

吉本:そう。だからクラブじゃなくてディスコチックという(笑)。この曲もいろんなアイディアがあって、何回も作り直したし、いろんなネタをぶち込みました。サビ前のブレイクでドラが鳴ったり(笑)。

徳永:なぜ、この曲でドラなんだという(笑)。

大田:ドラの種類はいろいろ試したよね(笑)?

徳永:10種類くらい用意して、どれが一番ウケるか聴き比べたんです(笑)。あと、セリフも入っているし。

吉本:女性スタッフに、「ちょっとブースに入って、“もうええやん”って言ってくれます?」と。あれが活かされることになるとは思っていなかった(笑)。

徳永:それに、もともとの歌詞の出だしは“温麺”だったんですよ。ただ、「温麺だと優しすぎないか?」と。

大田:もっと大阪寄りにしようということで、たこ焼きにしてみたんです。ところが、「その後に“一味をかけて”という言葉が出てくるから、たこ焼きだとおかしい」と徳永さんの物言いがついて、「だったら、どて焼きがいいんじゃないか」ということで(笑)。

徳永:僕らのこだわりがつまった曲です(笑)。

吉本:笑いの絶えないレコーディングでした(笑)。

◆インタビュー(2)へ
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