【連載】Vol.049「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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ダニー・コーチマーLIVE!エキサイティングなステージにウエスト・コースト・ロック・ファンらを魅了!!そしてワディ・ワクテルの演奏ぶりにも大興奮!!!



ダニー・コーチマーが1年ぶりに帰って来た。今回のライヴは “ダニー・コーチマー and Immediate Family featuring original "The Section" members Danny Kortchmar, Russ Kunkel, Leland Sklar plus Waddy Wachtel and Steve Postell”そう1970年代にアルバムを発表したあのザ・セクションのメンバー、ラス・カンケル、リーランド・スカラーがジョイン。そして、だいぶ前になるけどキース・リチャーズに紹介してもらったワディ・ワクテルもやって来た。まさに70年代ウエスト・コースト・ロック史を支え築きあげた敏腕ミュージシャン達のステージ。ライヴ前日にダニーにインタビューし、ワディと久しぶりに再会し盛り上がった。6月16日、Billboard Live TOKYOで僕らはエキサイティングなステージを堪能した。


▲ワディ・ワクテルと再会!

オープニングはダニーとイミディエイト・ファミリーの最新作『ハニー・ドント・リーヴ・LA』のアルバム・タイトル・チューン。早くも会場が活気づく。ダニーのギターも冴える。


▲提供:ヴィヴィド・サウンド・コーポレーション

2曲目はダニーに変わってワディがヴォーカルの「Lawyers, Guns & Money」。ミディアムかつ実にパワフルないかにもワディらしいロックなナンバー。最近のライヴで彼はよく取り上げるそうで、ブロンディ・チャップリン(ワディ同様僕はブロンディともいろいろ遊んだ)との共演でも知られる。



ここでダニーがメンバー紹介。スティーヴ・パステル、ワディ・ワクテル、リー(リーランド)・スカラー、ラス・カンケル。そしてリーがダニーを紹介。

3曲目はスティーヴのヴォーカルで「3:45 Coming Through」。



彼のスライドをたっぷりと味わえる。09年のスティーヴのアルバム『Time Still Knocking』収録。4曲目はダニー最新作から「Dirty Laundry」。ドン・ヘンリーとの共作。ドンで82~83年にかけて大ヒットした。ここではもちろんリードはダニー。

写真6



ダニー&スティーヴのコーラスが全体をより引き立てる。間奏でワディの小刻みなギターがぐっと前面へ…。そのワディが再びリードの「High Maintenance Girlfriend」。アップ・ビートなグルーヴ感溢れるイントロでスタートする、流れるようなサウンドだ。そんな雰囲気にのまれるようにオーディアンスも手拍子だ。スティーヴのギターも良い味を出している。そして、ワディ&ダニーが向かい合ってのギター・バトルがステージを盛り上げる。ワディ未レコーディング作品だそうだ。



そしてスティーヴが歌う「Somebody’s Baby」。映画『初体験リッジモント・ハイ』挿入歌、ジャクソン・ブラウンの大ヒット・ナンバーとしてお馴染みだ。懐かしい!ダニー最新作にニュー・ヴァージョンが収録されているのは周知の通り。

そして曲前にダニーが「ウォーレン・ジヴォンの偉大な曲を…」と紹介して登場したのが「Werewolves Of London」(ロンドンの狼男)。ウォーレンで78年にヒット。リード・ヴォーカルはワディ、なぜなら彼はこの作品のソングライターのひとりなのだ。曲終わりでスティーヴがワディを称える。





今度はダニーが新曲とMC紹介、スティーヴがリードの「House Will Fall」。なかなかパワフルなナンバー。まだレコーディングしていないホットな作品で、ライヴ後バックステージでスティーヴに確認したところ、5月中旬に完成したばかりとのこと。ダニー/ワディ/スティーヴの共作。



続いては最新作からダニーのリード「Machine Gun Kelly」。ジェームス・テイラーが取り上げたことでも知られる。ミディアム・テンポのリズミックな作品。ドラム&ベースもフィーチャーされる。10曲目はスティーヴがリードで最新作から「New York Minutes」。ダニーとともにドン・ヘンリーもソングライターのひとりにクレジットされている。そう、ドンの89年のヒットだ。





そして11曲目は「Slipin’ & Slidin’」。パワフルなこのナンバーでは最初から観客が手拍子。LAのチカノ・ロック・バンド、ティト&タランチュラの97年アルバム『Tarantism』に収録された。メンバーのティト、そしてダニーとワディ3人の共作。そのワディのパワーが全面に出てくる曲。ロールする力強いグルーヴに酔う。「DOUMO ARIGATO!」(WW)





最後のナンバーは「All She Wants To Do Is Dance」。こちらもドン・ヘンリーで知られるナンバー。もちろん最新作にも収録、リードはダニー。ラスのドラムスもより前面へ出てパワフルな雰囲気を醸し出す。ダニーのギター・ワークにも注目で、そのダニーとワディのGTR合戦も聴きどころだ。



スタンディング・オヴェーション、勿論アンコール!新作収録の完全新曲「Cruel Twist」でもVol.48のインタビューでダニーが語っていたように20年くらい前の作品。アップビートのシャッフル・チューン。リードはダニー。ダニーは最初はワディと、続いてスティーヴとギターを弾きあう。ワディのニコニコ、とっても嬉しそうな笑顔での演奏ぶりがとっても印象的だった。




▲6月16日ファースト・ステージで使用したワディのピック from Mike’s Collection

*ライヴ・ショット:Pic. by Yuma Totsuka 提供:Billboard Live TOKYO

【Mike’s Garage】
●Vol,2
第2回目は6月23日「“無情”vs“無法”の世界対決」THE WHO特集 feat『Who’s Next』オリジナル・レコード英米日盤 1970年代初頭へタイムスリップ!」と題してTHE WHO研究家の舩橋昌宏さんをお迎えしてのバトル・トーク。


▲Pic. by K.Sato

ザ・フーとローリング・ストーンズは1960年代から“仲良し”で,ミック&キースが“逮捕”された67年にザ・フーはストーンズ・カバーを僅か1週間でレコード化して二人を支援した。そんな両者の共通な話題から本題のレコードへの時代を映しグリン・ジョンズ、ジミー・ミラー、そしてアラン・クラインを交えてマニアックに論じる。話しは勿論グリン絡みでビートルズやレッド・ツェッペリンにも及ぶ。「無情の世界」(邦題命名者=Mike)「無法の世界」は言うに及ばず、そしてアルバムUS/LP『WHO’S NEXT』UK/LP『LET IT BLEED』をじっくり片面を聴き込んだ。客席にはキーボディストの厚見玲衣さん、元ジャニーズの一也くんも姿を見せた。また、東京では6月30日から有楽町スバル座で公開の太田隆文・監督の映画『明日にかける橋 1989年の想い出』を紹介した。実はこの作品、ザ・フー・ファン必見。その辺りは映画でじっくりお楽しみ下され!!(笑い)


▲USプロモーション・シングル「無法の世界」 from Funahashi-san Collection

●Vol.3
第3回目は6月30日「青春デンデケデケデケ~追悼ノーキー・エドワーズ~そしてこの夏も全国でエレキ大旋風~ザ・ベンチャーズ来日」と題して開催。ゲストは直木賞作家、ロック・ミュージシャン、格闘技愛好家の芦原すなおさん。


▲Pic. by K.Sato

72回目の来日公演を控えるベンチャーズ、25年来の仲良し“すなお&Mike”は9月2日中野サンプラザへ一緒するのだ。ベンチャーズの来日ヒストリー話しになるとやっぱり1965年、66年に集中する。僕のお宝である雑誌「ティーンビート」創刊号(1965年9月号)特別付録のソノシート「ベンチャーズ記者会見録音」をプレイ。続いて芦原さんがポップス&ベンチャーズとの衝撃の出会いを激白。芦原さんが一番良く聴いたLP『KNOCK ME OUT!』から「10番街の殺人」「トゥマローズ・ラブ」、『Live in Japan』から「メドレー」「ブルドッグ」を当時購入した傷だらけだけど愛着たっぷり入った芦原コレクションからプレイ。

そして今年3月12日逝去したノーキー・エドワーズの想い出を二人は語りあった1959年にベース奏者としてベンチャーズに加入し、その後リード・ギタリストへ!ベンチャーズの黄金期といえる60年代中期から後期にかけて数多くの作品で素晴らしいテクニックを披露、多くの少年たちにエレキ・ギターの魅力を伝授したのだ。森園勝利、鈴木茂、Char…多くの日本を代表するギタリストは皆ベンチャーズの申し子で、特にノーキーに強い影響を受けた。彼は68年に脱退し、80年代に一時グループにカムバック、90年代末からは何度かベンチャーズ冬のジャパン・ツアーでジェリー・マギーに代わりステージに立った。アルバム『ベンチャーズ ノーキー・エドワーズ with ベンチャーズ ライブ since 1999』から「レッツ・ゴー」「京都の恋~黒くぬれ!」。


▲書籍「青春デンデケデケデケ」 from Mike’s Library

小説「青春デンデケデケデケ」は90年代初頭の素晴らしき青春音楽ノンフィクション物語、直木賞を受賞!そして大林宜彦監督(実は第2回目で紹介した太田監督は大林監督のお弟子さん)がメガホンを取り映画化、これまた大いに話題を呼んだ。ここで「青春デンデケデケデケ」登場楽曲「ウーリー・ブーリー」(サム・ザ・シャム&ザ・ファラオス)「ストップ・ザ・ミュージック」(レーン&ザ・リー・キングス)「さすらいのギター」(ザ・サウンズ)「サマー・イン・ザ・シティ」(ラビン・スプーンフル)をDJ/芦原すなおが紹介。彼はPOPS博士でもある。

そして今年から新編成
*リオン・テイラー…ドラムス
*ボブ・スポルディング…ギター
*イアン・スポルディング…ギター
*ルーク・グリフィン…ベース
となったベンチャーズのニュー・レコーディング・アルバム『Here We Go Again』から「リメンバー・ノーキー」。そしてファイナルは芦原すなおのバンド、The Rocking Horsemenのアルバム(CD)『The Rocking Horsemen』から「The Rocking Horsemen」!デンデケデケデケ~!!


▲CD『The Rocking Horsemen』 from Mike’s Collection


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