キコ・ルーレイロ「メガデスでの初ライブ、大変だった」

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2015年にメガデスに加入したキコ・ルーレイロが、その夏行なわれたメガデスとの初ライブ(7月、カナダ<Quebec City Summer Festival>)を振り返り、楽しかったものの、大変だった理由を説明した。

◆キコ・ルーレイロ画像

彼は『Loud Trax』のインタビューでこう話した。「雨が降ってたから、ステージ上はすごく滑りやすかった。あれは大変だったね。あの公演はホントに難しかった。でも、楽しかったよ。(『Dystopia』の)レコーディングが終わったとき、“アルバムのリリースはまだだ。ツアーはその後だから、昔の曲を習得することは、いまは心配しなくていい”って言われてたんだ。それが、電話だったかメールだったかを貰い、“おっと、ワン・オフでやることになった。フェスティバルだ”って言われて、急きょ20曲を習得しなきゃいけなくなったんだ。そのとき、アングラとツアー中だったから、空港かホテルで練習しなきゃならなかった」



「それから3日間のリハーサルがあった。デイヴ(・ムステイン)と(デイヴィッド・)エレフソンは生涯ずっとプレイしてきたからいいけど、僕とクリス(・アドラー)にしてみれば“3日? マジ?”って感じだよ。で、実際のところ、リハーサルっていうのは機材やプロダクションのことが主で、演奏はほとんどしなかったんだ。セット全てをプレイしなかった。数曲やっただけで、デイヴから誤りを指摘されたりした。僕の演奏はアルバムとは違ってたからね。それで3日後、何万人ものオーディエンスと滑りやすいステージだ。ああ、タフだった。僕のデビュー、絶対に忘れないよ」

また、いまでもリズムのパートをプレイするときは、ムステインの演奏に合わせなくてはならないので難しいそうだ。「だって彼のプレイはユニークだからね。それが一番大変だったよ。いまはずい分良くなったけどね。僕はマスターと学んでるんだ。僕にとって素晴らしいことだよ。ソロに関して言えば、アルバム通りにはプレイしていない。(オリジナルを)聴いて、曲のソロのヴァイブを掴もうとしてる」

メガデスは先週、ヨーロッパ・ツアーを終了。現時点で年内の公演の予定はなく、ニュー・アルバムの制作に取り掛かり始めるのではと期待されている。ルーレイロが初参加した前作『Dystopia』(2016年)は、グラミー賞最優秀メタル・パフォーマンスを受賞した。

Ako Suzuki
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