【対談】暁(アルルカン) × ガラ(MERRY)、「僕にとって最後の後輩バンド」

twitterツイート

アルルカン主催ツーマンライヴ<Baa Baa Dear Big Sheep>が8月5日(日)、MERRYを迎えて東京・恵比寿LIQUIDROOMで開催される。BARKSでは両バンドのフロントマン、ガラ(MERRY)と暁(アルルカン)を招いて対談を実施した。

◆暁(アルルカン) × ガラ(MERRY) 画像

アルルカンは先ごろ、lynch.をゲストに迎えたツーマンライヴ<laughing in the dark>を開催したばかり。その事前に実施した奈緒と玲央のBARKS対談ではリスペクトも闘争心も浮き彫りとなり、結果、灼熱の対バンステージのエンディングには奈緒が感涙する胸熱の一幕もあった。

そしてMERRYだ。過去に2度の対バン経験があるほか、プライベートでも親交を持つヴォーカリスト同士によるトークセッションは、幕開けからして波乱含み。しかし、ヴィジュアルシーンの変遷や作詞論におよんだトークは、「すいません、カウンセリングみたいな対談になっちゃって」と暁が漏らすほど濃度の高いものとなった。その一部始終をお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■大きなものにぶつかっていったとき
■生まれるものも大きいんです──暁

──8月5日に恵比寿リキッドルームで行なうアルルカン主催ツーマンライヴ<Baa Baa Dear Big Sheep>に、対バン相手で招かれたのがMERRY。つまりアルルカンにとって先輩バンドですよ。しかし暁は本日定刻入りし、先輩であるガラは10分前行動で、対談前から待ってたという(笑)。

ガラ:まっ、しょうがないですよね。僕らはイベントに呼ばれている側なんで、先にいないとっていうことですね(笑)。

暁:すいません(苦笑)。僕が先に来ておくべきでした、お迎えする側ですから。

──という笑い話も入れつつ対談を進めたいわけですが、対バンするのはお初ではなく、約2年前のアルルカン主催イベント<呼び水>で共演してますね。

ガラ:そうです。でもその前に、MERRYのツーマンツアーがあったんです。大分で頼んでいたバンドが直前にキャンセルになって、“どうしよう……”となったとき、電話一本で「すぐ行きます!」と言ってくれたのがアルルカンだったんです。だから何かあったら、僕らもちゃんと返そうと。そういう気持ちでいるんで、今日の対談も暁より早く来たわけです(笑)。8月5日当日も、早く会場にいると思うんですよ。暁を待たせてはいけないって。

暁:……。

──黙っちゃった(笑)。

暁:“かわいがり”に上手く反応出来なくて……(笑)。ダメ人間 (※アルルカンファンの呼称でもある) ですね。

ガラ:あっ、この流れでうまいこと言う(笑)。

▲暁(アルルカン)

──その会話からもいい間柄なのが伝わってきますよ。2年前から先輩や後輩を越えたところで親交が始まったんですか?

暁:僕はお慕いしてるんですけど、バンドとしてズケズケってのはこれからかなって感じはしてるんです。

ガラ:実は今回の対談前にちょっと呑んだんですけど、けっこう気を使ってくれたりもするんで。そのときも「今度からズケズケいきます」と言ってたんですけど。最近、そういうバンドが多いなか、アルルカンは真面目だなって印象ありますね。

──普段というより、以前、一緒にライヴもやってみて、バンドとしてどんな印象でした?

暁:まず、なぜお呼びしたかってことにつながるんですけど、熱の入り方が違うんですよ。気合いの入った熱というか。MERRYという大きいバンドにぶつかっていったとき、追い込まれて自分たちからなにかが出る感じとか、そこに期待もしているんです。たとえボコボコにされようが、そのままでいられるほど僕らは大人じゃないんで、逆にそこから昇れるような気もするんで。MERRYのライヴを観て、“こんな空間があるのか”ってことも、僕らのファンにも知ってほしいし。lynch.との対バン(アルルカン主催ツーマンライヴ<laughing in the dark>6月10日@TSUTAYA O-EAST)のときもそうだったんですけど、一緒にぶつかろうと思ってくれるファンもいるし、なかには悔しいとか思ってくれる人もいて、それはすごく幸せなことでもある。とにかく自分より大きなものにぶつかっていったとき、生まれるものも大きいんです。

──強い相手だからこそ敢えて戦いを挑みたいと?

暁:そうなんです。普通のイベントでも先輩バンドと一緒になることはあるんですけど、ツーマンライヴだと受け取り方も全然違うと思うんですね。

ガラ:世代が違うと、なかなかライヴに誘いづらかったり、誘われても“なぜ呼んでくれたんだろう”とか、変なところで探っちゃうところもあるんですよ。でも、アルルカンに関しては、前からCDを聴いたりしていたし、暁ともよく話をする間柄でもあるんです。“今の流れに乗って、もっと楽しんじゃえばいいのにな”と思うぐらい、暁はいつも自分と葛藤していて。そういうところ、僕はけっこう好きで。もがきながらバンドと音楽やってるところに、すごく共感持てる。真剣にバンドと音楽に取り組んでいるなって。そういう意味で、僕にとってアルルカンは最後の後輩バンドじゃないかなって感じがしますね。

▲アルルカン

──2018年でアルルカンは結成5年目ですね。結成17年目のMERRYは5年目のとき、なにをやっていて、どんな心境だったか覚えてます?

ガラ:5年目……デビューしてたと思いますね。でもなにも考えてなかったかな。好きなことを好きなようにやっていただけっていう。今、目の前にあることを、ただただやるっていう感じだったと思いますね。暁は、アルルカン結成5年目で、まだ若いのに、話してみると自分の信念やアルルカンに対する熱い思いもある。何年か先とか、自分のなりたいヴォーカリスト像などもあるんでしょうね。そこを見ながら、あがきつつやってる感じがするんで。

暁:自分の設定しているハードルはあって、そこに追いつこうとは確かにしているんです。そこを見てくれているのは嬉しいですね。あと“最後の後輩バンド”って発言は、でか文字にしてもらっていいですか? けっこう嬉しいです、その発言は。

ガラ:僕らもなんでもいいってわけじゃないから。呼ばれたらなんでも出るってことじゃない。でもアルルカンから呼ばれたからには、絶対になにか意味があると思っていて。普段は仲いいけど、“コイツはなにかしようと企んでいるんだな”と。でも、まだまだ踏み台にはさせねえぞって、俺ら側の気持ちもあるし。

──やはり。

ガラ:そうですよ(笑)。あと僕らも先輩バンドと対バンしようって、あまりズケズケいけないところがあって。アルルカンの精神は見習わなきゃなと。僕らも17年やってますけど、もっともっと挑戦や冒険しなきゃなと思います。だからこそ、今回、アルルカンに呼ばれたとき、「やろう」って即答したんですよ。

◆対談(2)へ
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報