ARTURIAの人気アナログ・ドラム・マシンにコンパクトなニューモデル「DrumBrute Impact」登場

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ARTURIAのアナログ・ドラム・マシン「DrumBrute」にコンパクトなニューモデルが仲間入り。ユニークなサウンド・シェイパー「Color」を新たに搭載した「DrumBrute Impact」が8月下旬にコルグ・KID(KORG Import Division))から発売される。

「DrumBrute Impact」は、「DrumBrute」より一回り小さなサイズに10種のピュア・アナログ・ドラム・サウンド(Kick、Snare1、Snare2、Tom Hi、Tom low、Cowbell、Cymbal、Closed Hat、Open Hat、FM Sound)を搭載(DrumBruteは17種)。この10種のドラムサウンドは独立したそれぞれのシーケンサー・トラックで制御できる。手動のアナログコントロールによりその場で音を調整でき、タイトで不規則なパフォーマンス向けの音に仕上げる、ディケイを速くして音を消す、ピッチとトーンを上げてパキパキとしたスナップ感を出す、あるいは下げることで強烈なパワード出したりといったことが可能。使い方はユーザー次第。独立したボリューム・コントロールに加え、カウベル以外の各ドラム・パートには、トーン、ピッチ、波形、シンセ音を変化させるユニークなパラメーターが用意される。


▲ドラムサウンドが10種になり、本体サイズがコンパクトになった分、パッドやツマミも減っているが、新機能Color(左下のボタン)でさまざまなサウンドの変化が楽しめる。

新機能「Color」は、新たなレイヤーを付加し各音色に好みの演奏しやすいパラメーターを加えられるサウンド・シェイパー。各パートに新しくエキサイティングなトーンのバリエーションを取り入れられる。たとえば、シンバルのトーンの代わりにキックにドライブを加えたり、FMドラムのピッチエンベロープを全開にするといった具合。この機能によりドラムサウンドがエキサイティングかつ時には予想外な形で変化することも。そして、各パートのチャンネルには独立したColor機能が付いているので、ステップ・シーケンサーを使い自動化&変更を記録することも可能だ。

パーカッションサウンドに最適な効果を加えるアウトプット・ディストーションも搭載。シンプルな「オン」スイッチと1つのノブだけで、「DrumBrute Impact」のディストーション回路がドラムにギシギシとしたドライブを与える。なお。ディストーション回路はメイン・アウトプットから出力される音にかかる。クリーンなサウンドを出力する独立出力(キック、スネア、ハット、FM)も用意されるので、外部機器でのミックス・コントロールや後からの加工も可能だ。


▲リアパネルにはヘッドホンアウト(3.5mm)、マスター・アウトプット、独立出力×4、クロック端子IN/OUT、MIDI端子IN/OUT、USB MIDIインターフェイスを用意。

シーケンサーは最大64ステップそれぞれに64パターンで、チェーンパターン用のソング・モードも用意。さらにドラムトラックごとに異なるレングスを設定可能なPolyrhythm、全体または各サウンドに設定できるSwing、パターンバリエーションができるRandomness、Beat repeat用のパターン・ルーパーなど多彩な機能を搭載する。すべてを完備したドラム・マシンとしての側面を持ちながらも、たくさんのアナログ/デジタル接続部を搭載するのも「DrumBrute Impact」の特徴のひとつ。前述の独立出力やクロック端子、MIDI端子を備えるほかヘッドホンアウトからスマート・メトロノームを出力することもできる。同期オプションはInternal、MIDI、Clock(1PPS、2PPQ、DIN24、DIN48)を備える。外形寸法は320 (W)×290 (D)×90 (H) mm、質量は1.84kg



製品情報

◆DrumBrute Impact
価格:46,000円(税別)
発売日:2018年8月下旬
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