<葉加瀬太郎サマーフェス>閉幕「最後にお祭り騒ぎで盛り上がりましょう!」

twitterツイート

<葉加瀬太郎サマーフェス>最終日となる東京公演が、8月5日(日)、葛西臨海公園 汐風の広場にて開催された。

◆<葉加瀬太郎サマーフェス>8月5日 東京公演 画像

<葉加瀬太郎サマーフェス>は、2002年から毎年行なわれてきた<情熱大陸ライブ>に代わって、彼が50歳を迎えたのを機に、2018年より装いも新たにスタートした音楽イベントだ。7月28日の大阪公演、8月4日の東京初日公演に続く最終日のステージには、総勢8組のアーティストが登場。4時間30分にわたる豪華な競演を繰り広げた。以下、そのオフィシャルレポートをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆


葉加瀬の開会宣言のあと、トップバッターで登場したのはスターダスト☆レビュー。場内から「おかえり!」の声援が飛ぶ中、根本要は「太郎ちゃんより10歳も上の還暦アーティストが、オープニングを務めます!」と語り、メンバー全員がアカペラで「アメイジング・グレイス」を歌って1曲目の「夢伝説」へ。根本は自身が脳血栓で入院したことにも触れ、「脳を全摘(?!)したので、もう大丈夫なんです!」とファンを“笑い”で安心させる。葉加瀬のヴァイオリンが入ることで自分たちの曲が締まるからと「いかにも!な感じで格調高く弾いて下さい!」と葉加瀬にリクエストすると、「木蘭の涙」をじっくりと歌い上げ、観客を楽曲の世界へ引き込んだ。



塩谷哲と佐藤竹善のユニット・SALT&SUGARは、ピアノとボーカルだけというシンプルな構成ゆえ、佐藤竹善の繊細で美しい声の良さが際立つ。葉加瀬と弦楽五重奏が入った映画『わんわん物語』からの「Bella Notte」は、会場を夢の世界に誘ってくれた。

矢野顕子にとって会場の葛西臨海公園は、子どもが小さい頃、よく水族館に連れてきたという馴染み深い公園。場内に子どもを連れたお客さんが多いのを見て、歌われたのは「CHILDREN IN THE SUMMER」だ。矢野顕子は事前に演奏曲を決めない。その時に感じた思いで自由に選曲する。ピアノ1台で歌うからこその強みである。唯一の例外は、葉加瀬との共演曲「PRAYER」。葉加瀬との共演を楽しみにしていたというだけあって、ふたりの息もぴったり。歌とピアノとヴァイオリンの3つの音だけが広い会場に響き、観客もじっと聴き入る。



「大丈夫かぁ! 生きてるかぁ!」と現れたのはさだまさし。生きてるか?といいながら、こんな曲をやるのもなんですけど──と前置きし、グレープ時代の名曲「精霊流し」へ。さだのヴァイオリン・パートを葉加瀬が弾く。続いての「案山子」では、葉加瀬がマリンバを演奏。「北の国から ~遙かなる大地より~」のイントロが演奏されると場内から大きな歓声が上がり、最後はオーディエンス全員であのメロディの大合唱となった。さだにとっては短い持ち時間の中、ストップがかかるまでお喋りを続け、さらに大ヒット曲を4曲歌うという濃厚すぎる25分を観客も堪能。最後は「さらばじゃ!」と一言残し、颯爽とステージを去って行った。



前日にはKICK THE CAN CREWとして出演し、楽器転換の合間を、連日「FM908」のディスク・ジョッキーとして繋ぎ、本フェスで大車輪の活躍を見せたKREVA。この日のお客さんは年齢層も高めで、地元・葛西出身ながらKREVAにとってはややアウェイな環境だが、そんな逆境をものともせず冒頭から煽っていく。この熱い奮闘は会場へも伝播し、気がつけば全員総立ちに。葉加瀬の参加パートは3曲目と4曲目だったが、会場の熱気に「最高なんで残ってもらっていいですか?」と呼びかけ、葉加瀬も「かしこまりました!」と快諾。ラストナンバー「Na Na Na」ではサビのパートをオーディエンス全員が一緒に歌うという感動的な光景に。緊急居残り参加となった葉加瀬もコーラスで参戦した。



「日本一、野外ステージの似合わない男。ラブソングの王様です。今日もエナメルシューズ履いてきました!」と自己紹介したのは、3ピースのスーツにネクタイ姿の鈴木雅之だ。「この会場でベストを着てるのは私ぐらい!」と胸を張ったところへ、3ピースのサングラス姿の葉加瀬太郎が登場。さらに、さだまさしも黒いベストがプリントされたシャツで登場。熱気に満ちた空間の中、“ベスト着用”の男が3人揃う。曲は、さだが鈴木に書き下ろした「十三夜」。1コーラス目を鈴木が、2番をさだが歌い、各々のサビでふたりがハモる。なんとも美しい共演だ。鈴木とさだが出演した2011年の<情熱大陸ライブ>での出会いがきっかけとなって、この「十三夜」が生まれたそうだ。

<情熱大陸ライブ>は数々の名コラボレーションを生んできたが、ゴスペラッツもそのひとつ。2005年の鈴木のステージに、ラッツ&スターの佐藤善雄とゴスペラーズの村上てつや&酒井雄二がゲスト参加したのがきっかけでユニットが誕生。そして、再びあの男たちが帰ってきた。今やアプリ「Tik Tok」で人気爆発、“マーチンさんもあの曲を歌ってるんですね?”と言われ鈴木自身もかなりトホホな気分になっているという「め組のひと」で、再生ゴスペラッツのパフォーマンスがスタート。さらにシャネルズのデビュー曲「ランナウェイ」を叩き込まれると、会場もこれ以上ないというほどの盛り上がりを見せる。ほぼ全員が一緒に歌っており、改めて曲の持つパワーの凄さには目を見張る。最後は、佐藤竹善も加わりムーディなバラード「夢で逢えたら」で場内を酔わせ、圧巻の25分のステージを締めた。



トリ前は槇原敬之。「おばんです! 今日は楽しみましょうね!」と、冒頭から大ヒット曲「もう恋なんてしない」を歌う。「遠くの方に自分の大事な人がいる、という気持ちで手を振ってくださいね」と始めたのは「遠く遠く '06ヴァージョン」。8,000人のオーディエンス全員が腕を掲げて振る様は壮観だ。槇原も広い会場のリアクションに「むっちゃ楽しいよね」と大興奮。「最後にみんなで歌う曲やるんですけど、練習していいですか?」と振り付け指導し、「世界に一つだけの花」へ。ラストは槇原の指導に従って、全員が右腕を大きく振りながらのシンガロング。ステージと会場を完全に一つにして、槇原敬之は舞台を名残惜しそうに降りた。

そして、オオトリとして登場したのはKRYZLER&KOMPANYだ。黒のタキシードというシックな出で立ちで登場した3人は、クラシック音楽をベースにロックやポップスの要素を大胆に取り入れながらスリリングな演奏を続ける。意外な組み合わせとなったのは、2曲目の「恋は魔術師」におけるKREVA。葉加瀬の貪欲なクロス・ジャンル指向はヒップホップまでも取り込み、違和感なく昇華させた。さらに「最後にみんなでお祭り騒ぎで盛り上がりましょう!」と始まったのは、恒例「情熱大陸」。メイン・フレーズのあとはバンド各メンバーが各々、ソロ・パフォーマンスを披露し、後半にはこの日の出演アーティストらもジョインし、<葉加瀬太郎サマーフェス>を締めくくった。




   ◆   ◆   ◆

■<葉加瀬太郎サマーフェス'18 ~50thanks evolution~>8月5日(日)東京公演 出演者、セットリスト

■スターダスト☆レビュー
01.夢伝説
02.木蘭の涙 with 葉加瀬太郎
03.今夜だけきっと

■FM908/DJ:KREVA

■SALT&SUGAR
01.Superstition
02.ココロ スタート
03.Bella Notte with 葉加瀬太郎

■矢野顕子
01.CHILDREN IN THE SUMMER
02.ラーメンたべたい
03.ひとつだけ
04.PRAYER with 葉加瀬太郎

■さだまさし
01.精霊流し with 葉加瀬太郎
02.案山子 with 葉加瀬太郎(マリンバ)
03.北の国から ~遙かなる大地より~ with 葉加瀬太郎
04.関白宣言~関白失脚

■KREVA
01.Have a nice day!
02.イッサイガッサイ
03.基準 with 葉加瀬太郎
04.音色 with 葉加瀬太郎
05.Na Na Na with 葉加瀬太郎

■鈴木雅之
01.恋人
02.十三夜 with 葉加瀬太郎、さだまさし
03.め組のひと
04.ランナウェイ
05.夢で逢えたら
※M03~M05ゲスト:葉加瀬太郎、佐藤善雄、村上てつや&酒井雄二(ゴスペラーズ)
※M05ゲスト:佐藤竹善

■槇原敬之
01.もう恋なんてしない
02.遠く遠く '06ヴァージョン
03.どんなときも。 with 葉加瀬太郎
04.世界に一つだけの花 with 葉加瀬太郎

■KRYZLER&KOMPANY
01.ヴィーナス・ラヴ
02.恋は魔術師 with KREVA
03.春
04.新世界

■オール・ラインナップ:情熱大陸

■<葉加瀬太郎 サマーフェス'18 ~50thanks evolution~>

■大阪公演
2018年7月28日(土) 大阪・万博記念公園もみじ川芝生広場

■東京公演(2日公演)
2018年8月4日(土)、5日(日) 東京・葛西臨海公園 汐風の広場


twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報