【インタビュー】Mana × Közi、MALICE MIZERを語る「Kamiの約束が実現できる」

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1990年代のヴィジュアルシーンを語る上で外せないバンドがMALICE MIZERだ。中世ヨーロッパをコンセプトとした彼らのメイクや衣装、クラシカルな要素とゴシックを取り入れたドラマティックな楽曲、演劇やミュージカルにも通じる耽美でエンターティンメントなステージ。どこから切っても異彩を放っていた彼らがその後のシーンに与えた影響は計り知れない。

◆<Deep Sanctuary Ⅵ 〜MALICE MIZER 25th Anniversary Special〜> 画像

そんなMALICE MIZERの結成25周年を記念し、ManaとKöziが中心となって定期的に開催してきたイベント<Deep Sanctuary Ⅵ 〜MALICE MIZER 25th Anniversary Special〜>が2018年9月8日および9日の2日間、豊洲PITで開催される。第6回目を迎える<Deep Sanctuary>がこれまでと異なるのは、ManaのソロプロジェクトMoi dix MoisとKöziのバンドZIZが中心ではなく、MALICE MIZERの楽曲を演奏するセッションがメインアクトになるということ。つまりMALICE MIZERのアニバーサリーを前面に押し出したカタチとなる。

ゲストボーカルとしてMALICE MIZERと縁が深いShuji(cali≠gari / GOATBED)、KAMIJO(Versailles)、Hitomi(ウミユリ)の3人が招かれ、ゲストドラマーにはKamiの師匠であったSakura(ZIGZO / gibkiy gibkiy gibkiy / Rayflower)が参加。当時、Kamiが使用していたドラムセットを蘇らせてMALICE MIZERの楽曲たちを演奏する。

この貴重すぎるライブを実現させる原動力となったのはMALICE MIZERを長きにわたって愛し続けてきたファンだった。「他のバンドとは絶対に違うことをやりたかった」という当時のエピソードも交え、ManaとKöziにたっぷり話を訊いた10000字のロングインタビューをお届けしたい。

   ◆   ◆   ◆

■MALICE MIZERをメインにしたライブをやろう
■そう思った出来事が僕の中にあったんです

──<Deep Sanctuary Ⅵ 〜MALICE MIZER 25th Anniversary Special〜>と題して、9月8日と9日の2日間にわたり豊洲PITでライブが開催されますが、イベント<Deep Sanctuary>は歴史が長いんですよね。

Mana:はい。2008年から2年置きにやっていますから、今回で6回目です。

──そもそもイベントを立ち上げたキッカケというのは?

Mana:基本、Moi dix Moisのイベントとして始まったんですが、最初(※<Dis inferno Vol.VI>2008年12月27日@恵比寿LIQUIDROOM)はKöziだけが出ていたんですよ。

Közi:ZIZを組む前ですね。

Mana:Köziソロだよね。その時はMALICE MIZERの曲を僕の従兄弟のバンドマン(カツヲU.K [Vo])が歌って、Köziがギター弾いて僕がドラムを叩いたんだよね。

Közi:そうだったっけ?

Mana:「speed of desperate」を演奏して。

Közi:あ〜。

Mana:なのでセッション的な感じで始まったんです。

Közi:初回はMoi dix Moisがメインで、KöziソロとMALICE MIZERの曲のセッションみたいな。

Mana:その時はMALICE MIZER色はそんなに強くなかったですね。せっかくだからセッションをやろうみたいな感じで。

──“ナイスミドル”名義でのセッションでしたが、MALICE MIZERの曲をやろうと持ちかけたのはKöziさん?

Mana:いや、自然に。せっかくMALICE MIZERの2人が集まったんだから、何かやりたいねっていう感じになって。

Közi:確かそのタイミングですげえ久しぶりに会った感じだよね。

Mana:そう。

Közi:MALICE MIZERの活動停止(2001年)以降、連絡を取り合ってたわけでもないし。このイベントがキッカケで久しぶりに会って。


──それ以降、お互いにコンタクトをとるようになったんですか?

Mana:そうですね。2回目の<Deep Sanctuary 2>では6ヵ所ぐらい廻ったんですよ。

Közi:ジョイントツアーだったね。

Mana:その時の東京公演(2010年7月17日@赤坂BLITZ)からYu〜kiちゃん(B)も参加して。

──初回のイベントで手応えを感じたからツアーに発展したんですか?

Mana:1回目の時に当時のMALICE MIZERを知る懐かしい関係者がいっぱい来て、打ち上げも同窓会的な雰囲気があって楽しかったんですよね。で、次は地方も廻りたいねっていう話をして。

──Mana様は2回目もドラムっていうわけじゃないですよね? このときは“再会の血と薔薇〜ず”名義でオリジナルメンバーのMana様、Köziさん、Yu~kiさんによるセッションが行なわれたそうですが。

Mana:はい、ドラムは最初しかやってないです(笑)。2回目もKöziソロ、Moi dix Mois、最後にMALICE MIZERセッションで2曲ぐらい演奏するというのが基本的な流れでしたね。

──さきほど関係者の話をしてくれましたが、MALICE MIZERを待ち望んでいるファンが多いことも実感したのでは?

Mana:はい。しばらくKöziと絡んでなかったのでMALICE MIZERのファンは沸きましたね。

──Yu〜kiさんはどんな流れで参加することに?

Mana:Yu〜kiちゃんは、MALICE MIZERの活動を停止してからは──。

Közi:仙人みたいになっててね。

Mana:故郷のトランシルバニアに帰っているので<Deep Sanctuary>のために駆けつけてくれた……という設定です(笑)。

Közi:遠いよな(笑)。

Mana:一度、Yu〜kiちゃんとKöziとゴハンを食べたことがあったんですよ。それがキッカケで「何かできればいいね」ってことになって。

──ツアーに発展してからは、シリーズ化していこうよっていうことになっていったんですか?

Mana:自然と2年に1回やるような形にはなっていきましたね、<Deep Sanctuary>というタイトルで。

──なるほど。6回目となる今回の<Deep Sanctuary>は会場も豊洲PITと今まででいちばん大きいキャパの会場となります。

Mana:今回はMALICE MIZER25周年スペシャルなので、今までとは違うんです。これまでの<Deep Sanctuary>はMoi dix MoisとZIZがメインでMALICE MIZERは最後の最後に2〜3曲演奏するという形だったんですけど、今回はMALICE MIZERをメインにしたライブをやろうと。そう思った出来事が僕の中にあったんですね。

◆インタビュー(2)へ
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