【特集後編】BURNOUT SYNDROMES、<RIJF>初出演レポート

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BURNOUT SYNDROMESが8月3日、新曲「世界を回せ」を配信リリースした。同曲は、彼らが音楽と想いを届けるために、地元・大阪から旅へ出る様子を追った楽曲だ。

翌8月4日には<ROCK IN JAPAN FES.2018>への初出演と、新曲リリース後の初披露が決定しているという情報をキャッチし、BARKSでは歌詞の内容と全く同じ1日を過ごす彼らに密着した。

フェス出演が発表されたのは、2ヶ月前のこと。クラッカーを鳴らして喜びながら、出演決定の報告をする3人の動画がTwitterで公開され、その笑顔を目にしたときに、記念すべき日を記事として残したいと思ったのがこの特集を企画したきっかけ。先に公開した前編(【特集前編】BURNOUT SYNDROMESの機材車に乗ってインタビューしてみた)ではフェス会場に向かう3人へのインタビューを紹介したが、後編ではライブレポートをお届けする。

  ◆  ◆  ◆

8月4日、晴れ。BURNOUT SYNDROMESの初陣を祝うような空だった。湿気は無くカラッとしていて、日差しは強いけれど風が心地良い。会場に向かう車内での彼らはいつもどおりのリラックスした雰囲気で、肩を並べて会話を楽しんでいる。

BURNOUT SYNDROMESのステージは「WING TENT」。前のバンドの演奏が終わって少しすると、熊谷和海(G&Vo)、石川大裕(B&Cho)、廣瀬拓哉(Dr&Cho)がステージに現れそれぞれセッティングを始めた。ライブの“総監督”として演出や構成を担当する石川は、リハーサルから絶好調。ヘッドセットマイクのチューニングが終わったあと、エフェクトをかけて歌ってみたり、煽りの練習をしてみたりして初見の観客をも惹きつける。楽しませるだけではなく、声を張った状態でのチェックにもなっているのだから合理的だ。その様子に感化されたのか、井上陽水の「少年時代」を熊谷節たっぷりでワンコーラス歌って音出しをする熊谷。廣瀬は淡々とリズムを刻み、観客は身体を揺らしながらその様子を眺めていた。

機材の準備が完了すると、「文學少女」「FLY HIGH!!」で全体のバランスを確認。観客も含め本番さながらの盛り上がりでリハーサルが進行し、熊谷からは「いいねー!」と喜びの声が飛ぶ。いい雰囲気でリハーサルを終えた彼らは、一度ステージ袖に戻っていった。

17:00。ついにこの時間がきた。SEが流れ、3人が上手/下手から一気に駆け出して観客の前に姿を見せる。

「初めての<ROCK IN JAPAN>、あなたと始めたいと思います!」


彼らが何より大切にしているのは、“あなた”の存在だ。いつも応援してくれている“あなた”、ライブ会場で初めて出逢う“あなた”に音楽を届けるため、全国を旅している。

「PIANOTUNE」で幕を開けると2曲目で早速新曲「世界を回せ」が披露された。青空が広がったような真っ青な照明と、雲のような白いスモークを背に演奏する3人の前に無数のタオルが回る。3番の歌詞と目の前で繰り広げられている光景とがリンクして、彼らが紡ぐ物語のなかに飛び込んだような、不思議な気持ちになった。


MCでは、「バンド戦国時代に切り込みにきました」という石川の宣言から、熊谷がまさかのホラ貝を吹き開戦を告げる。石川はこの時代を勝ち抜くために仲間が必要だとも言い、「力を貸してくれますか皆の衆!」と呼びかける。観客を「4人目のメンバー」と呼び、「刀は無いが、声ならばある!」と特技のラップで最大のキャパシティを持つ「GRASS STAGE」への想いをぶつけ、コールアンドレスポンスで会場をひとつにして「花一匁」が繰り出された。先ほどのMCから、「斬られて堪るか いざ真剣勝負」と歌うこの曲に繋げる演出が憎い。

「とっておきの曲やっちゃっていいですか、ひたちなか!」石川が煽ると雄叫びのような歓声がわきあがり、ラストに代表曲「FLY HIGH!!」「ヒカリアレ」を立て続けにパフォーマンスしライブを終えた。汗だくになった3人がステージの中央に揃って見せた笑顔は、キラキラと輝いていた。


ライブ後のメンバーに感想を聞くと「初<ROCK IN JAPAN>だったんですけど、ファンの方を含めた最高のメンバーと一緒にライブができました。一生忘れられない思い出になったなと思います」(石川)、「単純に楽しかったなと。ファンの方もやっぱり期待してくれたんだなっていう空気感があって、一体で作り上げられた気がします」(熊谷)、「新曲をライブで披露したのは2回目だったんですけど、やっぱりタオルを回す景色が印象的で。ほんとにこのフェス、そして夏にピッタリで最高でした」(廣瀬)と、それぞれやりきった表情を見せる。

「GRASS STAGE」に触れたラップについて、石川は「今そこにいてくれている“あなた”が、俺たちにとっては今はとにかく大事やから、あなたの声を、ここからかなり離れている「GRASS STAGE」まで届けようぜっていう想いやったんです。今この瞬間を大事にしたいっていう気持ちでした」と明かした。そして「いつか絶対にあのステージに立ちたいです」と強い眼差しで語った。

新たな経験を積み、また一段階、次のステージへと進んだBURNOUT SYNDROMES。彼らの旅はこれからも続く。

取材・文◎高橋ひとみ(BARKS)

◆ライブ写真ページ(全7枚)

セットリスト

1.PIANOTUNE
2.世界を回せ
3.花一匁
4.FLY HIGH!!
5.ヒカリアレ

リリース情報


配信限定シングル「世界を回せ」
2018年8月3日(金)配信開始
iTunes:https://itunes.apple.com/jp/album/id1411196945?app=itunes

イベント出演情報

2018年
9月1日(土)<SWEET LOVE SHOWER 2018>

ツアー情報

<全国ワンマンツアー2019>
2019年
3月2日(土)広島・SECOND CRUTCH
3月3日(日)福岡・DRUM Be-1
3月10日(日)大阪・BIG CAT ※SOLD OUT
3月16日(土)愛知・Electric Lady Land
3月23日(土)東京・LIQUIDROOM ※SOLD OUT
3月30日(土)宮城・darwin
※チケット一般販売中

[追加公演]
4月26日(金)東京・TSUTAYA O-EAST
5月10日(金)大阪・BIGCAT

※大阪公演先行予約受付
2018年8月24日(金)23:59まで
http://w.pia.jp/t/burnoutsyndromes-of/

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