【対談】風弥 -Kazami- (DaizyStripper) × みのり(まなみのりさ)、異彩の3者がチャリティー曲「ちぃたん☆の気持ち」で以心伝心

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DaizyStripperの風弥 -Kazami-とまなみのりさのみのりによる楽曲「ちぃたん☆の気持ち」が、本日8月15日より配信をスタートした。楽曲制作を風弥、歌をみのりが務めた同曲は、被災動物たちの保護や救出活動支援のためのチャリティーソング。ヴィジュアル系とアイドルの異彩コラボが奏でるペットへの愛が、耳元に優しく心地よい。

◆風弥 -Kazami- (DaizyStripper) × みのり(まなみのりさ) 画像

楽曲は震災や復興そのものを描いたものではない。愛くるしい動画等で話題のフォロワー数64万を超えるカワウソのちぃたん☆を題材に、ペット目線で飼い主に対する一途な気持ちを綴ったミディアムバラードだ。それゆえ、配信スタートに先駆けて公開されたTwitter動画には“飼っているペットを思わず抱きしめた” “昔飼っていたペットを思い出して泣いた”など、共感の声が後を絶たないという。

風弥とみのりの対談では、チャリティー企画の意図、両者とちぃたん☆の関係、楽曲レコーディング秘話、そして結成11周年を迎えた両所属グループの現在と未来について話を訊いた。“新たな可能性を引き出してもらった”と互いが語る以心伝心のストーリーは、ちぃたん☆を加えた3者の“動物愛”を導火線としたものでもある。このチャリティソングをきっかけとして、「動物を愛する思いに、たくさんの方々からの賛同をいただけることを切に願っています」とは発起人でもある風弥の言葉だ。

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■飼い主にとってもペットにとっても
■辛い状況に対して何かできないか?──風弥

──チャリティソング「ちぃたん☆の気持ち」は被災動物たちの保護や救出活動を支援するため、その収益が特別非営利活動法人『SORAアニマルシェルター』に支援金として寄付されることが公表されています。まず、企画意図から教えてください。

風弥:7年前の2011年3月11日に起こった東日本大震災は、死者/行方不明者、合わせて18000人を超える大災害となりました。この地震発生による原発事故は重大なものとなって今も傷跡が残ったまま。DaizyStripperの夕霧(Vo)が福島出身ということもあって、やはり僕らは東北に特別な思いがあるんです。

──震災が起こったその年、風弥さんとAのRookie.Fさんをプロジェクトリーダーとした“BLUE PLANET JAPAN”名義で、レーベルの垣根を越えた32人参加による楽曲「ひとつだけ 〜We Are The One〜」がリリースされました。同プロジェクトでライブイベントも開催するなど、それら収益を復興支援のために寄付されるという活動も行っていましたね。

風弥:“世界に誇るヴィジュアル系アーティストが今、できること”をテーマに、青く輝く美しい地球を彩る日本に戻ってほしいという希望を込めて、チャリティー団体を立ち上げました。原発事故に伴う避難区域の設定により、避難を余儀なくされた方や、津波被害によって学校が流されて、勉強ができなくなった子供たちに対する支援を目的としたものです。僕らに近いヴィジュアル系バンドの賛同者とレコーディングをして、CDを作って、ライブをして、その収益を東北の小学校に寄付させていただきました。

──DaizyStripperとしては被災地への支援を当時から継続的に行っているという。

風弥:メンバーの出身地でもあるし、僕らにとってもただ事ではないので、やっぱり何かをしたいっていう気持ちがあるんです。DaizyStripperの「HOME」の歌詞は夕霧が書いたんですけど、これは失ってしまった実家のことを思った歌で。『HOME』というアルバム自体にそういう曲が多くて、歌詞の中にも地元への思いが滲み出ていると思います。

──当時は、震災被害を前にして音楽の無力さを感じるアーティストもいたし、積極的に被災地へ行ってボランティア活動をするアーティストや、大きな復興支援ライブを行うアーティストもいた。音楽で何ができるのか、みんながそれぞれ考えていました。

みのり:震災地に私たちのファンの方々も結構いらっしゃったので、その時の状況や、その後の生活をうかがったりして。自分たちに何ができるんだろう?っていうことはずっと考えていたんです。災害から離れた場所でも、歌とか音楽で力になれればということは、その時も今も思っていて。具体的に大きな何かをしたっていうのはないんですけど、離れた人にも届くようにライブをしたいっていう気持ちがあって、いつもそう思っています。

──ちなみに、東日本大震災の当日、おふたりはどんな状況だったんですか?

風弥:都内近郊でDaizyStripperのミュージックビデオの撮影をしていました。まさに、その撮影中に警報が鳴って、照明や機材がガシャンガシャン揺れたし、僕らは回るステージの上で撮影をしていたので、本当に何がなんだかわからないという感じでしたね。テレビを点けたら大変なことになっていて、でも、スマホを見ても確かな情報が何も入ってこないような、そんな状況でした。

みのり:私は地元の広島にいたので、その時の揺れを経験することはなかったんです。だけど、テレビのニュースをずっと見ているうちに被害がすごいことを知って。離れたところで大変なことが起きているのを知って、とにかく家でびっくりしていましたね。

風弥:震災の後、“BLUE PLANET JAPAN”の活動で現地に行ったり、その後もDaizyStripperのツアーで常磐自動車道を何度も通るんです。今も人が住めない場所や、立ち入り禁止の区域があるし、常磐自動車道には放射線測定器が設置してあるんですが、被災地に近づくにつれて示す数値が上がっていく。そういう中で、酪農とかペット達はどうしているんだろう?というのはずっと思っていたんです。

──それが、今回のチャリティソング「ちぃたん☆の気持ち」制作につながっていくわけですね。

風弥:はい。よくよく調べてみると、東京電力第一原子力発電所の事故が発生して、その犠牲になったのは人だけじゃなくて、そこで暮らしていたペットや家畜。つまり、犬や猫とかの動物たちにも被害がおよんでいた。どういうことかというと、原発事故のために避難した安全な場所へは、環境的にペットを一緒に連れて行くことができなかったんです。離れ離れで暮らさなければいけない上、被災地に置いていかなければいけないという現実がある。

みのり:そういう状況は私も情報として知っていました。

風弥:事故前のペットは僕たち人間と暮らしていたので、充分な食べ物を得ることができていましたけど、飼い主がいなくなると食事もままならない生活を送らざるを得なくなった。さらに、人間がいなくなった土地では、タヌキやキツネ、カラスといった元々の野生動物が行動範囲を広げて、それもペットの脅威となったんです。そういう話を聞くにつけ、飼い主にとってもペットにとっても辛い状況に対して何かできないか?と、今回、支援活動をスタートしたカタチです。

──具体的には、どのように今回のチャリティーソング制作が進んでいったんでしょうか?

風弥:「被災地の動物たちを支援したい」ことをスタッフに話したところ、賛同してくれる人が集まって、チャリティーとして楽曲を配信をしようと。配信方法とかはスタッフに託して、僕はまず楽曲作りを始めました。曲を作っていく中で、女性ボーカルがいいなと思って、賛同者の一人、みのりさんに歌ってもらうことになったんです。

──おふたりは、以前からのお知り合いだったという?

風弥:いいえ。ただ、まなみのりさのスタッフとは古くからの知り合いで、高校生の時、一緒に音楽をやっていた仲間なんですよ。しばらく連絡をとってなかったんですが、何かのきっかけで彼から連絡がきて、いろんな音楽の話をしているうちに、まなみのりさの話になった。

みのり:はい。私もDaizyStripperのことは知っていましたけど、実はお会いするのは、今日が「初めまして」なんです(笑)。

──そうとは思えないくらいボーカルとトラックの波長が合った音源です。

風弥&みのり:そうですね(笑)。

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