【ライブレポート】D’ERLANGER × Justy-Nasty × THE SLUT BANKS、東名阪ツアー完遂「また遊ぼう!」

twitterツイート

D’ERLANGER×Justy-Nasty×THE SLUT BANKSによる対バンイベント<The Time Machine Never Destroyed 2018>のファイナル公演が、8月11日に愛知・名古屋ReNY limitedで開催された。

◆<The Time Machine Never Destroyed 2018> 画像

2016年にD’ERLANGER×Justy-Nastyの2マンでスタートしたこのイベント。3度目の夏となった2018年はTHE SLUT BANKSを加え、大阪、東京とタイムマシーンを乗り継ぎ、初開催の地となる名古屋でファイナルを迎えた。この日の熱量はオープニングから高く、終演後のステージでこのイベントのオーガナイザーであるD’ERLANGERのTetsu(Dr)に「名古屋を最後に選んでよかった! ありがとう!」と言わせたほど。その名古屋公演の模様を中心にツアーを総括する。



「WE ARE THE SLUT BANKS!」──TUSKの雄叫びからスタートしたTHE SLUT BANKSは、一曲目の「NOISY LOVE」から大きくフロアを揺らした。続く「どら猫とダンス」「ROCK BABY」と、2000年代に生まれたアッパーチューンで、フロアの熱はさらにヒートアップしていく。カネタク(Dr)と戸城憲夫(B)はみぞおちに響くビートを繰り出し、参代目ACE DRIVER(G)は華麗にジャンプをキメながらメロディアスなギターソロを聴かせる。TUSKはその爆音の中を気持ちよさそうに駆け回りながら、骨太なヴォーカルで扇動する。

「THE SLUT BANKSは今年初登場でございます。どうやら名古屋でやるのも初めてと聞いてます。初めて同士仲良くやろうぜ」と笑顔を見せると、もう一人のギタリストDR.SKELTONを呼び込んだ後、「今夜どうしてもやりたい曲があります。どうしても一緒に歌いたい人がいます。クレイジーkyo!」とD’ERLANGERのkyo(Vo)を呼び込む。その呼び方に「TUSKくん、ずいぶん懐かしい呼び方で呼んだな」とkyoは苦笑い。「その名の通りクレイジーにいこうぜ!」と、D’ERLANGERのカヴァー曲「1999-Shyboy story-」を熱唱。

参代目ACE DRIVERからDR.SKELTONへとギターが入れ替わった後半戦は、タイムマシーンをさらに進めて「涙の最終飛行」「I’ll go around」と1990年代のロックンロールナンバーが炸裂。ラストの「TOY」ではステージもフロアも一体となり、狂騒の中、次のJusty-Nastyへバトンを渡した。



SEの「BLADE RUNNER」が鳴り響くと、フロアから手拍子が自然発生する。幕が上がり、Justy-Nastyのメンバーがステージへ。RALF(Dr)の活きのいいドラムイントロから始まる「RUN BABY RUN」でROD(Vo)の艶やかなヴォーカルが放たれると、フロアから一斉に拳が上がった。8ビートが炸裂する「ジェラシー」ではサビで大合唱が巻き起こり、「PLASTIC ROMANTIC」の疾走感はフロアのボルテージを一気に加速させる。

「昔から大好きなヴォーカリストと同じステージに立ててめちゃくちゃ嬉しいです」とRODに呼び込まれたkyoは、「ROD、暑そうだね」と、この猛暑の中、どこよりも熱いステージの上で黒の革ジャンに革パン、革手袋と完全武装のRODにツッコミを入れる。「こう見えてめちゃめちゃ暑いから」と答えるRODと、「おじさんになっても楽しいこといっぱいあるね」と笑い合う。そして演奏したのはD’ERLANGERの「LULLABY」。kyoとROD、音域の違う二人の声が重なり合い、より広がりの増した「LULLABY」は圧巻だった。

後半はSHOWY(B)のソリッドなベースラインが印象的な「明日も夢を」から「盗まれた瞳」へ。RODの歌にLEZYNA(G)の奏でるメロディラインが絡み合うサビが心地いい。そして「TOO SCALET LOVE」、「ROOM#13」とキラーチューンを進化した今のJusty-Nastyの音で届ける、充実感に満ち溢れたステージだった。



転換中でも幕の中から聴こえてくる爆音に存在感を放っていたD’ERLANGERが3マンのトリを務める。メンバーが登場すると熱のこもった歓声が上がった。彼らが一曲目に選んだのはスリリングな「SADISTIC EMOTION」。Tetsuが打ち鳴らす強靭でいてタイトなリズムと、エッジのきいたCIPHERのギター、イントロから歌に寄り添いながらも存在感たっぷりに主張するSEELAのベース、そしてその爆音を鋭く貫くkyoのヴォーカルが、オープニングからオーデイエンスの心をつかむ。赤い照明がステージを染めた「柘榴」では、妖艶なバンドアンサンブルを聴かせた。

続くMCでは、kyoが「(東京公演からの)この一週間がほんとに待ち遠しくて、ちょっとした寂しさも噛み締めながら、ワクワクしながら名古屋にきたぜ」と最終公演に向けての今の心境を語り、「すげー懐かしい曲をやります」との曲振りで始まったのは「I’m Loving You」。THE SLUT BANKSのカヴァーだった。意表を突かれて思わず笑顔になるフロア。続いてJusty-Nastyの「ジェラシー」もカヴァーすると、フロアのテンションも最高潮に。

「THE SLUT BANKSと、Justy-Nastyに好きなように弄ばれちゃって、みんなとても気持ちいいでしょ。じゃあD’ERLANGERは容赦無く、その先にあるもっと気持ちいいところまで連れていこうか」と、クールな「Harlem Queen Complex」から「Harlem Queen Romance」で一気に弾けていく。そしてラストはD’ERLANGER初期の代表曲「an apirodisiac」をパワフルに鳴らし、熱狂の中ステージを締めくくった。


▲ROD+ACE DRIVER+SEELA+カネタク SESSION/8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limited

▲kyo+ROD+TUSK TALK SESSION/8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limited

鳴り止まない歓声と拍手を受けてステージに登場したのはROD。「これからはセッションしてパーティーやりますんで」と、カネタク、参代目ACE DRIVER、SEELAを呼び込み、ハイボルテージなHANOI ROCKSの「Malibu Beach Nightmare」をカヴァー。この曲は東名阪の3ヵ所で歌われたが、そのうち大阪と東京でkyoが歌ったことをRODが話すと、「それで、ちょっと歌いすぎちゃう?と(笑)。(歌えなかった)TUSKが楽屋でいじけてるから(笑)」とkyo。そこへ首を横に振りながら出てきたTUSKが、「俺、HANOI ROCKSないですから。マイケル・モンローに怒られる。マリブビーチじゃなくて、江ノ島あたりですから」と否定し、笑いを誘うシーンも。


▲kyo+LEZYNA+SEELA+RALF SESSION/8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limited

▲TUSK+CIPHER+SHOWY+Tetsu SESSION/8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limited

▲ROD+CIPHER+DUCK LEE+Tetsu SESSION/8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limited

そのままステージに残ったkyoが、RALF、LEZYNA、SEELAと共に、かつて自身がヴォーカルとして所属したDIE IN CRIESの「Weeping Song」を、続いてTUSKがSHOWYとTetsu、CIPHERと共にZI:KILLの「NO MORE TO SAY」を披露すると、感動の渦が会場中に広がる。東京でも名古屋でも何度も「夢を見させてくれてありがとう」と語っていたRODは、戸城憲夫(DUCK LEE)、Tetsu、CIPHERとSPYの「SPY OF LOVE」を熱唱。


その後、メンバー全員がステージに集まると、「一郎(CIPHER)さんのギターからはりきってどうぞ!」との戸城の声を合図に、CIPHERが奏でたのはZIGGYの「I’M GETTIN’ BLUE」。この日限りの選曲に会場のボルテージは再び最高潮に。そのままの勢いで「GLORIA」と、「最高に最高を重ねて、最幸な夜に、あともう一曲いこう」(kyo)と、ラストナンバーBODYの「I LOVE YOU」を全員で大合唱。名残惜しむかのようにアウトロはなかなか終わらない。無邪気な笑顔を見せながら、Tetsuのドラムに合わせて最後に全員でジャンプをして締めくくると、会場からは大きな歓声が贈られた。

メンバーがステージを降りた後、一人残ったTetsuが再びメンバーを呼び込む。そして冒頭のMCである。「名古屋を最後に選んでよかった。ありがとう!また遊ぼう!」──願わくば、この言葉は来年の開催を予告するものであればいいなと思う。

D’ERLANGER、Justy-Nasty、THE SLUT BANKSはもちろん、DIE IN CRIES、ZI:KILL、BODY、そして彼らがリスペクトするZIGGYと、色褪せることのない名曲たちを堪能することができた<The Time Machine Never Destroyed 2018>の三夜。この奇跡は、それぞれのバンドが現在進行形であるからこそ成り立つもの。今、目の前に広がっている、お互いをリスペクトし合い、それぞれの楽曲を愛し称え合い、心から楽しそうに笑い合うメンバーの姿が、とてもピュアで眩しく映るのは、一緒にタイムマシーンに乗り込んだせいだろうか。平成最後の夏に見たこの至福の瞬間を決して忘れることはないだろうし、次に来る新しい時代に、もしも本当にタイムマシーンが完成したならば、もう一度この夜に戻りたいと思う。

取材・文◎大窪由香
撮影◎土田 紘


■<The Time Machine Never Destroyed 2018>8月11日(土)@愛知・名古屋ReNY limitedセットリスト

【THE SLUT BANKS】
1. Noisy Love
2. どら猫とダンス
3. ROCK BABY
4. 1999-Shyboy story- (D’ERLANGER cover w/ kyo)
5. 涙の最終飛行
6. I’ll go around
7. TOY
【Justy-Nasty】
SE: BLADE RUNNNER
1. RUN BABY RUN
2. ジェラシー
3. PLASTIC ROMANTIC
4. LULLABY (D’ERLANGER cover w/ kyo)
5. 明日も夢を
6. 盗まれた瞳
7. TOO SCARLET LOVE
8. ROOM#13
【D’ERLANGER】
SE: UNDER THE PRETENSE Remixed by YOW-ROW from GARI
1. SADISTIC EMOTION
2. 柘榴
3. I’m Loving You (THE SLUT BANKS cover)
4. ジェラシー (Justy-Nasty cover)
5. Harlem Queen Complex
6. Harlem Queen Romance
7. an aphrodisiac
【ENCORE SESSIONS】
1. Malibu Beach Nightmare (HANOI ROCKS cover)
2. Weeping Song (DIE IN CRIES cover)
3. NO MORE TO SAY (ZI:KILL cover)
4. SPY OF LOVE (SPY cover)
5. I'M GETTIN' BLUE (ZIGGY cover)
6. GLORIA (ZIGGY cover)
7. I LOVE YOU (BODY cover)

■<D’ERLANGER SLASH DANCE TOUR 2018>

09月15日(土) 京都FANj
open 17:30 start 18:00
09月17日(月・祝) 福岡DRUM Be-1
open 16:30 start 17:00
09月23日(日) 熊谷HEAVEN’S ROCK VJ-1
open 16:30 start 17:00
09月24日(月・祝) 高崎club FLEEZ
open 16:30 start 17:00
09月29日(土) 神戸Harbor Studio
open 17:30 start 18:00
09月30日(日) 岐阜ROOTS
open 16:30 start 17:00
10月06日(土) 札幌PENNYLANE24
open 17:30 start 18:00
10月08日(月・祝) 仙台darwin
open 16:30 start 17:00
10月13日(土) LIVE ROXY SHIZUOKA
open 17:30 start 18:00
10月14日(日) 宇都宮HEAVEN’S ROCK VJ-2
open 16:30 start 17:00
10月20日(土) 金沢EIGHT HALL
open 17:30 start 18:00
10月21日(日) 長野CLUB JUNK BOX
open 16:30 start 17:00
10月27日(土) 高松DIME
open 17:30 start 18:00
10月28日(日) 岡山YEBISU YA PRO
open 16:30 start 17:00
11月02日(金) 梅田クラブクアトロ
open 18:30 start 19:00
11月11日(日) 名古屋ReNY limited
open 16:30 start 17:00
11月25日(日) 品川ステラボール
open 16:15 start 17:00
▼チケット
前売:¥6,000(税込)
※スタンディング・ドリンク代別
◆梅田・名古屋・品川公演のみプレミアムシート¥10,000-(税込)
※プレミアムグッズ付 ※ドリンク代別 ※KIDS BLUE先行のみ
チケット一般発売日:2018/8/12(日)

■Blu-ray / DVD / CD『D'ERLANGER REUNION 10TH ANNIVERSARY LIVE 2017-2018』

2018年9月12日発売
【2Blu-ray + 2CD】¥13,889(本体)+税 WPZL-90167/70
※完全生産限定盤 ※特典封入予定
【2DVD】¥6,944(本体)+税 WPBL-90485/86
【2CD】¥3,241(本体)+税 WPCL-12929/30

■THE SLUT BANKS『ダイレクトテイスト』


2017年12月6日発売
【CD】KICS-3654 ¥ 3,240(税込)
01. 月と便所
02. ケチがついてるエブリデイ
03. イスラエル
04. どら猫とダンス
05. Please
06. HeadAction
07. なりふりかまわず
08. 恋の行方
09. 激しい風穴
10. TARGET
11. ダイレクトテイスト
12. Ghost Town
13. so slow
14. RUN GIRL LOVE(Bonus Track)


◆D’ERLANGER × Justy-Nasty × THE SLUT BANKS東京公演レポートへ
◆D’ERLANGER × Justy-Nasty × THE SLUT BANKS座談会へ
twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報