【千歌繚乱インタビュー】EVERSSIC、歌モノバンドを流行らせたい

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■音楽シーンが全体的に元気じゃない。そこに嵐を起こせるような存在になれたら。

――EVERSSICの魅力を出すために、各自心がけていることを教えてください。

masaya:去年一年間くらいバンドを組んでない時期にソロでアコースティックライブとかやっていて、そこで音程にあわせて歌うんじゃなくて感情を込めて歌うことに目覚めて。まだ習得はできてないですが、今もそれを意識していますね。ただ歌うのではなく、演技というかミュージカル的な要素を入れるというか。

ケイタ:やっぱり歌モノバンドなんで、初めて見るお客さんの8~9割は僕たちのことを綺麗なバンドだと思ってる。でもコンサートではなくてライブだから、ドラムとしてはあえて激しい面を見せたり遊び要素を入れたりということは心がけています。

Daiju:ギタリストとして心がけているのは、歌をきちんと届けたいので一曲一曲丁寧に弾くことです。コード感を大事にしつつ、ボーカルの邪魔をせず、けど自分も出す、みたいな。

ゆづき:それ、わかる。ベースも歌、ギター、ドラムのどこを邪魔することもなく、いいとこどりを心がけてます。

薫:僕はギタリストというよりも、自分のことをEVERSSICの便利ツールだと思っていて。誰かが「こうしたいんだけど、どうしたらいいんだろう」っていうときや困ったことが起きたときに役立つ存在であれたら、と思っています。

▲ゆづき(B)

――みなさんの話を聞いていると、ヴィジュアル系バンドじゃなくてもいいのでは?とも思えるんですが。

masaya:そもそもヴィジュアル系が好きっていうのも根底にありますが、やっぱりヴィジュアル系だとメイクや衣装でも思いを表現出来るので、トータルアートとして面白いんですよ。

薫:海外の人も食いつきやすいコンテンツというのも魅力ですし。

masaya:ヴィジュアル系だからって病む必要もないし、何でもできるジャンルだし。ヴィジュアル系に陰と陽があるとしたら、僕たちは陽の部分でいたいです。

――納得です。話は変わりますが、8月20日に無料配布がスタートした「STORMY」についても聞かせてください。

masaya:ちょっと激しめの曲ですが、古き良きというか、シンコペーションが効いた…LUNA SEA的な感じかな。

薫:疾走感がある一曲です。


――どういうイメージで制作されましたか?

masaya:今って音楽シーンが全体的に元気じゃない。そこに嵐を起こせるような存在になれたら、という思いで作りました。

――聴きどころは?

ゆづき:Bメロからサビにかけてのベースの盛り上がり方とギターソロの最後で弾いているフレーズは特に良いものが出来たと思います。

薫:1stミニアルバムの『SAIL ON MUSIC』では2人のギターがそれぞれ個性的なフレーズをあまり前面に出しておらず。せっかくツインギターなんで、今回はお互いの個性を出しました。Daijuが得意なフレーズが入っていたり、僕好みなフレーズが入っていたり。ギター両サイドを聞き比べても面白いと思います。

ケイタ:ドラムに関しては、『SAIL ON MUSIC』が全体的にシンプルだったんで、それをちょっと激しくしてみました。シンプルだけど激しい、というところにこだわりました。

――カップリングの「トライアングル・パラドクス」は、タイトルからすると前向きっぽくなさそうですが…。

masaya:そうなんです。これは「TIC TAC」と同じく遊びの一曲で。三角関係が崩壊する曲です。とはいっても曲調は楽しめるように仕上げました。作り話ですけど、実はフィクションとして女々しい歌詞を書くのも好きなんです。こういう一面も見せれたらなと。

薫:「トライアングル・パラドクス」はキラーチューンだと思ってます。サビのループが何回聴いても気持ちいいんですよね。


――じゃあこのシングルには印象の違う2曲が入っている感じなんですね。

masaya:そうですね。でも2曲とも「SAIL AWAY」のような爽やかさはなくて、クセがあります。

薫:このシングルは全国のCDショップなどで無料配布するんですが、無料で配る意味って曲を聴いてライブに足を運びたいなって思ってもらいたいからなので、楽しい曲にしたかったんです。それを念頭に置いていろいろ遊びましたし、かなり聴きごたえがあるんじゃないかなと思います。

――こういうリリースの仕方、面白いですね。

masaya:好評なら続けたいです。とりあえず聞いてもらわないと始まらないんでね。

――そうでした、まだ始動して三カ月ですもんね。始動当初と今で、何か印象が変わったことはありますか?

薫:始動したての頃は、ライブがどんな感じのノリになるか想像がつかなかったんです。世間の人が思うEVERSSICのイメージって、ミュージックビデオにもなってる「SAIL AWAY」だし。あれを見て「全部こういう曲調なのかな、ライブは楽しいのかな?」って思ってライブに行くのを躊躇う方も少なからずいたと思うんです。でも最近はライブで楽しませる自信がついてきたので、そういう人たちに対して「EVERSSICにはいろんな曲があるんだぞ、取りこぼしてるのもったいないぞ?」って思えるようになりましたね。

――他のバンドさんの曲だったら「この部分で頭振るんだろうな、ここはジャンプするだろうな」って景色が見えますが、確かに「SAIL AWAY」はわからなかった。

薫:今のところ、EVERSSICに頭を振る曲はないんです(笑)。

masaya:なかなか珍しいですよね。いずれできるかもしれないけど、今ある持ち曲には頭をふるセクションすらないんです。

▲ケイタ(Dr)

――頭を振ってたらしっかり曲を聴けないかもしれませんしね。

masaya:そうそう。バンギャルさんたちが頭を振って楽しい、とかライブの楽しみ方は色々あると思うけど、うちは曲をしっかり聴いて欲しいんでね。何かをして楽しい、というより、普通に楽しんで欲しいです。

――<千歌繚乱vol.18>のライブステージを楽しみにしています。最後に今後の目標を教えてください。

ケイタ:とりあえず長く続けることですね。小さな一歩だとしても、着実にステップアップしたいです。最近のバンドさんって一気にガッと火がつくタイプのバンドさんがいて凄いなと思うんですが、、僕たちは少しずつでいいから前に進んで、決して後ろには下がらない、そんな活動をしていきたいです。

薫:ずっと自分を磨き続けることはもちろんですが、作曲に関してもギターの知識に関しても足りないなと感じる部分がたくさんあるんで、どんどん実力を高めて誰も追いつけないところにいきたいです。自分にしか書けない物やいろんな選択肢をmasayaに出してあげられるように。

Daiju:自分の技術もそうですが、今後は自分も作曲していきたい。経験値を重ねて、よりいいものを作れたらと思います。

ゆづき:曲もベースも活動内容も、引き出しを増やしたいです。

masaya:僕は歌モノバンドを流行らせたいですね。昔みたいに。最近いろんな音楽が増えたけど、どれも元気がなくなっちゃってるんで、自分が好きだった歌モノをスタンダードにできるように頑張りたいです。

取材・文◎服部容子(BARKS)

   ◆   ◆   ◆

EVERSSICが出演する<千歌繚乱vol.18>、チケットは現在イープラスにて発売中。


<千歌繚乱vol.18>

日時:2018年9月26日(水)開場17:30 開演18:00
出演:EVERSSIC/Soanプロジェクトwith芥/ヘルタースケルター/The Benjamin/More
会場:渋谷REX
料金:【先行チケット】3,500円 【一般チケット】3,800円 【当日券】4,000円 ※ドリンク代別途

・チケット受付
【先行抽選受付】
7月13日(金)12:00~8月19日(日)16:00
チケット購入ページURL:[チケットデリ] http://ticket.deli-a.jp/

【一般先着受付】
8月20日(月)12:00~9月25日(火)
[イープラス]
チケット購入ページURL:http://sort.eplus.jp/sys/T1U14P0010843P006001P002265279P0030001

1st SINGLE「STORMY」

2018年8月20日より全国CDショップにて無料配布

[CD] 1.STORMY 2.トライアングル・パラドクス

配布店舗
・自主盤倶楽部・ライカエジソン東京店、名古屋店、大阪店・little HEARTS.新宿店、仙台店、静岡店、名古屋店、大阪店、札幌店・ZEAL LINK全店・Brand X・five stars・マジカルスクエア・SKULL ROSE

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