【ライブレポート】SEVENTEEN、さいたまスーパーアリーナ史上初の単独5日間公演完遂

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衣装替えの間のVCRでは、ミニチュアになったSEVENTEENのメンバー“通称ボンボンイ(ミンギュ考案のキャラクター)”が遊んでいる様子が映し出され、あまりのキュートさに黄色い歓声が。すると、ステージにはVCRと同じ姿の13人が登場し「CARATちゃん、僕たちはボンボンイです」と挨拶。エスクプスがリーダーの旗、ジョンハンが天使の羽とミルク、ジョシュアがギター、ジュンが猫のぬいぐるみ、ホシが王子の衣装、ウォヌがゲーム機、ウジが白米のお茶碗、ディエイトがカメラ、ミンギュがMCのマイク、ドギョムが拡声器、スングァンがオレンジの入ったバスケット、バーノンがヘッドフォン、ディノが“マンネ(末っ子)オントップ”と書かれたタスキ…と、それぞれが自分のトレードマークの小物を身につけて「Thinkin’ about you」へ。1列に連なってダイヤモンドステージを13人がぐるぐると回っての楽しいステージが終わると、ジュン、ミンギュ、ドギョムがステージに残り、そのまま「Hello」へ。バラの花を持った3人は甘い歌声のハーモニーで酔わせると、ラストはバラを客席にプレゼント。続いてはジョシュアとバーノンの米国出身コンビがバックダンサーを従えて、ポップでスウィートな楽曲「ROCKET」を。ダンスブレイクでは、じゃんけんで負けたほうがフリーダンスをするという仕掛けもあり、この日は負けたバーノンがジャケットを脱いでクルクルと回転してみせた。2人がメインステージに戻ると、いつのまにかソファーが登場。もちろん続いての曲は「Pretty U」。ボンボンイの扮装でわきゃわきゃと踊る彼らは、まるでおもちゃの家の中で遊んでいるかのようにキュートだった。



VCRを挟んで、ブルーのサテンシャツに黒いパンツの衣装でダイヤモンドステージに全員が登場すると、ここからは一気に迫力満点で一糸乱れぬダンスステージの連続。ライブの定番曲「Shining Diamond」と「Adore U」を披露した後は、韓国で7月にリリースしたミニ5thアルバム『YOU MAKE MY DAY』からの新曲「Oh My!」を日本で初披露し、大いに盛り上がった。



激しいダンス曲を連続で情熱たっぷりに踊った後、息を切らしたり、床に寝そべったりと、さすがに疲れた様子を見せるメンバーたち。それでも「僕たちは大丈夫です。全然疲れていません」と笑顔のウォヌ。ホシは「CARATちゃんと一緒なら、夜通しやってみたいです」と発言し「こっちとこっち(ステージの左右)の声が大きいほうに僕が行きます」と、歓声を促すと、歓声の大きさが甲乙つけがたかったようで「どちらにも行けません。だから分身の術を使います」と。するとあうんの呼吸でエスクプス、ドギョム、ジョンハンが飛び出し、一斉に4つに分身する技を見せた。さらにホシとドギョムは『NARUTO』の螺旋丸のポーズも披露。続いてスングァン、ホシ、ディエイト、ドギョム、ディノがバブリーダンスを踊り出し、とにかくハイテンションのメンバーたち。ここでジョシュアが「マジックも準備しました。僕はCARAT棒の色を変えることができるんです。それをウォヌさんに教えてあげたので、やってください」と発言すると、ウォヌが「さいたま〜、さいたま〜」の呪文に合わせてセクシーダンスを踊り、ライトは一斉にパープルに変わった。すると「次はジョンハンさんとジョシュアさんがお尻でセクシーダンス対決して、勝ったほうが選んだ色のライトに変わる」「バーノンが5回でんぐり返しをして思い切り息を吸い込んだらライトが消える」などと、Bluetoothペンライトを使った無茶ぶりマジックコーナーは大いに盛り上がった。最終日とあって、特にハイテンションだったホシは、スングァンに何度も「いい加減にしなさい」と制止される始末。ラストの曲はもちろん日本デビュー曲の「CALL CALL CALL!」。自転車をこぐ振り付けでメンバーたちがステージを疾走すると会場の興奮はマックスに達した。

「SEVENTEEN!SEVENTEEN!」とアンコールを求める歓声が上がると、スクリーンには「THE SCENE」といったタイトルで「成長」「自主制作アーティスト」「STAGE」「CARAT」「IDEAL CUT」というテーマに沿ったインタビューが流された。スングァンが「僕らの曲が増えて、披露できない曲があることが不思議です。最初は曲があまりなかったのに」エスクプスが「自主制作は負担感もある分、達成感もある」ジョンハンは「練習生のときにやめたいと言ったことがあるけど、コンサートをしたらとても楽しかった」ホシは「好きな子の前ではかっこい姿を見せたいじゃないですか。CARATの前ではそんな気持ちになります」ディノ「最近、長くやりたいという気持ちになるのですが、ただ進むのではなく、各自が成長しながら偉大なチームになってコンサートができたら光栄なことだと思います」と、それぞれが心に残る言葉を残した。

アンコールでは、コンサートTシャツと自分の名前入りのタオルを持って登場し「Love Letter- Japanese.ver.-」を。センターのウジは1人で、残りのメンバーは2人1組で腰かけ、一緒に身体を揺らしたり、膝枕をしたり、お互いにいたずらし合ったりと、仲良しぶりが伝わって和やかなムードに。



続いて、全員が順番にツアーの感想を。

  ◆  ◆  ◆

ディノ「僕は3日前から日本語で感想を言いましたが、今日は最後だから続けて文章で言ってみたいと思います。うわべではなく心で表現して、視線だけではなく心を奪って、一瞬の楽しみではなく大きな感動を与えるアーティストになれるように頑張ります」

バーノン「全身全力でのどが枯れるまで本当に一生懸命にやりましたが、楽しんでいただけたかわからないです。時間を作って来てくださって、ありがとうございました」

スングァン「感動の連続でした。歌手活動をしながら感じる感動の中でも、記憶に残るものでした。皆さんのおかげで僕らの家族がコンサートを見に来たんです。皆さんの愛がなければ、来られなかったと思います」

ドギョム「次に来るときには、もっといい姿で皆さんと一緒にしたいと思います。だから今日来てくださった皆さん全員が必ず次も来てくださいね。そして両親に伝えたいです。(韓国語で)お母さん、お父さん、いつも愛してるよ」

ミンギュ「みなさんのために準備しました(手紙を取り出して)少し疲れましたが、みなさんのおかげで頑張れたし、幸せでした。僕はみなさんと会いたくなると思います。この幸せな思い出を胸に一緒に我慢しましょうね。今日もおやすミンギュ〜」

ディエイト「5日間、夢のようでした。僕がいつも最後に行っている言葉がありますね。ライトを消してみなさんのCARAT棒が見たいです。(照明が消えて光る様子を見ながら)この光景が夢に出てきそうです。だから僕ら夢で会いましょう」

ウジ「僕は昨日、人々が出会うことは運命だと話して、SEVENTEENとCARATも運命だと話しました。だから今日が終わっても、また絶対に会えると思います。それまで健康でいてください」

ウォヌ「最後だから、メンバーたちもより力を出して、エネルギーを送ろうと頑張ったようです。このエネルギーを持ち帰って、これから幸せなことだけ続いたらいいと思います」

ホシ「皆さん1人1人を見ようと努力しました。僕は視力がよくて2階も3階もよく見えます。記憶力が良くて顔も覚えています。あ、笑いをとろうとしたのにウケなかったですね(笑)。ステージをしながら考えました『ステージで、このまま死にたい』って」

ジュン「僕のホシが言ったことに賛同します。昔、憧れの俳優の先輩から聞いた言葉ですが『俳優にとって、死ぬ寸前まで演技することは幸せなことだ』と。僕にとっては歌手として、死ぬ寸前までステージで歌うことが幸せなことだと思います」

ジョシュア「僕らがつらい時に、みなさんがたくさん助けてくれるようです。みなさんの愛のおかげで、つらさを克服しているような気がします。僕も皆さんにそんな力を与えられる存在になれたらうれしいです。(日本語で)誰よりも幸せにしたい」

ジョンハン「5日間、この景色を見て、まるで星を見ているようでした。とても幸せで、皆さんも幸せを感じてくださっていたら僕も幸せです。次に来るまでに、一人も病気にならずに健康でいてください」

エスクプス「皆さんのおかげで、5日間とても幸せでした。このように幸せという単語を教えてくれたCARATたちに感謝します。次に来るときまで待ってくれますよね。待つしかないですよね。僕らSEVENTEENが一番かっこいいから」

  ◆  ◆  ◆

最後にエスクプスがスタッフに感謝の言葉を述べ、一緒にステージを作った日本人ダンサーチームをステージに呼び込むと、スングァンが感想を求め、代表者のひとりが「ダンサーも応援してくれてありがとうございます。SEVENTEENのみなさん、とても礼儀正しくて、こんな若いのに。すごい皆さん」と大絶賛。会場はほっこりしたムードに包まれた。

そして、スングァンの「とにかくこんな時間がヒーリングですね」というコメントから「Healing」を、日本と韓国語を交えたバージョンで披露。そして締めくくりはノリノリの「VERY NICE」。ステージのあちこちに散らばって、観客と一緒にジャンプしたかと思うと、サビでは一気にメンバーが集まってキレキレのダンスを。曲が止んで、メインステージに「ありがとうございます」「楽しかったです」と挨拶をしながらはけていったメンバーたち。が、再び曲がかかると「アジュ(とても)ナイス!!」と戻るサプライズを、通常は2回、最終日はなんと4回も繰り返し、最後は花火とともに金銀のテープが舞い散って、レインボーカラーに染まったCARAT棒の光の渦で締めくくった。





今年2月に韓国でリリースしたスペシャルアルバム『DIRECTOR'S CUT』の楽曲が多数披露された今回のツアー。これまでのツアーで何度か披露してきたヒット曲はあえてセットリストから外し、音楽番組では観ることができないレアなステージを準備したことは、多忙なスケジュールをこなす彼らにとって簡単なことではなかったはずだ。さらに定番曲は、ほぼリミックスバージョンで披露し、ツアーのたびに新しい仕掛けをしてくる向上心には驚かされるばかり。1秒たりとも目を離せないほど濃厚な全25曲3時間のステージはあっという間に終わり、観客は大満足で帰途についた。豊かな才能に加えて、たゆまぬ努力を惜しまないSEVENTEEN。果たして次はどんな姿を見せてくれるのかが楽しみでならない。

(c)PLEDIS

  ◆  ◆  ◆

【SET LIST】

Intro.新世界
1. HIGHLIGHT
2. THANKS
3. BRING IT
4. FLOWER
5. NO F.U.N
6. Run to You
7. BEAUTIFUL
8. CHANGE UP
9. 言語一致
10. ※未発表曲
11. 20 -Japanese ver.-
12. Pinwheel
13. Swimming Fool
14. JAM JAM
15. Thinkin' about you
16. Hello
17. ROCKET
18. Pretty U
19. Shining Diamond
20. Adore U
21. Oh My!
22. CALL CALL CALL!
-Encore-
23. Love Letter -Japanese ver.-
24. Healing -Japanese & Korean Ver.-
25. VERY NICE

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