【連載004】Little Black Dressの歌謡放浪記 BARKS連載編

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19歳、シンガーソングライターのLittleBlackDressです。こんにちは!
この連載では、@FMさんで私が担当させてもらっているラジオレギュラー番組「TIME STRIPPER」の中の弾き語りのコーナー『歌謡放浪記』でお話ししていることをもう少し掘り下げて語らせてもらいますっ♩


今回は7月29日放送の歌謡放浪記で弾き語った、村下孝蔵さんの「初恋」です。1983年にリリースされたナンバーで、村下孝蔵さんの実体験を元に書かれた曲。歌詞に使われている一つ一つの繊細な単語が魅了的な曲だなあと感じます。

村下孝蔵さんといえば、ギターの腕前でも有名ですよね。「初恋」は簡単なストロークですが、ギター演奏を披露されているライブ映像を観て衝撃を受けました。
それは、村下さんが「ひとりベンチャーズ」をされている映像。その映像で村下さんが使われていたギターテクニックはベースとメロディを同時に弾くフィンガーピッカーという古くからあるスタイルで、アメリカのカントリーミュージックなんかで、多く使われているんじゃないでしょうか。カントリーは、一見ゆったりまったりした雰囲気かと思いきや、実は超絶テクニックが使われていることがあるので、ギターリストさんの手元を見るのも、とても楽しいですっ。


さて。話を戻して、、、いきなりですが、皆様にとっての初恋はどういったものでしょうか。特別なもの?苦い思い出?実はあまり記憶に残っていない?笑
初恋の平均は10歳前後らしいですが、実際私自身もあまりよく覚えていません…。村下さんが書かれた初恋には、色々な感情が入っています。好き。淋しい。恋しい。悔しい。愛しい。虚しい。純情で一方通行な、初心な恋唄。嫉妬とかの複雑な感情って一体どのきっかけから生まれていくんでしょうね。

そして歌詞にある「緑色」や「あんず色」などの色のワード、この曲の”遠い昔の思い出なのさ感”は、ここからきているのだと思いました。色とか天気とか匂い等の、五感で感じ取るものは特に印象に残りやすいのかなと。小説でも昔の記憶を辿る際によく「あれは確かよく晴れた日のこと。」「ジリジリと肌を焼くような日が差す暑い夏の日。」というようなことを書いてあるのをみたことがありませんか?笑

村下さんが書かれた歌詞は、小説や物語の世界にいるような世界観ですよね。でもユーミンさんが書かれているような世界観とは少し違って、主人公の人物像をはっきり描くだけでなく、客観的要素が多く含まれているというか。感情の言葉というよりは、比喩が多いような気がします。

「好きだよと言えずに、初恋は ふりこ細工のこころ」
サビの一節です。
ふりこ細工は造語でこれも比喩。揺れる繊細な心を表しているのかな。
「五月雨は緑色」
緑は若いというイメージがあるからかな。
雨に色なんかついていませんが、雨に色をつけて心情を表す曲は確か結構ありますよね。
八神純子さんの「みずいろの雨」とか荒井由実(松任谷由実)さんの「雨の街を」とか。
このような絶妙な言い回し、作詞をする私にとってはすごく勉強になりますね。
普段の会話ではなかなか使う機会はないけれど…笑

人間って、何かと「初めてのこと」に強くこだわりを持つ生き物で、だからこそ初めて恋を経験すると、その人の容姿・性格・匂いや名前がきっと頭の中で一つのブランドのようになって脳の棚の奥の方に密かに記憶として残るんじゃないかと思うんです。
聞いた話なのですが、初恋ってその後の自分の恋愛に良くも悪くも影響してくるらしいのです!それもきっとブランドの力かもしれないですね。
好きという感覚がわからないまま、本能的に惹かれたのであれば初恋の人に似た人が本当の理想のタイプという説も、あり得るのかもっ!

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番組内のコーナー歌謡放浪記は、リスナーさんから送っていただいた「行き場のない気持ちやエピソード」に基づき、私が選曲をして弾き語りでお届けするというコーナーですが、そんな新しい出会いを皆さまと共有したいという想いでお届けしています。
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では、第四回目の「歌謡放浪記 BARKS連載編」はこの辺で^^
いかがだったでしょうか。
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次の連載は、来週を予定しております!
ラジオもお楽しみに♩
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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