【連載】Vol.055「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

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アンディ・フェアウェザー・ロウの魅力を再認識!エリック・クラプトン・バンドで固めたTHE LOWRIDERSの繰り出すサウンドはまさに英国ロック!



今年の夏は特に暑かったけど、そんな“熱さ”を吹き飛ばそうと花火大会やビア・ガーデンだけでなく数多くのLIVEにも足を運んだ。ライヴ年300本の音楽ライターや、シネマ年500本以上の映画ライターといった知り合いの業界関係者には及ばないが、それでも専門分野の菊田俊介やカーラ・トーマスからブルーイfromインコグニート、そして9月初頭だけどザ・ベンチャーズまで何でも屋MIKEらしく様々なジャンルのステージを味わった。8月27日は矢野顕子とクロード・マックナイトのダブルヘッダー(最近のプロ野球はこのDHがほとんどないのが残念…、1960~70年代には夕方から夜にかけての2試合をゆっくり楽しんだもんだ)。

幾分秋の気配を感じた8月22日、僕はちょうど1年8か月前にインタビューした(https://www.barks.jp/news/?id=1000137034&https://www.barks.jp/news/?id=1000137332)アンディ・フェアウェザ-・ロウのLIVEを楽しもうと、東京駅から歩いて数分のCOTTON CLUBへ向かった!やっぱりまずはビール、軽く呑んでるといつの間にか照明が落とされアンディが一人でアコギを抱えステージへ!



「Champagne Melody」でスター!!独特なフィンガー・ピッキングとハスキーで少々甲高い声で歌われるしっとりとした弾き語りのこのナンバー、意外にもオープニングにしっかりマッチングしたのだ。75年のセカンド・アルバム『La Booga Rooga』収録。

そして2曲目からはThe Lowridersが姿を現す。「Route 66」だ。2016年12月のCC LIVEでは8曲目に登場していた。その前回ライヴ前にアンディは僕に「キース・リチャーズ・スタイルで演るから楽しみにしていてくれ」と語っていたけど、この日も曲前MCでキースに触れながら勿論エレキに持ち替えてKR調ピッキングでのチャック・ベリー・ヴァージョンで披露。ローリング・ストーンズが64年のデビュー・アルバムでカバーしたことは周知の通り。楽曲としては古いスタンダードだが、ストーンズは御大ベリー・スタイルをいただいのだ。アンディも“ノリノリ”のステージングにオーディアンスは早くも大興奮。

続いての「Sweet Soulful Music」ではアンディのソウルフルな一面を感じさせる。サックスがそんなムードをより高める。2006年のアルバム・タイトル・ソング。ドラムスの走り具合も軽快だ。曲終わりで“アリガトウ”。


▲CD『Sweet Soulful Music』 from Mike's collection

「La Booga Rooga」ではホワイト・レゲエのリズムにハスキーなアンディの声が場内に響く。英国風R&Bの香りがする。75年アルバム・タイトル・ソング。

5曲目は「La La Music」。重いドラム・ビートから始まり作品が展開していく。アンディの力の入ったヴォーカル、そしてその裏でサックスが鳴り響く。13年のアルバム『Zone - O - Tone』収録。彼はブルー・アルバムと言っている。


▲CD『Zone - O - Tone』 from Mike's Collection

「Spider Jiving」はアンディの代表作。曲前MCでこう紹介する、「74年レコーディングのファースト・アルバム・タイトル・ソング。マジソン・スクウェア・ガーデンでの“Crossroads 2013”で演奏した」。補足すると13年のステージはエリック・クラプトンとの競演だった。この日も実にダウン・トゥ・アースなタッチでの演奏ぶり。僕はふとCCR、クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル(ちょっと古いけどネ)を思い出してしまった…。



「Hymn 4 My Soul」はアンディが「アルバム『Sweet Soulfull Music』収録。偉大なるジョー・コッカーの作品から」とMC紹介。じっくりと聴かせてくれる秀作だ。



「The Ship Titanic」はピンク・フロイドのグループ名由来ともなったブルース・シンガー、ピンク・アンダーソン(1900~74)の作品。マイ・ライブリーからブルース大辞典「BLUES RECORDS 1943 to 1970/A to K」(RECORD INFORMATION SERVICES)をひっぱり出して調べてみると、この楽曲はピンク・アンダーソンが50年5月29日にレコーディングしたと記されている。勿論アンディはアコギを演奏。シンプルな展開ながら実に感動的な内容のこれまた秀作である。折角だから原曲をしっかり勉強することにしよう。



9曲目はラヴリー・ソング(アンディMCより)「When I Grow Too Old」。『Sweet Soulful Music』収録で、アンディはアコギを続ける。本当に英国らしさを強く感じさせる。

そしてアンディの大好きなブルース「My Baby Left Me」が登場だ。50年にアーサー“ビッグ・ボーイ”クリューダップがレコーディング。そして56年にエルヴィス・プレスリーが発表して一躍有名となった曲。アンディはアコギでブルージーにしっかりと披露。本人いわく“ロバート・ジョンソン・スタイル”!

11曲目は『Sweet Soulful Music』でも11曲目に収録されていた「I Don't Need」。ハスキーな声でソウルフルに歌い上げる。アンディのアコギもたっぷりと味わう。

再びアーサー“ビッグ・ボーイ”クリューダップ&エルヴィス・プレスリーで知られる作品が登場。「So Glad Your' re Mine」。BBで46年にBillboard誌Most-Played Juke Box Race Recordsで3位を記録。ザ・キングは56年リリースのセカンド・アルバム『ELVIS』に収録した。アンディがシャウトしてジャンプ・タッチなR&Bに仕上げている、これには感動という言葉しかない。


▲CD『ELVIS』 提供:ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル

「Dance On」はアップビートな軽快なロカビリー・タッチのダンサブル・ナンバーだ。間奏でのサックスがまさにR&R。アルバム『Zone-O-Tone』収録。

14曲目は“久しぶりに演奏する”とMC紹介された「Be Bop ‘N' Holla」。76年のサード・アルバムのタイトル・ソング。この辺りはアンディの真骨頂。オーディアンスの興奮やまない。

「If I Ever Get Lucky」はアルバム『Be Bop ‘N' Holla』ボートラ・チューン。アップ・テンポでタイトなロックンロール、サックスが大きくフィーチャーされる。



そしてアンディといえば先ず思い出されるのがエーメン・コーナーだ。60年代後半「Bend Me, Shape Me」ほかのヒット作を発表して我が国でもシングル盤がリリースされていた。16曲目はそんなAC時代のヒット作「Gin House Blues」。ベッシー・スミスが26年にレコーディング、ニーナ・シモンでも知られるブルースの名作。勿論アニマルズ・ヴァージョンも秀作。エーメン・コーナーのシングルはMusic Week誌Single Chart67年8月26日付で12位を記録した。50年以上経過しているCOTTON CLUBのステージでもアンディは実にパワフルにシャウトする。素晴らしいスロー・ブルース!アンディ&エリックの競演も有名。

そしてラストは「Wide Eyed & Legless」。アルバム『La Booga Rooga』収録。シングル・カットされ、MW誌SC76年1月10日付で6位を記録した珠玉の名曲。心底聴き入ってしまった。



勿論クイックでアンコール・ナンバー。前回同様「(If Paradise is)Half As Nice」。♪La La La La…♪、そう、思わずコーラスでジョインしてしまうエーメン・コーナーの大ヒット曲なのだ。MW誌SC69年2月15日付22日付の2週ナンバー・ワンに輝いた。アンディを含む僕ら世代には永遠の青春ソングだ!



最後に今回の来日したローライダースのメンバーも紹介しておこう。ニック・ペンテロウ(サックス/クラヴネット)は英国の奇才ロイ・ウッド(The Move, ELO, Wizzard)とELO(エレクトリック・ライト・オーケストラ)~ウイザードまで行動を共にしたミュージシャン。その後スティーヴ・ギボンズ・バンドへ加入、多くのミュージシャンと共演。デイヴ・ブロンズ(ベース/コーラス)はプロコルハルム、ロビン・トロワー、Dr.フィールグッド、エリック・クラプトンとも共演。今でもECと交流がある。
ポール・ヴィーヴィス(ドラムス)はロバート・フィリップ人脈(トーヤ、ゴードン・ハスケル)に近いセッション・ミュージシャン。こんな辣腕ミュージシャンを揃えライヴを敢行したアンディ。LRパーソナルを見るだけでも英国ロック史が楽しめたりもするのだ。


▲筆者とAndy Fairweather Low & The Lowriders

秋からのツアーでは、ブラス・セクションを増員してのバンドを従えてのステージなると終演後のバックステージで再会したアンディがそっと教えてくれた…。再来日を期待したい。

*LIVEショット
提供:COTTON CLUB
Pic.by Yuka Yamaji

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TAKE 6の創始者クロード・マックナイト ソロLIVE CLAUDE MCKNIGHT SINGS JAZZ STANDARDS!



TAKE 6の28回目の来日公演が終了してひと月も経たないうちに、グループのリーダーであるクロード・マックナイトがソロLIVEやイベント出演の為に再び日本に帰って来た。大の親日家であるクロード、ソロとして今回で4度目。昨年1月の東京・神楽坂TheGLEEでの上條領とのアンプラグド・ライヴはアルバム『Claude McKnight Unplugged Live In Tokyo 2017』としてファンの前に登場している。


▲CD『Claude McKnight Unplugged Live In Tokyo 2017』 from Mike's Collection

そんなクロードの2018年LIVEのタイトルは【CLAUDE MCKNIGHT SINGS JAZZ STANDARDS】!彼の大好きなアメリカン・ジャズ・スタンダードをクロード流にアレンジしてのステージ。都内が落雷で大荒れしていた8月27日、Blues Alley 目黒でのセカンド・ステージを僕は楽しんだ。

“コンニチワ”と日本語で挨拶、しっとりとしたムードで今夜のステージは始まる。「I Get A Kick Out Of You」。ピアノ/ベース/ドラムスのトリオをバックに途中から流れるようにテンポ・アップしてクロードはシナトラ味を醸し出す。フランク・シナトラのヴァージョンが多くの人々に親しまれているこの楽曲は1934年にコール・ポーターがミュージカル「Anything Goes」のために作詞作曲。同作品に出演しこのナンバーを歌っていたエセル・マーマンで注目を集め35年にBillboard誌ポップ・チャート12位を記録した。その他、同年ポール・ホワイトマン(5位)、レオ・ライズマン(20位)でもヒットしている。“きみにこそ心ときめく”。



“煙が目にしみる”の邦題や58年のプラターズの大ヒットとして馴染み深い「Smoke Gets In Your Eyes」が2曲目として登場。33年のミュージカル「Roberta」で歌われ人気を集め映画にも登場した。BB誌PCでは34年にポール・ホワイトマンで1位を記録。その他同年レオ・ライズメン(3位)、エミル・コールマン(4位)、ルース・イティン(15位)、41年にアーティー・ショー(24位)でも人気を呼んだ。クロードは大仲良しのパティ・オースティンのコンテンポラリーなアレンジでお洒落に歌いあげた。

「Someone」はクロードにとってぐっと個人的になってしまうけどスタンダードと呼びたい作品とのこと。スローな流れの中でソフィストケイトされたとてもモダンなこのナンバーはデバージのエル・デバージがソロとして86年後半にヒットさせた。BB誌Hot Black Singles32位を記録。

4曲目は「When I Fall In Love」“恋した時は”。52年のロバート・ミッチャムとアン・ブライス主演映画「One Minute To Zero」(零号作戦)の挿入歌。同年このナンバーをドリス・デイがヒットさせた(BB誌PC20位)。ナット・キング・コールでも知られる。ここでもクロードの歌の上手さを立証したステージングだった。



再びエル・デバージのナンバーが登場。「Broken Dreams」、エル・デバージの89年のアルバム『Gemini』に収録。クロードが曲前MCで述べていたようにエル・デバージ&パティ・オースティンのヴァージョンもよく知られている。

「I Wish You Love」は“残されし恋には”という邦題で知られている43年のシャンソン(フランス楽曲)。56年に英詞がつけられ出版登録され、キーリー・スミスをはじめフランク・シナトラ、ディーン・マーティン、ポール・アンカでも有名。グロリア・リンで64年にヒット、BB誌HOT100で28位を記録した。ロマンティックな雰囲気を醸し出しながらのクロードの声にうっとりさせられる。



「It Might Be You」はダスティン・ホフマンとジェシカ・ラング主演の82年映画「Tootsie」の挿入歌として注目を集めた。スティーヴン・ビショップのこの楽曲はBB誌HOT100で25位を記録。デイヴ・グルーシンの名曲をロバータ・フラックは95年のアルバム『Roberta』で取り上げたが、クロードはベイビーフェイスがプロデュース&アレンジした彼女のヴァージョンをモチーフにして歌う。プリティ・アメージング!観客も一緒になってコーラスを楽しむ、会場がより一体化していく…。

8曲目の「Our Love Is Here To Stay」は一般的には「Love Is Here To Stay」“我が恋はここに”として知られるスタンダード。ガーシュイン兄弟が38年の映画「The Goldwyn Follies」のために共作。ジョージ・ガーシュインは37年7月に他界、最後の作品になった。BB誌PCには同年ラリー・クリントン(15位)、レッド・ノーヴォ(16位)がチャート・インしている。51年には映画「An American In Paris」でジーン・ケリーが歌い話題になった。ジャジーな雰囲気をダイレクトに感じさせるクロードの歌いっぷりに皆が注目。魅力あふれるスロー・バラードをしっかりと味わった。



「How I Remember You」はこれまた素晴らしいバラード。マイケル・フランクスの93年アルバム『Dragonfly Summer』収録楽曲。最初はピアノ・オンリーのバッキングで歌うクロード、そして他のパートも徐々に加わりながらスケール・アップした展開に見どころ(聴きどころ)満載だ。

「Quando Quando Quando」はタイトルからも分かるようにカンツォーネ、イタリアの楽曲。1962年の第12回“サンレモ音楽祭”4位入賞曲、音楽祭では作曲者のトニー・レニスが歌った。そのトニーのレコードがイタリアで大ヒット。同年早くもパット・ブーンの英詞ヴァージョンが発表された。60年代にそのパットほかコ二ー・フランシス、エンゲルベルト・フンパーディング、クリフ・リチャードで僕は本作を聴いた記憶がある。近年では2005年にマイケル・ブーブレがアルバム『It's Time』でネリー・ファータドとのデュオ・ヴァージョンを収録。クロードはそのマイケルのスタイルで歌った。原曲に60年代前半世界的注目を集めていたボサノヴァのテイストが加えられていたこともあり、クロード・ヴァージョンもリズミックでパーカッシヴなボッサ・フィーリングを全面に出しながらの展開。クロードの幅広い音楽へ対する“愛”を感じさせたのだ。



そして最後は「Beyond The Sea」。原曲はシャンソンで、38年にシャルル・トレノが完成させた。当時フランスでは多くのアーティストがこの楽曲を取り上げ大ヒットしたという。第二次世界大戦終了直後にシャルル・トレネは自らレコーディング。2年後に再レコーディングしてベスト・セラーを記録。その評判はアメリカにも飛び、ジャック・ローレンスが英詞を付け“Beyond The Sea”というタイトルで発表された。そしてボビー・ダーリン。1950年代から60年代にかけて数多くのヒットを発表し、その名はわが国でもよく知られたボビーは波乱万丈の人生を送り37歳という若さでこの世を去った。僕ら爺ジェネレーションにはボビーの60年代のヒット作として馴染み深い(BB誌HOT100で6位)。クロードは85年のジョージ・ベンソンのヴァージョンを基本にしてシャウトしたのだった。アップ・テンポのノリノリ・ムードの中でオーディアンも手拍子で盛りあがった。


▲クロード直筆セットリスト from Michiko's Collection

クロードのスタンダードはこんなにも幅広く名曲揃い。ファンタスティック!!!

そしてアンコールでは一人ステージに再登場し、ア・カペラで「A Quiet Place」を披露、熱唱した。TAKE 6ファースト・アルバムからの秀作である。
ア・リ・ガ・ト・ウ、クロード!


▲クロードと筆者(After LIVE)

◇クロード・マックナイト来日小話 2018夏

*日本到着後、すぐに「お腹すいた」と言うので、回転寿司屋へ。一番好きなネタは鰻。



*クロードの最近のセルフィーを見ると、メガネのレンズが擦り切れていて、なんだか表面が虹色に見えることもあったので、「レンズ変えれば?」と提案。早速、近くのメガネ屋で検眼。「アメリカではこんな検査しないよ」と大喜びで、かなりエンターテイニングだった模様。帰国する日にギリギリ出来上がり、クッキリスッキリ満足して日本を発ちました。



*ゴスペル・ソング・ワークショップでは、TAKE 6楽曲を指導。全体のウォーミング・アップとして「Amen」で4パートのコーラスを指導し、仕上げとして何と本人がリード・ヴォーカルを合わせて歌うという大サービスぶり。



*買い物好きなクロード。ドレスシャツ屋さんを見つけ、いろいろと物色。結局、シャツ2枚、ネクタイ2本、チーフ1枚をお買い上げ!この日の夜のBlues Alley LIVEで早速着用していました。



*今回持ってきていた藍色ジャケットは、数年前に名古屋で購入したもの。Blues Alleyで着用していたスーツは、去年の冬に渋谷で購入したもの。日本に縁のある衣装をわざわざ選んで準備し、来日公演をとても楽しみにしていたようです。



*赤坂の老舗スタジオでレコーディング。来日ツアーでこれまでもワークショップなどでコラボしたことのある小野ひとみのニュー・アルバム用に彼女とデュエットで2曲。1曲はジャズ・スタンダード、もう1曲はオリジナル。仕上がりが楽しみです。



*Blues Alleyファースト・ステージには、マンハッタン・トランスファーのシェリル・ベンティーンが観に来たのです!“The Summit”というツアー名で時々マントラとTAKE 6は10人一緒にパフォームすることもあり、この7月二人はヨーロッパ・ツアー中も別イベントで一緒に歌ったばかり。シェリルはクロードの大ファンで、終演後の楽屋でも「もう、ひとつひとつの音がそれぞれ素晴らしい歌声なのよ!信じられないわ!」と大興奮していました。



<LIVE写真&来日中エピソード/極秘ショット提供:Michiko Matsuura>

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25年ぶりにソロとして来日した元KISSのエース・フレーリー!昨年のジーン・シモンズ、今年1月のポール・スタンレーに続くエースの来日にロック・ファンは色めき立つ!!勿論 KISS黄金期を支えてきた“あのギター・リフ”は健在だった。



エース・フレーリーがKISSとしてデビューしたのが1973年、今年はちょうどデビュー45周年となる訳だがこの間KISSの活躍は目覚ましく、メンバーの入れ替えはあったが1億枚以上のレコード・セールスを記録し、キッス・アーミーなるマニアックなKISSのファンを作り、商業的にも大成功を収めた米ハード・ロック、いや米エンターテインメント史に残るグループとなったのは言うまでもない。

2018年1月にオリジナル・メンバーのポール・スタンレーとエリック・シンガーが来日、そして9月に今回25年ぶりにエース・フレーリーがやって来た!ポールに続くソロ・プロジェクトでKISSファンにとって素晴らしい年となったのだ。尚、KISSは来年から3年かけてファイナル・ワールド・ツアーを行うという…。



9月4日、超大型台風21号の影響で六本木の街は強風に煽られっぱなしの中、キッス・アーミーと1970年代のエース黄金期を楽しみたいファン、現在のファンたちで熱気あふれるBillboard Live TOKYO。エース・フレーリーLIVEは定刻通りスタートした!

2階から階段を使ってメンバーが降り立つがエースの姿が見えない。暫くして紫のベルベット・ジャケット姿のエースがステージ横の入り口からゆっくり入場!ここまではフロアのオーディアンスは着席していたのだが・・・。スタートの「Rip It Out」でエースのリフが始まるやフロアは総立ち!そして大合唱が始まった。エースのレスポールから信じられないくらいのエネルギーが発せられる。のっけから僕らの知っている“あのキッス・サウンド”だ!





エースのソロ作、ローリング・ストーンズやシン・リジィのカバーを挟み(RSカバーはKISS『地獄からの脱出』でお馴染み「2000 Man」。「Street Fighting Man」も聴きたかったけど…)ここぞという時に必殺のKISSヒットを散りばめていく。「Love Gun」「New York Groove」「Shock Me」の流れに僕は70年代後半の彼らの全盛期を思い出す。



特に「Shock Me」では、エースのギター・ソロが組まれ、ハードさの裏に彼独特の哀愁のトーンも入り堪らない感情にむせった。その途中B4「Day Tripper」のリフを挟むなど座って観てる場合じゃない、いつの間にか席を立ちロック爺はノリまくっていた。



圧巻はアンコールの「Detroit Rock City~Deuce」!もう居てもたってもいられないファンは身体を大きく揺すりサビの部分♪He's Worth A Deude♪の大合唱!このノリはまさにアメリカン・ハード・ロックだ。



エースはやはりKISSとしての顔をいつまでも持つ、米国を代表するギタリストでありヴォーカリスト。日本のファンの期待にいつも答えてくれる。

最後にエースのサポートをしたミュージシャンたちのラインナップだが、ギターが二人、ジェレミー・アスブロックとライアン・クック。ベースがフィル・ショウズ、ドラムがクリストファー・ウィリアムズという面々。ギターとベースは昨年のジーン・シモンズ・バンドでも来日したお馴染みとなった面子である。つまりKISSを知り尽くしたサポート・メンバーだ。

ステージ後は嵐のような六本木を足早に去ったけど、何故だか僕の体は熱く心は燃えていたのだ(笑)。

*写真
提供:Billboard Live TOKYO Pic.by Masanori Naruse

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【イベント・インフォメーション】
MBSプレゼンツ
Mike's Garage Vol.5
~トーク・バトル~
「日本のG.マーティン 川原伸司が語る
ポール来日 ヤァ!ヤァ!ヤァ!」

ナビゲーター:Mike Koshitani
ゲスト:川原伸司(レコード・プロデューサー 作曲家)
特別ゲスト:森 俊一郎(元EMI/A&R *ビートルズ&ストーンズ担当)
*英国EMIデザインの「THE BEATLES 1 Tシャツ」プレゼント!
詳細はイベント内で発表。


▲川原伸司&Mike 二人は中央大学附属高校同期生なのだ…初めて出会ったのは同校受験日前日のビーチ・ボーイズ初来日公演日だったらしい(川原説)

☆日時:2018年9月25日(火曜)
Open : 18:00
Start: 19:00
☆テーブルチャージ:一般=¥1200
65歳以上=¥500
75歳以上=無料
学生=¥100(学生証持参)
*65歳以上の方へ
生年月日が判るものをご持参下さい
☆要ワンオーダー
お食事もございます
☆会場:ROCK CAFE LOFT
http://www.loft-prj.co.jp/rockcafe/
新宿区歌舞伎町1-28-5
TEL:03-6233-9606
(西武新宿駅から徒歩1~2分)
早めに電話orインターネット予約シクヨロで~す!
http://www.loft-prj.co.jp/schedule/rockcafe/96735

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