【ラストライブ直前対談:1】ベビレ高見&渡邊×鶴「いつも楽しく終わってるので、笑って終われるといいね」

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■「少しだけ」が好きで、歌うたんびに泣いちゃうんですよ。(高見奈央)
■「ロックオンダーリン」が好きです。ガツガツした肉食系の感じがあって。(渡邊璃生)

——改めて鶴が提供した楽曲についてお伺いしたいんですが。

秋野:「SMILE」「恋はパニック」「ロックオンダーリン」「勇気の唄」「Tiger Soul」「少しだけ」「冬の魔法」「スパイラル」「ハッピーエンドレス」と9曲か。俺らがセルフカバーアルバム出せるくらいやらせてもらいましたね。

——「SMILE」(※3rdシングル「JUMP」収録)にはどんな思い出がありますか?

秋野:最初のシングルを聴かせてもらって、僕なりにライブでちょうど良い感じの熱量を突っ込んだつもりなんですよ。僕、もともと自分のバンドでもそうなんですけど、最終的に、幸せな気持ちになれるっていうのが、音楽のゴール地点に置いておきたくて。表現方法はどんなジャンルでもいいんですけど、最終的には、音楽を使って「ああ、今日はよかった。幸せで泣いちゃいそう」みたいな気持ちにしたいなって。そういう、自分たちの曲を書くのと同じノリでベイビーレイズにも書かせてもらって。でも、直でライブを見にいったときに、楽曲の熱量じゃなく、本人たちの熱量が思ってた以上にすごかった。だから、一番最初のライブを見た時は、「SMILE」はちょっと弱すぎたかな、もっと熱い方がいいかなって思った記憶がありますね。でも、ベイビーレイズのイケイケな熱さの裏側には、最終的には虎ガーを楽しませたいとか、笑顔にしたいっていう空気にゴールしているので、「SMILE」との親和性というか。ちゃんと着地させてもらってるなって思います。

高見:あれが2013年ですよね。昔から応援してくださってる虎ガーさんも、最近ベビレを知ったよっていう方もみんな踊ってくれる、今でも色褪せない人気曲になってますね。

——ベビレのお二人としては、思い入れの強い楽曲はどれでしょうか。

高見:めっちゃ個人的には「少しだけ」(※2ndアルバム『ニッポンChu!Chu!Chu!』収録)がすごく好きで、歌うたんびに泣いちゃうんですよ。当時、どうしたら武道館にいけるんだろうっていう、終わりがない道を歩いてて。武道館前のもどかしい気持ちが表されてる曲だし、リカちゃんと二人で歌うところでは、リカちゃんとの思い出が蘇ってきて、リカと一緒に歌うと絶対に泣くんですよね。


▲渡邊璃生(ベイビーレイズJAPAN)

渡邊:私は「ロックオンダーリン」(※1stアルバム『自虎紹介』収録)がすごい好きです。恋の曲なんですけど、それ以前の「恋はパニック」(※6thシングル)はふわふわしてて、ちょっとエッチな感じの歌詞だったんですけど、「ロックオンダーリン」はガツガツした肉食系の感じがあって。あと、個人的に『うる星やつら』が好きなので、サビの部分がパロディになってるところも好きです。

秋野:もろパロってるからね。俺らはいろいろあるな〜。ありすぎちゃって。

神田:自分たちの曲よりエピソードが浮かぶな。

笠井:京都で対バンした時のインパクトがすごかったね。虎ガーさんがバンドへの食いつき方がすごくてびっくりした。ベイビーレイズはバンドなんだなって思い知らされた気がした。

秋野:「TIGER SOUL」(※1stアルバム『自虎紹介』収録)を生バンドで始めたやった時だよね。

高見:楽しかったですね〜。京都は思い出に残ってますね。

神田:ライブ終わって、すぐに帰っちゃったやつだよね。次があるからって。

秋野:俺らのライブが終わって楽屋に戻ったら、もう誰もいなくて。さみしーって(笑)。

高見:あはははは。そうでしたそうでした。懐かしい。


▲神田雄一朗(鶴)

神田:ベイビーレイズの楽曲の演奏レコーディングを鶴がやることも多かったんだけど、そのレコーディングもすごい勉強になったな〜。自分らのバンドじゃない、ベイビーレイズに提供する曲のサウンドとかっていうのをちょっと考える頭が変わるんですよね。同じ提供でも、例えば堀江さん楽曲はガッツガツのキレッキレの曲がくるじゃない? そういうのと並んだ時に、いつも鳴らしてる音よりも切れ味鋭いサウンドを鳴らした方がいいんじゃないかとか、もっとエッジが立った音の方がいいんじゃないかとか。そこで俺らもちょっと成長させてもらって、自分たちのレコーディングにフィードバックしてっていうことがあったので、純粋に同じ表現する人として、勉強になります! みたいな気持ちもありました。同業者というか、切磋琢磨してきた仲間っていう感じもあって。

高見:ありがとうございます。そんなことを言っていただけて嬉しいです。

笠井:あと、デモで秋野が歌ってた曲が、急に女の子たちの声になったときのきらびやかさと言ったらないよね。

神田:それを聴いた後にまた秋野に戻った時の虚しさ! 男の渋い声で「少しだけ泣いてもいいですか」ってなるから。

秋野:「恋はパニック」のデモを歌ってるときとか、自分でも気持ち悪くないかな? って。

笠井:「お願いよ、ダーリン」とか言ってるんだもんね。

渡邊:あははは。聞きたい。

高見:本当にセルフカバー集を出してもらいたいですね。アッチーさんの中で、ここはこの子が歌った方がいいだろうなっていうのと、違ったディレクションになった時ってどう思うんですか?

秋野:びっくりかな。歌割りまでは決めずに渡すから。とはいえ、ここはこの子かなってイメージしながら書いてはいて。最近だと、「スパイラル」(最新アルバム『THE BRJ』収録)の間奏明けの“君の悲しみに”をりおトンが歌い出した時に、おお、りおトンがきた!って。すごい予想外のところからパンチが飛んできたので、逆に感動しました。

渡邊:私もあそこはすごい好きで、自分も歌えてすごく嬉しかったです。去年末に「スパイラル」を一緒に歌わせていただいた時に、「ここはりおトンが歌って欲しい」って言っていただいて。作っていただいた方にそう言っていただけてすごく嬉しかったです。

秋野:よかったです。曲を書いて、楽器のレコーディング終わって、そのあとはリスナー側の楽しみがある。自分が思ってる以上のものをみんな歌ってきてくれるので、いつも楽しませてもらってましたね。……俺は今、最初のSTUDIO COAST(2013年12月22日開催のフェス型ライブ<ベイビーレイズ伝説の雷舞!-猛虎襲来->)のことも思い出してきた。「恋はパニック」の初披露した時。楽曲提供したバンドがガンガン出てて。出演者全員のベビレのためにっていう熱量がすごかったし、バンドのライブもカッコ良くて。あの1日はすごく楽しかったな。あのライブ映像を一番見てるな。

神田:「アバタがエクボ」がいいよね。

高見:自分たちの曲じゃないじゃないですか。

秋野:ピロー、もっと描けばいいのにって思ってた。

高見:あははは。でも、あの日くらいからバンドサウンドでロック強めのアイドルって見てもらえるようになって。あのフェス以降、自分たちの意識も強くなっていった気がしますね。

秋野:本当にたくさんの曲を書かせてもらって。お互いのリリースタイミングが近かった時は、地方のプロモーションでラジオ局がたまたま一緒になることもあって。

高見:1日で3回くらい重なったことありましたよね。「また鶴さんの名前書いてあるよ!」って。

秋野:俺らの言い方でいえば、気がつけばもうソウルメイト状態ですよね。

——ベビレにとってはお兄さんですが。鶴にとってはソウルメイトと言っていいですか。

秋野:妹でソウルメイト。妹メイトです!

高見:やったー!



——そして、鶴さんは前夜祭のアコースティックライブへの参加が決定してます。意気込みをいただけますか?

笠井:最後のセッションになるわけだよね。今後はもう無いっていう。

秋野:泣きながらになるかもしれないけど(笑)、虎ガーさんが満足というか、笑っておしまいになれるようなものを目指せればと思います。こっちは一生懸命にやるだけですね。

神田:前夜祭に出れて良かったです。

高見:虎ガーさんから鶴さんいないと終われないでしょっていう声もあったので、本当に前夜祭に来ていただけて感謝してます。実は鶴さんの15周年に広島で一緒にセッションした時に、鶴さんとやるのはこれが最後かもって思ってたので、噛み締めながらやってたんですよ。それがもう一度できるっていう喜びと、歌の楽しさを教えてくれた鶴さんに、虎ガーのみんなと最後に「鶴の恩返し」をしたいと思います。

渡邊:2組でのアコースティックライブが1曲2曲で終わっちゃうのかな。ほんとは提供していただいた曲は全部やりたいし、鶴さんの曲も一緒に歌いたいです。最後の最後でコラボさせていただけるのは本当に嬉しいんですけど、これが最後だと思うと本当に切ない気持ちになります。

秋野:いつも楽しく終わってるので、笑って終われるといいね。

高見:そうですね。今後ともどうぞよろしくお願いします。

秋野:飲みに行けるようになったんだからね。こんだけ長くやってるけど、今年、対バンした時に初めて打ち上げをやって。りおトン以外、飲めるようになった。

秋野:ただ、なおすけの飲み方はひどいけどね。日本酒持ってこい!っていう豪快な飲みかたするから、

高見:えへへへ。すんません、お酒、大好きなので。

笠井:じゃあ、りおトンがハタチになったら鶴とベイビーレイズで飲み会しよう!

渡邊:嬉しい! 2年後、2020年のオリンピックイヤーですね。その時はぜひお願いします!!

取材・文◎永堀アツオ

   ◆   ◆   ◆

■勝手に“タイガーソウルフード”の巻 ~メンバーをおでんの具に例えるなら?~

神田:りおトンは昔ながらの具じゃなく、最近出てきた新種感があると思う。俺らが想像もしないようなことや発想をする人だから、昔からないやつ。

笠井:ロールキャベツがいいんじゃない。初めて会った時はすごい可愛い子だなと思ったけど、中からものすごいものが出てきて。ロールキャベツ女子じゃないけど、可愛いキャベツに包まれるけど、中身は肉が入ってるっていう感じ。

秋野:じゃあ、中身に何が入ってるかわからないロールキャベツだな。何が入ってるかわからないびっくりする感じ。

秋野:なおすけはパッと出たな。おでんの具なら卵ですね。おでん界の大正義感。大根でもいいんだけど、大根はまなっちゃんかな。ベイビーレイズの良心かどうかはわからないけど、高見奈央に<ザ・ベイビーレイズJAPAN>があった気がしてます。

——ちなみに当のお二人が好きなおでんの具は?

高見:大根とか卵、白滝の3つをよく食べます。

渡邊:私はちくわ、はんぺん、こんにゃくは絶対に。練り物大好きです。リコピンはもち巾着好きだよね。

   ◆   ◆   ◆

■<ベイビーレイズJAPAN LAST LIVE「全虎が啼いた!伝説の最高雷舞(クライマックス)」>

2018年9月24日(月・祝) 山梨・山中湖交流プラザ きらら
(〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479-2)
12:00開場/13:00開演/18:00終演予定

■チケット料金
通常:5,000円(税込)
駐車券:1,500円(税込)
※チケット一般発売中! ※シャトルバスの販売もございます

■<ベイビーレイズJAPAN「伝説の前夜祭」>

2018年9月23日(日) 山梨・山中湖交流プラザ きらら 特設ステージ
(〒401-0502 山梨県南都留郡山中湖村平野479-2)
16:30開場/17:30開演/19:00終演予定

■チケット料金
通常:3,500円(税込)
駐車券:1,500円(税込)
※チケット一般発売中!

■配信限定ベストアルバム『BABYRAIDS JAPAN 2012/05/06-2018/09/24』

ベイビーレイズJAPAN初のコンプリートベストアルバム!
ベビレの歴史を彩る全70曲”ベビレ伝説の最高曲集(グレイトソングス)”
配信限定でリリース決定
2018年9月17日(月)配信スタート

◆【ラストライブ直前対談:2】ベビレ傳谷&大矢×クアイフ「感情のままに、その時間を素直な気持ちで」
◆【ラストライブ直前対談:3】ベビレ林×堀江晶太「何も取り繕う必要はない。めちゃくちゃでいい。ベビレらしく」

◆ベイビーレイズJAPAN LAST LIVE特設サイト
◆ベイビーレイズJAPANオフィシャルサイト

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