【ライブレポート】＜氣志團万博＞2日目、グループ魂「オンナは＜氣志團万博＞である！

＜氣志團万博2018 ～房総爆音爆勝宣言～＞が9月15日(土)および16日(日)、千葉県･袖ケ浦海浜公園にて開催された。その2日目、YASSAI STAGEの二番手として登場したのはグループ魂。

◆＜氣志團万博2018＞ グループ魂 画像

「オンナは＜氣志團万博＞である！ なぜなら……たまにしかヤラせてくれないから」。港カヲル (46歳)の迷言から、3年ぶり三度目のグループ魂のステージが始まった。先に登場した港カヲルがひとりでおっぱいをネタにしたコール＆レスポンスで盛り上げるがイマイチ煮え切らないまま、メンバーがステージイン。



「行きましょうか、木更津！」。破壊(Vo)のかけ声を合図に、「モテる努力をしないでモテたい節」と「チャーのフェンダー」を畳みかけて、悪ふざけと遊び心満載のパンクロックが会場を根こそぎ湧かせていく。

港カヲルがショートパンツ姿のギャル衣装に着替えたところで、今月7年ぶりにリリースされた新曲「もうすっかり NO FUTURE！」を披露。50歳を過ぎた中年の悲哀を“NO FUTURE＝未来はない”なんて歌いながら、そこに悲壮感は欠片もない。どんな若手ロックバンドよりも無茶をして、尖ったことを楽しみ続けているグループ魂は永遠の現役パンクロッカーだ。


破壊が中村華座衛門に扮して、フェスでの注意事項を伝えようとするも、メンバーが食い気味に時事ネタを交えたボケを応酬して邪魔をされる、というグループ魂のお家芸で会場の大爆笑を掻っ攫うと、「熱中症に注意して、ジュースを買ってください」という破壊の言葉を前フリにして、「君にジュースを買ってあげる♥」へとつないだ。

港カヲルと大道具が露出度の高いポリス衣装へと着替えた「職務質問」でマイケル・ジャクソン風のダンスでも湧かせると、クライマックスにかけては、到底ライブレポートには書くことのできないような下ネタを連発した「Over 30 do The 魂」と「ペニス JAPAN」でフィニッシュ。


ライブ前のオープニング映像では、團長が「バカの梁山泊」と紹介したが、本当にそのとおり。20年以上にわたり他の追随を許さない彼らの振り切ったスタンスは、一周まわってカッコいい。

取材・文◎秦 理絵
撮影◎釘野孝宏


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