【速レポ】<中津川ソーラー>ハナレグミ、「1日目ですから、明日の天気も願いたい」

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午前中からの雨も止み、すっかり陽も差して暑さすら感じるRESPECT STAGE。ライブ前からいいムードが広がっている中に登場したのがハナレグミだ。永積崇がバンドメンバーと共にステージに姿を現すと、まず「晴れてよかった! 楽しい2日間になることを祈ってます」と口にし、"さっきまでの雨が嘘のよう"という、このシチュエーションにハマりすぎるリリックも印象的な「ブルーベリーガム」をプレイ。その狙いすましたかのような選曲にオーディエンスも喜びの声を上げ、自然と体を揺らしていく。永積もその様子を感じ取ったのであろう。笑みを浮かべながら歌う場面もあったほど、序盤からいいムードに包まれていく。

◆ハナレグミ画像

そして、続けてこの突き抜けるようなこの青空にふさわしい「My California」という、またもやジャストな曲を奏でるのだからたまらない。巧みなバンド・アンサンブルも相まって、この音に身を任せてもいいんだと、リラックスしたムードがさらに広がっていき、アルコール片手に楽しむ人たちのカップがみるみるうちに空になっていく。この心地よい風が吹く丘でハナレグミに包み込まれるのだから、身も心も解放されて当然なのだ。



吸い寄せられるようにオーディエンスも増え、時折強く刻まれるリズムが胸を打った「レター」から、映画『海よりもまだ深く』へ主題歌として提供もした「深呼吸」へ。舞台挨拶を共にしたという、先日逝去した樹木希林への想いを語り、「今日、聴いててくれたら嬉しいな」と天を見上げ、切なる願いを力いっぱいに歌い上げていく。

また、心が浮き立つイントロから一気に楽しげなムードを生み出したのが「オアシス」だった。盛り上がる客席に目をやり、嬉しそうに"夢のようだよ 僕のオアシス"と歌い、全身を震わせながらギターソロも引き倒す。ゴキゲンにアッパーな空気は加速し、「1日目ですから、明日の天気も願いたい」という永積の言葉から「明日天気になれ」へ。コール&レスポンスもどんどん大きくなり、客席から大きく手を振ってはしゃぐ子供の姿も微笑ましく、嬉しさを感じさせてくれた。






最後は永積がひとりステージに残って、弾き語りで「サヨナラCOLOR」。一瞬で空気が切り替わり、そのすべての音を受け止めようと皆々が立ち尽くして聴き入っていた。全編を通して、様々なチャンネルでオーディエンスを魅了し続けた見事なステージだった。


取材・文◎ヤコウリュウジ
撮影◎三浦麻旅子

【ハナレグミ@RESPECT STAGEセットリスト】

01. ブルーベリーガム
02. My California
03. レター
04. 深呼吸
05. Primal Dancer
06. オアシス
07. 明日天気になれ
08. サヨナラCOLOR

■<中津川 THE SOLAR BUDOKAN 2018>

2018年9月22日(土) 岐阜県中津川公園内特設ステージ
2018年9月23日(日) 岐阜県中津川公園内特設ステージ

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