May J. 、ロシアの歴史的劇場でポップスアーティスト世界初のオーケストラコンサート

ツイート

May J.が10月1日、ロシアのサンクトペテルブルクにあるマリインスキー劇場・新館にてコンサートを行った。

◆コンサート 画像

このマリインスキー劇場・新館は、ロシアが世界に誇るオペラとバレエの殿堂マリインスキー劇場の新館として2013年に完成。May J.がこのステージに立つのは、ポップスアーティストとして世界初となる。

セルゲイ・ポリャニチコ氏の指揮のもと、演奏はサンクトペテルブルクで活躍する交響楽団・ネフスキーオーケストラがつとめ、全曲のアレンジ、そしてピアニストとして新垣隆氏が演奏に加わる編成でコンサートはスタート。May J.が「I Will Always Love You」「Time To Say Goodbye」を歌唱すると、満員の観客からは大きな拍手が響き渡り、序盤から異国のオーディエンスの心を鷲掴み。続いて「愛燦燦」「ふるさと」という日本を代表する名曲を格調高いオーケストラアレンジでカバーしたかと思えば、「アヴェ・マリア」を歌い上げるなど、シンガーとしての幅を見せた。


新垣隆氏のアレンジにより、2009年にヒットした「Garden」やMay J.が作詞作曲を手がけた「My Star ~メッセージ~」が全く別の楽曲として生まれ変わり、迫力あるオーケストラの演奏にMay J.の新たな歌唱の魅力が引き出される。アンコールでは「Let It Go」を披露し、サビの箇所をロシア語にして歌うなど、観客はもちろんのこと指揮者やオーケストラまでが驚くという場面も。MCもロシア語で語りかけるなど、会場に訪れた満員の観客を虜にし、May J.は全21曲2時間以上にも及ぶコンサートを終えた。

共演した、新垣隆氏は「May J.さんとの初めての出会いとロシアのオーケストラとの演奏。世界に名だたる芸術の街、サンクトペテルブルクで、クラシックやポップスやジャンルの垣根を超えた圧倒的な歌唱力、多才な魅力で演奏者とオーディエンスを魅了していました。特に『愛燦々』は、指揮者も絶賛していたように思います。私自身、こういった試みは新鮮でした。機会があれば、今後も、是非取り組んでゆきたいです」とコメント。


May J.は「初めての海外でのフルオーケストラコンサートで受け入れてもらえるのかとても不安でしたが、一度音楽が始まると観客の皆さんも手拍子や声を出してくださったり、会場が一体になるのを感じ、不安も消えていきました。皆さんの声援がとても暖かく、自分のバックグラウンドの一つであるロシアで素晴らしいコンサートができた事が何よりも嬉しかったです。言葉も通じない中、ミュージシャンの方々、そして観客の皆さんと音で会話をしている感覚になり、音楽は国境を越えて私たちを繋げてくれるものなのだと強く感じました」と興奮した様子で語った。

さらに「新垣さんとは初めて共演させて頂きました。全曲アレンジしてくださったのですが、素敵な旋律がとても新鮮で、歌対ながら感動しました。また、ご一緒できる日を楽しみにしています!」とコメントした。コンサートの翌日には、司会を始めて10年周年を迎えたNHK WORLDの世界向け音楽番組『J-MELO』の収録も各観光地で行われ、コンサートの模様も含め、日本でも放送を予定している。

歌唱曲目

1 Sparkle ー輝きを信じてー
2 ふたりのまほう
3 I Will Always Love You
4 Time To Say Goodbye
5 母と娘の10,000日 〜未来の扉〜
6 本当の恋
7 Have Dreams!
8 愛燦燦
9 ふるさと
10 AVE MARIA
11 異邦人
12 Faith
13 I Dreamed A Dream
14 So Beautiful
15 Garden
16 RAINBOW
17 SIDE BY SIDE
18 My Star〜メッセージ〜
19 My Heart Will Go On
20 Let It Go

◆May J. オフィシャルサイト
この記事をツイート

この記事の関連情報