ローランドの折りたたんで収納できる電子ドラムとシンセ「Roland Boutique」が「2018年度グッドデザイン賞」受賞

ローランドの電子ドラム「TD-1KPX2」と、コンパクトなシンセサイザー「Roland Boutiqueシリーズ」が、「2018年度グッドデザイン賞」を受賞した。また、これらすべてのモデルが「私の選んだ一品 2018年度グッドデザイン賞審査委員セレクション」にも選出された。

「グッドデザイン賞」（主催：公益財団法人日本デザイン振興会）は、1957年に創設された日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の仕組み。デザインを通じて産業や生活文化を高める運動として、国内外の多くの企業やデザイナーが参加。受賞のシンボルである「Gマーク」は、よいデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれている。


グッドデザイン賞を受賞した「TD-1KPX2」は、コンパクトなスペースで本格的な演奏ができ、使わない時には折りたたんで収納できる電子ドラム。多彩な機能と本格的なサウンドでプロ・ミュージシャンから初心者まで愛用されているローランドの電子ドラム「Vドラム シリーズ」のポータブル・モデルだ。ローランド独自のメッシュ素材を採用したパッドをすべてのスネアとタムに採用するなど、アコースティック・ドラムに近い自然な打感でドラム演奏が可能。さまざまなジャンルの15種類の内蔵音色や、ドラム演奏の基礎技術を身につけることができる「コーチ機能」を搭載するほか、バスドラムを両足で演奏するツインペダルも使用できるので、ハードロックなど迫力ある演奏も楽しめる。

今回の受賞では、「専用設計により、コンパクトに折りたためる性能を洗練させながらも、ドラムとしての演奏性も妥協していない。演奏をしていない時のコンパクトさが、自宅からライブまで多様なスタイルを可能にし、音楽を楽しめる人を増やせる点に評価が集まった。」と評価された。


「Roland Boutiqueシリーズ」は、1980年代に活躍したシンセサイザーの個性的なサウンドを好む愛好家に向け、コンパクト・サイズで本格的なサウンドを搭載したモデル。当時のミュージシャンやプロデューサーたちの音楽制作に大きな影響を与え、ダンス・ミュージックをはじめさまざまな音楽シーンで今なお人気の高い「TR-808」や「TB-303」を再現した機種など、2015年のシリーズ発売から現在までに13モデルがリリースされている。今回の「2018年度グッドデザイン賞」では、「ヤオヤ」の愛称で親しまれるリズム・マシンの名機「TR-808」を再現したリズム・コンポーザー「TR-08」、ベース・ライン「TB-03」、シンセサイザー「SH-01A」、アナログ・シンセサイザー「SE-02」、リニア・シンセサイザー「D-05」、キーボード・ユニット「K-25m」、シリーズ専用ドック「DK-01」が受賞した。

「デジタルが主流の製品カテゴリにおいて、あえてアナログ感覚にこだわったシンセサイザー。デジタルでは表現しきれないヴィンテージシンセサイザーの味わいを、現代の技術も取り込みながら、使用性を損なうことなくコンパクトなサイズで再現している。コレクション欲をくすぐる、シリーズとして統一感のあるデザインを採用している。」と評価された。

■企画展「私の選んだ一品 2018年度グッドデザイン賞審査委員セレクション」に展示

「TD-1KPX2」と「Roland Boutiqueシリーズ」は、「私の選んだ一品 2018年度グッドデザイン賞審査委員セレクション」に選出されている。2018年度グッドデザイン賞全受賞デザインの中から、本年の審査委員が個人的に気に入ったデザインや気になるデザインを1つ選び、コメントとともに紹介するこの企画展では、「Roland Boutiqueシリーズ」が展示される。

最新の受賞デザインにいち早く触れられるチャンス。楽器、デザインに興味のある人は、ぜひこの企画展でその魅力を確認してほしい。