高中正義、久保田利伸、来生たかおが30周年のクラブチッタで共演「まさに一期一会」

twitterツイート

神奈川・クラブチッタの創立30周年を記念したライブイベント<CLUB CITTA’30th Anniversary ~Flying KITTY Party 2018~>の2日目となる<高中正義 SUPER KITTY LIVE>が、10月5日(金)に開催された。

◆<高中正義 SUPER KITTY LIVE>画像

クラブチッタ創設時に音楽事務所のキティグループがプロデュースした縁もあり、連日、キティゆかりのアーティストらが豪華なステージを繰り広げた<Flying KITTY Party 2018>。フィーチャリングボーカリストに久保田利伸、スペシャルゲストに来生たかおを迎えた<高中正義 SUPER KITTY LIVE>では、全19曲、2時間超におよぶ夢の競演に満場のオーディエンスが熱狂した。以下、当日のオフィシャルレポートをお届けする。

   ◆   ◆   ◆


19時4分、ステージ上手からAMAZONSの3人、下手から高中正義が登場しライブが始まった。オープニングには、なんと「BLUE LAGOON '86ver.」! 高中を代表する大ヒット曲からのスタートにオーディエンスも大喜びだ。冒頭のアップテンポナンバー2曲で客席を沸かせたかと思うと、3曲目では「渚・モデラート」をじっくりと聴かせ、緩急自在のステージを展開。MCでは自身とキティグループとの関わりを語る。

高校を卒業しサディスティック・ミカ・バンドに加入するも、“食べられなくて”スタジオミュージシャンとして活動していたという高中。井上陽水の「氷の世界」(なんとベースで参加)や来生たかおのレコーディングに参加したのが縁で、キティレコードからソロとしてのオファーを受け、「なんか、凄く前向きの会社だったんだよね。どうせなら前向きの会社とやろうかな」との思いから契約締結に至ったのだという。

そんなMCを挟んでの後半は、ちょっと懐かしのダンス&ディスコ調サウンド。「TAJ MAHAL」ではロッド・スチュワートやディープ・パープルのフレーズを挿し入れる遊び心を見せ、高中はボーカルも披露する。気がつけば、ここからラストまでは全てキティレコード在籍時のナンバーを演奏。高中のキティ愛に満ちた選曲だ。



8曲目「EARLY BIRD」の演奏を終えた高中は、20年近く前、六本木STB139での井上陽水のシークレットライブで「浅い夢」を歌っていた彼に「むちゃくちゃ感動しました!」とのエピソードと共に来生たかおを招き入れ、自身はいったんステージを降りる。来生は高中バンドの演奏をバックに、ピアノを弾きながらデビュー曲「浅い夢」を歌い上げ、“実はゲストで参加するのは自分のライブよりも緊張する”と語りながら、「こうしてご一緒できるのは、まさに一期一会。このライブに参加できたことをたいへん嬉しく思ってます」と再び高中を呼び込んだ。

来生のデビューアルバムで高中がギターを弾いたことや、来生が高中のセカンドアルバムに「APRIL WAVE」を書いたこと、共に映画のサントラ録音に参加したことなど、キティ時代を懐かしみながらのトークタイムに続いては、いよいよ両者の共演だ。曲は「夢の途中」。キティ創業時からアレンジャーとして支えた星勝がこの共演のために用意したというアレンジで、あの有名なイントロから高中のギターが炸裂する。さらに来生のボーカルに呼応するようにギターも唸りをあげ、歌とギターの見事な競演を果たした。続く「スローモーション」「Goodbye Day」では、高中に代わって石成正人がギタリストとして参加。来生メロディに彩りを添えた。



続いてステージに呼び込まれたのは、久保田利伸。曲は「ジェフ・ベックとスティーヴィーみたいにやろうぜ!」と高中のリクエストで、スティーヴィー・ワンダーの「迷信/Superstition」だ。原曲のクラビネットのイントロを高中のギターリフが奏で、久保田のボーカルが入り、やはりキティグループ出身のAMAZONSのコーラスが続く。三者が一体となったコラボレーションは鳥肌がたつほどの格好よさである。久保田は1985年にキティミュージックと契約したが、高中正義のキティレコード在籍期間は1984年までということで、同じ事務所ながら接点はなく、今回のステージが初共演になるという。

「僕の前に井上陽水さん、小椋佳さん、来生たかおさん、玉置浩二さんと恐ろしいぐらいの才能の方が会社にいらっしゃって。そして高中さんもいる。そんな高中さんが“俺のバンドで一緒にやる?”って言ってくれたんですよ。恐れ多いですよ、今日は」と感激の様子の久保田からは、自身のサードアルバムを高中が褒めていたことを耳にして「僕だけ勝手に近しい気持ちでやらせてもらっていました」と、先輩へのリスペクトの思いも語られた。そして両者の歴史的共演のラストを飾ったのは「You were mine」。久保田のボーカルに高中がレスポンスする両者のスリリングな掛け合いや、久保田のカウントで高中がギターソロに入る間奏など、1曲丸ごとがゾクゾクするシーンの連続だ。スティーヴィーの「Another Star」をミックスさせたコーラスパートでは、オーディエンスも右腕を大きく左右に振って応えた。


久保田利伸の後は、再び高中正義のステージへ。ロックテイストも溢れる「TROPIC BIRDS」「READY TO FLY」と続く。随所でメンバーのソロも披露され、会場も総立ちの大興奮の中、本編が終了した。

アンコールでは、高中が『虹伝説 THE RAINBOW GOBLINS』に出てくるゴブリンマスクを被って登場。名盤中の名盤と呼ばれる同アルバム収録の「THUNDER STORM」が演奏されるや、会場から大きな歓声が上がる。


さらに、両サイドから来生たかお、久保田利伸が再びステージに戻ってのラストナンバーは、来生メロディの美しさが際立つ名曲「シルエット・ロマンス」。アレンジは「夢の途中」に続き、星勝が手がけた。まずは来生のピアノ弾き語りで始まり、間奏部では高中の爪弾くギターが静かに唸る。2コーラス目は自身のコンサートでも同曲をカバーしたことがある久保田利伸が歌い上げ、サビではAMAZONSにオーディエンスも加わっての大合唱。キティグループ出身者が集結し全19曲、2時間超にも及んだ川崎クラブチッタ30周年イベント<Flying KITTY Party 2018>の2日目が終了した。

撮影◎畔柳ユキ

■<CLUB CITTA’30th Anniversary ~Flying KITTY Party 2018~>DAY2/高中正義 SUPER KITTY LIVE セットリスト

2018年10月5日(金) 神奈川・川崎クラブチッタ
高中正義:
01.BLUE LAGOON '86ver.
02.SHAKE IT
03.渚・モデラート
04.MAMBO NO.5 (DISCO DANGO)
05.TAJ MAHAL
06.SAUDADE
07.FINGER DANCIN'
08.EARLY BIRD
来生たかお:
09.浅い夢
10.夢の途中 with 高中正義
11.スローモーション
12.Goodbye Day
高中正義 with 久保田利伸:
13.迷信/Superstition
14.雨音
15.You were mine (“Another Star” mash up ver.)
高中正義:
16.TROPIC BIRDS
17.READY TO FLY
ENCORE:
18.THUNDER STORM
19.シルエット・ロマンス/高中正義・来生たかお・久保田利伸

バンドメンバー:
斉藤ノヴ(Perc) / 岡沢章(B) / 宮崎まさひろ(Dr) / 宮崎裕介(Key) / 井上薫(Key) / AMAZONS 大滝裕子・吉川智子・斉藤久美(Cho) / 石成正人(G)
Supervisor:星勝

■<CLUB CITTA’30th Anniversary ~Flying KITTY Party 2018~>公演概要

2018年10月4日(木)~10月7日(日) 神奈川・クラブチッタ
<DAY1/小椋佳 勝手の会"青春の足跡”>
日時:10月4日(木)
出演:小椋佳 / ゲスト:堀内孝雄

<DAY2/高中正義 SUPER KITTY LIVE>
日時:10月5日(金)
出演:高中正義 / Featuring Vocalist:久保田利伸 / Special Guest:来生たかお / Supervisor:星勝

<DAY3/SATURDAY NIGHT ROCK SHOW>
日時:10月6日(土)
出演:
▼THE RHAPSODY ONLY CLUB CITTA’BAND
Vo,G:仲井戸麗市 / B:岡本定義(COIL) / Dr:あらきゆうこ / Vo,Key:さかいゆう / Sax:片山広明
Featuring:竹中直人 / ワタナベイビー / MAGUMI(La-ppisch) / 森高千里 / 山崎まさよし / 元ちとせ / 杏子 / 佐藤タイジ
▼BBD BARBE de BAND
Vo:杏子(ex.BARBEE BOYS)/ Vo,S Sax:KONTA(ex.BARBEE BOYS)
B:tatsu (La-ppisch) / Dr:坂本暁良 / G:田中義人 / G:藤本一樹

<DAY4/カルメン・マキ&OZ 〜”ROCK LEGEND” RETURNS〜>
日時:10月7日(日)
出演:カルメン・マキ(Vo) / 春日博文(G) / 川上シゲ(B) / 武田“チャッピー”治(Dr) / 厚見玲衣(Key)

twitterこの記事をツイート

この記事の関連情報