【ライブレポート】LOUDNESSオーガナイズ・イベント<METAL WEEKEND>、RIOTと激演

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LOUDNESSがオーガナイズする4日間連続のイベント<METAL WEEKEND>第3弾「LOUDNESS / RIOT ダブル・ヘッドライナー・ショウ」が、9月23日にZepp DiverCity Tokyoで行われた。

◆「LOUDNESS / RIOT ダブル・ヘッドライナー・ショウ画像

片や頂点に30年以上も君臨するLOUDNESS。片や40年以上のキャリアを誇るアメリカのヘヴィメタル・バンドRIOT(海外ではRIOT Ⅴ名義で活動中)。過去には、スペインでのメタルフェス<Rock Fest Barcelona>でRIOTのステージにLOUDNESSのメンバーが参加したり、さらに今夏はドイツでの<Headbangers Open Air>でともにヘッドライナーを務めたり、リスペクトで結ばれた両雄だ。


先陣を切ったのはRIOT。ステージに5人のジョニー(頭部がアザラシ、身体が人間)が登場。1stアルバムから最新アルバムまで、多くのジャケットに登場するバンドの化身がうろつく中、メンバーが次々に板づく。この日のオープニングナンバー「Victory」以外にも「Heart of a Lion」など、本編15曲の要所にニューアルバム『ARMOR OF LIGHT』収録曲を配したセットリストが始まった。

開演と同時にRIOTの真髄でもあるツインギターがオーディエンスのハートをつかむ。ライブ全編にわたり、高速フレーズもビシビシ決め、一糸乱れぬそれは芸術的ですらある。また、トッド・マイケル・ホールのヴォーカルは広いレンジを縦横無尽に駆けめぐる。速・攻・激の三拍子がそろった「Flight Of The Warrior」でも、キャッチーなマイナー系メロディが伝わったのは、歌唱力の成せる業。この哀愁は、5曲目に演奏された「Johnny's Back」や9曲目の「Angel Eyes」などとも相通じる、RIOTのもうひとつの真髄だ。

1990年代に発表したスピードメタル「On Your Knees」では、ドラムのフランク・ギルクライストが奮迅のプレイ。他にも日本と縁が深い「Tokyo Rose」「Road Racin'」「Land Of The Rising The Sun」も披露。彼らの演奏に触れ、RIOTの足跡が明日へと向かっていると確信できた。



書き記しておきたいもう1点がPAバランスの素晴らしさ。たとえばドン・ヴァン・スタヴァンが弾くベース。最新アルバム収録曲「Angel's Thunder, Devil's Reign」のようなギターとの高速ユニゾンだろうと音が潰れない。マイク・フリンツの黒いレスポールは麗しく鳴る。メンバーそれぞれの高い技術だけではなく、曲の根底に流れる哀愁までも鮮明に表現する音響だった。



饗宴をしめくくったのはLOUDNESS。アルバム『THE LAW OF DEVIL'S LAND ~魔界典章~』と『DISILLUSION ~撃剣霊化~』を中心とした90分。先述の<Headbangers Open Air>でのセットリストをそのまま再現した。


BGMと照明が消えると、『THE LAW OF DEVIL'S LAND ~魔界典章~』の冒頭を飾る「Theme Of Loudness(Part II)」の音源が流れ、ステージの暗闇に赤い髑髏が浮かび上がる。「In The Mirror」で開演。ここから怒涛の魔界典章攻め。ステージ前の人口密度がグッとアップ。「Black Wall」はノイジーなベースとギターで始まるインストゥルメンタル。オーディエンスを魔界深くに引きずり込む。さらに1980'sメロディが印象的な「Sleepless Night」からの高速メタル「Speed」。オープニングSEも含めると、アルバム収録曲6連発。昇天ものの序盤だった。

中盤は『DISILLUSION』収録曲が続いた。高崎晃が白衣をまとって演奏した「Crazy Doctor」。♪Take me away…。フルパワーで声を張るオーディエンス。音楽力。LOUDNESS力。会場がひと塊になる。「Milky Way」からパワーバラード「Ares' Lament」。エンディングの♪LALA…では、二井原実の声にオーディエンスの声が重なる。「Esper」までアルバム収録曲を5曲連続。





終盤は、最新アルバム『RISE TO GLORY -8118-』収録の「Go for Broke」「Until I See the Light」から。1980年代の曲と比べても、LOUDNESSの辞書に「枯れる」の文字はない。常に全力なのがわかる。二井原が渾身のフェイクを放ったのは2014年の『THE SUN WILL RISE AGAIN ~撃魂霊刀』から表題曲。本編の締めが「S.D.I」。


アンコール「CRAZY NIGHTS」では、RIOTのメンバーも再び登場。敬意と友情が伝わってくるパフォーマンスを見せてくれた。




文:藤井徹貫
写真:Mikio Ariga

2018年4月25日発売
ライオット『アーマー・オブ・ライト』
【初回限定盤CD+ライヴCD】 GQCS-90576~7 / ¥3,000+税
【通常盤CD】 GQCS-90578 / ¥2,500+税
※日本語解説書封入/歌詞対訳付き
1.ヴィクトリー
2.エンド・オブ・ザ・ワールド
3.メサイア
4.エンジェルズ・サンダー, デヴィルズ・レイン
5.バーン・ザ・デイライト
6.ハート・オブ・ア・ライオン
7.アーマー・オブ・ライト
8.セット・ザ・ワールド・アライト
9.サン・アントニオ
10.コウト・イン・ザ・ウィッチズ・アイ
11.レディー・トゥ・シャイン
12.レイニング・ファイア
13.アンビリーフ ※ボーナストラック
14.サンダースティール(2018 ヴァージョン)
ボーナス・ライヴCD《キープ・イット・トゥルー・フェスティヴァル 2015》
1.ライド・ハード・リヴ・フリー
2.ファイト・オア・フォール
3.オン・ユア・ニーズ
4.ジョニーズ・バック
5.メタル・ウォリアー
6.ウィングス・アー・フォー・エンジェルス
7.サイン・オブ・ザ・クリムゾン・ストーム
8.ブラッドストリーツ
9.テイク・ミー・バック
10.ウォリアー
11.ロード・レイシング
12.ソーズ・アンド・テキーラ
13.サンダースティール

【メンバー】
トッド・マイケル・ホール(ヴォーカル)
ドン・ヴァン・スタヴァン(ベース)
マイク・フリンツ(ギター)
ニック・リー(ギター)
フランク・ギルクライスト(ドラムス)

2018年1月26日発売
LOUDNESS『RISE TO GLORY -8118-』
【初回限定盤CD+ボーナスライヴDVD】GQCS-90482~3 / 4562387204892 / 3,500円+税
【通常盤CD】GQCS-90484 / 4562387204908 / 2,500円+税
※歌詞対訳付き/日本語解説書封入
【500セット限定 直輸入2枚組LPレコード】WRDZZ-675 / 3,500円+税
1.8118 -Instrumental-
2.Soul on Fire
3.I'm Still Alive
4.Go for Broke
5.Until I See the Light
6.The Voice
7.Massive Tornado
8.Kama Sutra -Instrumental-
9.Rise to Glory
10.Why and for Whom
11.No Limits
12.Rain
13.Bad Loser ※ボーナストラック
ボーナスライヴDVD〔2016年12月30日"35th Anniversary Year Special Live FAN's BEST SELECTION ~We are the LOUDNESS~"〕
1.Ghetto Machine
2.Milky Way
3.Metal Mad
4.The Sun Will Rise Again
5.Let It Go
6.Speed
7.Slaughter House
8.Ares' Lament
9.Like Hell
10.Gotta Fight
11.Loudness
12.Soldier Of Fortune
13.Dream Fantasy
14.S.D.I
15.In The Mirror
16.Crazy Nights
17.Crazy Doctor
2枚組LP
[Side A]
1.8118 -Instrumental-
2.Soul on Fire
3.I'm Still Alive
[Side B]
1.Go for Broke
2.Until I See the Light
3.The Voice
[Side C]
1.Massive Tornado
2.Kama Sutra -Instrumental-
3.Rise to Glory
[Side D]
1.Why and for Whom
2.No Limits
3.Rain

【メンバー】
高崎晃(gt)
二井原実(vo)
山下昌良(ba)
鈴木政行(ds)
*現在、ドラマーの鈴木は、2月に発症した脳梗塞のリハビリ中のため、サポートドラマーに西田竜一を迎えて、ライヴ活動は継続中。
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