ギブソン・ブランズの新しい社長兼CEOにリーバイス出身のジェームス・カーレイ氏が就任
ギブソン・ブランズが、新しい社長兼最高経営責任者(CEO)として、James “JC” Curleigh(ジェームス・カーレイ)氏の就任を発表した。
ギブソン・ブランズの社長兼CEOに11月1日付で就任したカーレイ氏は、リーバイスでブランド責任者を務めた人物。自身もギターの愛好家であり、ギブソンとエピフォンのギターを長年愛用している。彼はこれまでのブランド構築、製品の品質や革新、事業開拓に従事した幅広い経験を生かし、新しい経営陣を率いて、より強固な組織づくりと経営成果の向上を目指すとしている。
カーレイ氏は就任に際してこうコメントしている。
「私自身、ミュージシャンの一人として愛用のギブソンギターをいつもとても大切にしてきましたし、この象徴的なブランドと、ギブソンのギターを弾く方々には最大限の敬意を表したいと思います。ギブソンはこれまで楽器業界において、クラフトマンシップとイノベーションの先駆者であり、100年以上にわたり時代のサウンドやジャンルを生み出してきたと言ってもよいでしょう。私はこの度このような象徴的なブランドでCEOという中心的な役割を果たすことができることを、たいへん誇りに思います。
ビジネスリーダー、ブランドビルダーという立場で言えば、まさにこれはギブソンにとって、引き継がれた伝統と象徴的なブランド力を基盤として新たな高みを目指す時代の始まりです。我々は未来を見据え、強固な経営基盤のもとに熱い情熱を持つ経験豊富な新経営陣と、同様にブランドに情熱を注ぐ新オーナーとが一体となって新たなスタートを切ります。私達は業界のリーダーとして、ブランド、ファン、パートナー、そして関連サポートチームの成功のために必要な最高の環境を整える機会と義務を与えられています。私はこれからギブソンを確固たる未来へと導く役を担ったことをうれしく思います。」
▲新しい最高マーケティング責任者(CMO:Chief Merchant Officer)にCesar Gueikian氏(写真右)が、最高財務責任者(CFO:Chief Financial Officer)にKim Mattoon氏(左)が就任している。
ギブソンは2018年11月1日付で米国連邦破産法第11章(チャプター11)の適用を受け、そのプロセスを完了。それとともに投資会社であるコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)が過半数の株式を所有し、経営権を持つ。KKRはこれまで小売、消費財産業での投資により数々の成功を収めている世界的な投資会社で、さまざまな会社を長期的、継続的な成長に導いている。
なお、ギブソンの子会社であるティアックもギブソンの再建計画完了について11月1日付でプレスリリースを発行。ギブソンのティアック株式持ち分およびティアックとギブソンとの資本業務提携契約に変更は生じていないと記している。
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