【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、オープニングアクト・ヤングオオハラ「今日を最高の1日に」
<What a Wonderful World!!18>2日目。昨日は土砂降りでのスタートとなったが、今日は小雨がぱらつく程度。足元はまだぬかるんではいるけれども、会場にはリラックスムードが漂っていて、観客ものんびりとしている。その会場の目を覚ましてくれたのは、オープニングアクトに抜擢された沖縄在住の4ピース、ヤングオオハラ。2016年に活動を開始し、今年は名だたる大型フェスやサーキットイベントに出演したほか、ライブ猛者たちのツアーの対バン相手に選ばれ、11月21日には満を持して初の全国流通盤となる1stミニ・アルバム『YOUNG☆BEATS』をリリースする。勢いのあるニューカマーだ。
◆ヤングオオハラ画像
ステージに登場したハローユキトモ(Vo,G)、ヨウヘイギマ(G)、ミツキング(B)、ノリバルカン(Dr)は、まず互いに向かい合って大きく息を吸い込むと、せーので4つの音を観客に叩きつけ、「オープニングアクト、ヤングオオハラです。よろしく!」(ハローユキトモ)と、1曲目「新」へと突入した。スタート前は、ステージ前の数列だった観客が、続々とそのパワフルな音と、キャッチーなメロディ、人懐っこさとやんちゃさが混じったバンドの佇まいに吸い寄せられて、曲が終わる頃にはいい感じに会場が埋まっている。ノリバルカンによる小気味いいダンスビートに乗せて「緊張して、夜中3時くらいまで起きてた」と語ったハローユキトモは、しかしそんな硬さは微塵も感じさせず、ダンスチューン「サマタイ」で、伸びやかなヴォーカルを響かせる。汗がほとばしるつんのめったロック感・パンク感があり、でもタメの効いたグルーヴも感じさせる自由なアンサンブルに、ポップな遊び心がある歌が乗る。歌のユルいノリも、フレッシュで憎めない。「HANBUN」はスローなビートで、気だるい白昼夢的なサウンドだが、ヒリヒリとした空気を放つアンサンブルで、求心力がある。リスナーの第六感に、“何かやってくれそうだな”と訴えるサムシングを発している、そういうアンサンブルを聴かせてくれるバンドだ。
「夜、(何を言おうか)考えたんだけど……楽しもう! 今日を最高の1日に」と言って、ハローユキトモがマイクを手にステージを暴れまわったラスト曲「美しい」。「全力でコブシを上げろ!」と叫び、アグレッシヴな音と、バンド一丸となった有無を言わさぬパワーで観客にシンガロングさせるなど、会場はその勢いにどんどん巻き込まれていく。ヤングオオハラという名前を、ここにしっかりと刻み込んでいくステージとなった。
取材・文◎吉羽さおり
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL
【ヤングオオハラ@マングースSTAGE セットリスト】
02. サマタイ
03. HANBUN
04. 美しい
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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