【速レポ】モンパチフェス<WWW!! 18>、CRYING NUT「めちゃうまい!」
韓国で最初のパンクバンドと言われているCRYING NUTが、抜けるような青空が広がるBeach STAGEに参上。
◆CRYING NUT 画像
「飲めよ」で幕を開けると、どんちゃん騒ぎのごときノリのいい演奏で観客を沸かせる。日本の童謡にも通じる親密なメロディも実にキャッチーで、パンクだけに縛られない自由度の高いミクスチャーっぷりも面白い。
その要因の一つにアコーディオン兼キーボード奏者がバンド内にいることが大きく、カラフルかつノスタルジックな音色も極上のスパイスになっていた。
「ルクセンブルク」を終えると、「韓国から来たCRYING NUTです、ラヴ・オキナワ! (オリオンビールを持って)めちゃうまい!」とパク・ユンシク(Vo/G)が日本語を駆使して流暢に話しかけ、ステージに集まった人たちとの距離を縮めつつ、誠実な歌心で迫る「心臓の歌」でも観る者の心をギュッと掴んでいた。
コミカルなイントロを配した「レゴ」では後半に「ジャンプして!」と煽り、白い砂浜の上で楽しそうに飛び跳ねる人たち。それからお祭り感のある「俺の人生最後の土曜日」と続き、メンバー5人のオープンマインドな人柄を映し出した人懐っこいグルーヴも最高だった。
ラストスパートは「馬を走らせよう」「夜がふけたね」で締め括り、観客の一部からアンコールを求める声も起きるほど。パンクを主軸にロック、スカ、レゲエ、民族音楽など様々なエッセンスを散りばめた変幻自在の曲調こそ、CRYING NUTの魅力だろう。
30分ちょいのライヴに詰め込まれた色鮮やかなパンク・ショウを観て、また次回のパフォーマンスも観たいという気持ちにさせられた。
取材・文◎荒金良介
撮影◎(c)WWW18 OFFICIAL
【CRYING NUT@Beach STAGE セットリスト】
02. 룩셈부르크 (ルクセンブルク)
03. 심장의 노래 (心臓の歌)
04. 레고 (レゴ)
05. 지독한 노래 (ひどい歌)
06. 내 인생 마지막 토요일 (俺の人生最後の土曜日)
07. 말달리자 (馬を走らせよう)
08. 밤이 깊었네 (夜がふけたね)
■<MONGOL800 ga FESTIVAL What a Wonderful World!!18>
2018年11月3日(土・祝) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
2018年11月4日(日) 沖縄県 豊見城市 豊崎 美らSUNビーチ 特設会場
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