MASH A&R、<MASH FIGHT! Vol.7>ファイナリスト6組を発表

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THE ORAL CIGARETTESやフレデリック、LAMP IN TERREN、パノラマパナマタウン、Saucy Dog、YAJICO GIRLを輩出したMASH A&Rの主催するオーディション<MASH FIGHT! Vol.7>より、12月に行なわれる最終ライブ審査<MASH FIGHT! Vol.7 FINAL MATCH>のオーディションアクト6組が発表された。

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11月4日(日)の<MASH FIGHT! Vol.7 SEMI FINAL>を勝ち抜いて<FINAL MATCH>への切符を手にしたのは、OLD BROWN OWL、CLOW、ゲシュタルト乙女、シルエ、the paddles、ユレニワだ。最終審査はセミファイナルと同様に観客を入れたライブ形式で、12月15日(土)、東京・渋谷WWWにて開催される。

以下、国内外から12組のアーティストが集結し熱戦を繰り広げた<MASH FIGHT! Vol.7 SEMI FINAL>のオフィシャルレポートをお届けする。

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THE ORAL CIGARETTES、フレデリック、LAMP IN TERREN、Saucy Dog、YAJICO GIRLが所属、“NEW ROCK, NEW STANDARD”を掲げてオーディション&育成、そしてデビューからの活動全般をサポートするプロジェクト「MASH A&R」。今年で7度目となるオーディションの準決勝となる公開ライブ審査<MASH FIGHT! Vol.7 SEMI FINAL>が、11月4日(日)に渋谷 TSUTAYA O-nestにて行われた。

全国から多数の応募が殺到する中、4月~9月の半年間にかけて毎月6~8組のマンスリーアーティストを選出、その中から月ごとのリスナー投票で1位を獲得した6組(シルエ、PJJ、OLD BROWN OWL、ヒヨリノアメ、坂田穂乃花、ゲシュタルト乙女)に加え、その他のマンスリーアーティスト全体から“MASH SELECT枠”として選ばれた6組(ユレニワ、The Dragers、上野大樹、the paddles、CLOW、The Jest)の合計12組が、この日、ファイナル審査への切符をかけてO-nestに集結。持ち時間は1組につき15分。一般のオーディエンスも見守る中、それぞれが熱演を繰り広げた。


1組目に登場したのは、茨城県水戸市出身のピアノ・ギターロックバンド、ヒヨリノアメ。ザーザーと降る雨音のようなSEの中で静かにステージに上がった彼らは、まずピアノの流麗で美しいメロディに乗せて、静かに語りかけるような「room」を響き渡らせる。ドラムの小刻みなリズムの心地よさも相まって、独特な揺らぎが非常に心地よく、ラストの大サビではエモーショナルに、雨中を駆けるような疾走も見せていった。2曲目の「東京」は、バンドに懸けて東京で歌っていく覚悟が表れた、力強くもじんわりと染み渡るバラードナンバーだ。「コンテストだからじゃなくて、本当にMASH A&Rが好きでここに立っています。本当にこの音楽しかないんです。伝わるように最後歌います」と言って、ラストに掻き鳴らした曲は「Ai」。3曲の中で最もノイジーで衝動的なこの曲に乗せて、AKI(Vo,G)は《それでも愛を》と叫び、ありったけのエモーションを放出し切ったところでステージは暗転。静けさの中に燃える確かな情熱をしっかりと見せて、彼らはステージを去った。


2組目は、名古屋を拠点に活動するシンガーソングライター、坂田穂乃花。アコースティックギター1本を抱えて登場した彼女が最初に歌ったのは、21歳の等身大の自分自身と、歌い手として誰かの傍に寄り添う優しさを宿したようなラブソング「君のこと」。シンプルなコード進行で美しい歌声を聴かせたかと思えば、次の「歪愛」では冷ややかさや毒々しさを響かせ、その豹変ぶりはますますオーディエンスの心を掴んでいった。曲中の人物の心情を、まるで台詞を叫ぶかのように演じ切って歌い上げる様は、まるで女優だ。「バンドにも負けないように精一杯ライブして帰りたいと思います」と言って、最後に歌ったのは「ウワサバナシ」。ライブをひとつの物語として届けられるように心がけているという彼女は、3曲の短いステージの中でも人の心の表から裏まで見事に表現しながら、実に堂々としたパフォーマンスを見せていた。


続いて3組目、レーナード・スキナードの「Sweet Home Alabama」に乗って登場したのは、スーツアップした姿が印象的な4人組バンド、OLD BROWN OWL。ロックンロール、カントリー、ブルースを取り込んだ新曲で幕を開けたかと思えば、2曲目「星と鏡」はややハスキーで色気のある歌声を前面に出し、ミドルテンポでエモーショナルなギターロックを聴かせ、自らの引き出しの幅を表現する姿勢を見せた。「あっという間ですね。一緒に楽しい時間を過ごしてくれてありがとうございました!」という岩崎弘(Vo,G)の挨拶代わりのMC後に鳴らしたラスト1曲は「ゼフィランサス」。軽快なリズム隊とアッパーなギターが魅力的に鳴り響き、手拍子や「ヘイ!」という掛け声がよく似合う抜群のバンドポップナンバーであり、ロックバンドとしてルーツミュージックを解釈しながら現代のポップへと転換させる面白さを強く感じさせる1曲だった。眩しいほどハッピーなエネルギーを振りまいた彼らは、颯爽とステージを降りていった。


続いては、出場者の中で唯一国境を越えてやってきた台湾のバンド、ゲシュタルト乙女が登場。東京でのライブは今回が初めてということもあり、このバンド目当てに集まったオーディエンスも多くいた。独特の白昼夢感を浮かべる女性ヴォーカル、大きな体で流麗なカッティングや繊細なフレーズを弾きまくるギター、引き出し満載でテクニカルなドラム、そして重心低くうねるベースと、冒頭の「心狩り」から4人の存在感は抜群だ。オルタナティヴなインディロックから現代的なR&Bまで多様なエッセンスを感じさせつつ、確かなポップネスを放つ楽曲とセンスある演奏が光る。MCの日本語はややたどたどしいが、歌詞は流麗な日本語詞。MCを挟み、心地いいフロウが響くラップと《NA NA NA》のサビが魅力的な「Dreamaholic」へ。夢の中に迷い込んだような幻想感を宿したとても素敵な楽曲だ。ラストは、ダイナミックなアンサンブルとコーラスワークが素晴らしい「生まれ変わったら」。大きな声援が上がったことからもわかる通り、確かな音楽センスと独特のオーラで惹き込んだ15分間だった。


5組目は札幌出身の女性シンガーソングライター、CLOW。ゆっくりと1弦1弦の音色を確かめるように、丁寧に爪弾かれるアコースティックギターの音色に乗せて1曲目「Hair Make」を始めると、浮遊感を宿しつつも確かなる深みと凄みを宿した歌声が会場の空気をガラリと変えた。暗がりの中にポツンとステージに立ち、その小さな体からとても大きな音楽を響かせる彼女の姿は、儚さや孤独を背負いながらも前に進んでいく、凛とした生き様を感じさせる。2曲目「普通」は、美しいアルペジオと共に歌われる“普通”という言葉の裏側にある様々な葛藤と、その上で自身を肯定しようとするかのような内容に心の奥が掴まれる。MCはシンプルに「今日はありがとうございました、CLOWでした」の一言のみ。《神様は十代で死んだ》という歌詞と、悲痛な叫びがあまりに鮮烈なラストナンバー「あま宿り」も印象的だったが、歌とギターという最小限で構成されていながらも豊かで深い音楽への理解を感じさせる楽曲群と、そこに全身全霊を込める彼女の姿は、会場の視線を間違いなく釘付けにしていた。


6組目は静岡出身、東京で活動する4人組バンドThe Jest。登場するやいなや、「俺は何かを伝えたくてバンドを選んだ!」という強い気持ちを届ける荒井直弥(Vo,G)のMCとともに、愚直で熱く、エモーショナルで力強いギターロック「19」を掻き鳴らす。抒情的なバラードパートから、汗と衝動が似合う疾走パートへ突き抜けていく「過去、今尚さす光」も泣きのメロディが光る1曲だ。全国ツアーのセミファイナルを終えた足でここに乗り込んできたという彼ら。MCでは荒井が「バンドってツアーしていると新しい出会いがあります。少しずつ膨らんでいくことに凄く幸せを感じてます。希望の歌を歌いたい、光溢れる歌を歌いたい、道標になる曲を歌いたい」と力強く語り、そして「最前線」に突入していったのだが、その瞬間の熱気は凄まじかった。音楽で必死に“大丈夫だ”と伝えたい、だからこそロックバンドをやるんだというエネルギーに満ちたライブ。3曲を通して、確かにその爪痕をオーディエンスの心に残した。


オーディションも折り返し地点、小休憩を挟んで7組目に登場したのは、大阪を拠点に活動する5人組バンド、PJJ。「今日みたいに最高な日に歌う曲があります!」と言って始まった1曲目「ろくでもない夜に」は、スウィートなメロディにサックスの音色が絡み合い、モダンなソウルのテイストとブルースロックが融合した力のある1曲。さらに「PJJ!」のコールアンドレスポンスと手拍子で一気に場内を盛り上げると、畳みかけるようにブギーなファンクナンバー「want」へ。縦横無尽なグルーヴがうねり、サックスとギターが交差しながら鮮やかなメロディを奏でていく様には濃密な色香すら漂っている。ロック、ソウル、ファンク、レゲエ、ブルースなど、15分のパフォーマンスにも彼らの多様な音楽的参照点が窺えた。ラストは「友達のおかげで歌えるようになったこの1曲を」と言って、「眠らないで」へ。《最高の友よ》という歌詞が、まるで同じ空気を共有する一人ひとりに向けて捧げられた特別な言葉のように響く。ミラーボールが回る場内で、歌を前面に押し出したこの曲は、聴き終わった後の余韻まで楽しめる、彼らのライブの締め括りに相応しい1曲であった。


続いては、大阪は寝屋川出身、高校の軽音部で結成されたという1998年生まれの3人組バンド、the paddlesが登場。1曲目は跳ねるリズムと3ピースならではの豪快な演奏が心地よい「桜」。バンドで音楽を掻き鳴らす楽しさを体感しながら演奏している様子が伝わってくるような、エネルギッシュな楽曲だ。疾走感とキャッチーな歌を真ん中に据えたシンプルなギターロック「裸足の季節」も、その瑞々しい衝動とエネルギーの様が眩しい。「僕らは見ての通り真っすぐ直球しか投げれないんですけど、150km、160km、170㎞のどんどん速い球投げていこうと思うんで、どうか受け止めてください!」という柄須賀皇司(Vo,G)のMCは、愚直で不器用で、けれどそんなバンドにしか鳴らせない青春と衝動のロックがあるということを改めて思い知らせてくれる。光の粒がたっぷり詰まった3曲目「幸せ」は、真っ直ぐな眼差しで未来を見つめる彼らだからこその、希望に満ちた締め括りであった。


9組目は、新潟を拠点に活動し、東京や名古屋などでも積極的にライブを行っている4人組バンド、シルエ。五十嵐一輝の高音まで伸びやかに響かせる歌声と、転調を織り交ぜたドラマティックな展開、完成度の高いテクニカルな演奏を楽しめる「ケセラセラ」からまずスタート。「僕達の魅力がたっぷりと味わえる3曲を用意しました」と意気込みをオーディエンスに伝えると、切ないバラード「Rainy day」へ。儚さが膨張してはち切れんばかりのサビの歌声の素晴らしさ、水流のようにしなやかなギターの音色など、1曲目とはまた違った実直に歌を伝え切るこのバンドの魅力を存分に感じることができる。ラストの「ヒーロー」はロックバンドらしい爆音と衝動が迸るエネルギッシュな1曲。繊細さもスキルも熱情もしっかりと表現し切った3曲で、豊かなヴァリエーションの奥にある彼らの音楽への想いを味わうことができた。


続いて登場したのは千葉県出身の4ピースバンド、ユレニワ。静かな弾き語りから入ったかと思えば、激情的で荒々しい演奏が炸裂するパートに瞬時に駆け上っていく「バージン輿論」でのっけから凄まじい。曲中でギターを投げ捨てた中村闘志(Vo,G)は客席に向かってこう叫んだ──「僕らの歌ってきたことを評価してもらうとか、そんなことのためにステージに上がってるんじゃない。僕らはラブソングで世界を救う、ただそれだけなんです!」。ライブに込めた彼らの決意と覚悟が滲み出たMCで一気にギアが上がり、場内をノイズの海に包み込んでから「PLAY」へグッと畳みかける。激しい衝動が迸る演奏はもちろん、各パートがオリジナリティ溢れるセンスのいいフレーズをしっかり織り込んでいるところも聴きどころだ。ラストナンバー「重罪」では、特にズッシリと重たい歌声と演奏がのしかかり、楽曲を破壊してまた何かを生み出すような、ライブならではの熱気が迸った。「オーディションじゃねえ、ライブなんだ」と言わんばかりの気迫が伝わるユレニワのパフォーマンスは、O-nestに強烈なインパクトを残した。


「バンドが多いじゃないですか。僕もバンドやってるんですけど、みんなに少しでも弾き語りのよさが伝わればいいと思って。よろしくお願いします!」──そんな第一声で幕を開けた次なる挑戦者は、山口県出身のシンガーソングライター、上野大樹。彼の楽曲は、決して単純にハッピーだけでできているわけではないけど、アコースティックギターの一音一音、そして《この世で一番好きな歌がなくなってしまったなら》という歌詞からは、日常の中に寄り添う音楽という存在への想いが伝わってくる。「今日はちょっとおしゃれしてきました」など、MCの節々にはちょっぴりシャイでお茶目な人柄が表れている気がしたが、ステージ上で真っすぐ前を見て歌を奏でる彼は、人に対しても音楽に対しても、とても誠実な歌い手だ。《ずっとずっと君らしくあれよ》《泣きたい時にそっと響け 僕からのファンファーレ》と歌うラストの「真夜中ファンファーレ」は、明日に向かって踏み出す一歩がほんの少しだけ億劫な時に、そっと寄り添えるような音楽でありたいという素直な想いが表れた楽曲だと感じた。透明感のみならず陽だまりのような暖かさを感じさせる歌声の良さも含め、雲の切れ間から差し込む陽光のように、ライブハウスを明るく照らし出す15分間であった。


最後に登場したのは、滋賀県出身・全員が1998年生まれの4人組バンド、The Dragers。はっぴいえんど「暗闇坂むささび変化」のSEの下、ソニック・ユースやニルヴァーナなど各々がお気に入りのバンTを着て飄々と現れたかと思えば、いきなり直球でダイナミックな爆音ロックンロール「瞬間と共に」が鳴り響く。続く、モッズサウンドや60年代オールドスクールに忠実なロックンロール「サラバ」は、まさに彼らのルーツと真骨頂が剥き出しになっている曲なのだろう。「この情熱が燃え尽きるまで、俺達まだまだ青き春のど真ん中!」と叫んで奏でられた3曲目「青き情熱」は、夢に向けて走り始めた自分達の衝動と情熱が、そのままの温度で詰め込まれたような爆音青春曲。自分達の信じるものだけを貫いて突っ切っている彼らのライブは、まるで荒野をひた走るロードバイクのようであった。《誰も知らない俺達だけのメロディは 他の何にも邪魔はさせない》──ロックバンドを信じるものだけが叫べる穢れなき言葉に、胸が打ち震えたパフォーマンスだった。

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12月15日の<MASH FIGHT! Vol.7 FINAL MATCH>には、オーディションアクト6組のほか、ゲストアクトとしてLAMP IN TERRENも出演。落合健太郎がMCを務める。チケットは現在、各プレイガイドにて発売中となっている。

<MASH FIGHT! Vol.7 FINAL MATCH>

2018年12月15日(土)東京・渋谷 WWW
開場/開演:16:00/16:30
出演:
AUDITION ACT:OLD BROWN OWL/CLOW/ゲシュタルト乙女/シルエ/the paddles/ユレニワ(五十音順)
GUEST ACT:LAMP IN TERREN
MC:落合健太郎

料金:1,000円(+1drink)
e+
ぴあ:Pコード【124-358】
ローチケ:Lコード【72274】
会場手売りチケット

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