【インタビュー】田澤孝介 (Waive)、3度目の再演で「燃え尽きることができたら」

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■楽しむ!という気持ちしかない
■これが最後になってもいいように

──そこは守っていこう、と。現在進行形のバンドとしてやっていくなら、変化もしないといけないでしょうし、難しいですね。昔の想い出は壊してほしくない一方で、懐メロにはなってほしくない、というファン心理も一方にあるんじゃないでしょうか。

田澤:だから、これはどういうツアーなんだろう?と思いますよねぇ……。

──どうなりそうですか?

田澤:俺はねぇ……うーん、なんか、今が一番いい感じだと思ってるんです。バンドの雰囲気もそうだし、この間の演奏も良かったし。Waiveは、テクニック集団とかでは全然ないんですけど、生意気にもいいグルーヴ出してたな、みたいな(笑)。それがバンド感なんかな?と思ってて。それが今出るって何よ?とは思ってるんですけど(笑)。でも、それって個々の意識の表れだと思うんですよ。意識しないとできないことだから。“あ、なんや、みんなちゃんと考えたな”みたいな。今までにもWaiveのノリというのはあったけど、それにさらに何かちょっと、巧さ……と言うと矛盾するんですけど。でもちゃんとみんなそこに意識を置いてるなというプレイやったから。あくまでも僕の感じたことで、本当は違うかもしれないですけどね。

──お互いの音をちゃんと聴き合っているからこそのグルーヴが生まれている、とは私も随所で感じました。

田澤:うん、なんかいい感じだなぁと。この感じでもって、現役の頃にやっていたことをやる、ということかな。……どうなるんでしょうね(笑)。

──セットリストはこれから決めていくんですよね?

田澤:はい。でも、新曲が入るとなったとしても、きっとそんなには増えないじゃないですか? “新曲を10曲書きます”とか、たぶんないと思うので。だからやっぱり、既存の曲たちが中心に組み込まれるわけでしょ? “じゃあ何をどう見せるの?”となった時に、どうなるか。これまでの再演や再再演でやってない曲、映像として残ってない曲もあるので、“そういえば、あんな曲あったな”とかね。“そういうのを今やってみたらどうなるんだろう?”というのは、興味あります。

──楽しめそうですか?

田澤:もう僕は“楽しむ!”という気持ちしかないです。これが最後なのかもよく分からないんですけど、燃え尽きたい感はちょっとあるかも。これが最後になってもいいように。

──最後、と決めるわけでもなく、ですよね?

田澤:それはもう、全然。続くなら続いていいし。でも、出し切りたいな。そのぐらいの感じでちゃんと燃え尽きることができたら、またやれるんですよね、きっと。“もう1回やろうぜ!”となるんでしょう。本当に、もう一回こうやって集まれた、ということが貴重だと思うんです。今回はたまたま前回から2年のスパンでやることができたけど、次いつこのチャンスが訪れるのか、僕らにも分からないので。見届けてほしいな、というのはありますけどね。各地へ行きますから!

──全国のファンのみなさんが、きっと喜ばれますね。

田澤:うん、だといいけど。“最後だから来いよ”と言うつもりはないですけど、でも、今が観てほしい状態である、というのは胸を張って言えるので。自信はあります!

   ◆   ◆   ◆

“懺悔”の念に貫かれていた再演、“もう「ごめんなさい」は言わない”と意識を変えて取り組んだ再再演。自身の脱退表明がバンドを解散へと導いた田澤は、複雑な想いを当然、抱えていた。3度目の再演に向けた想いを尋ねる時、私は、新曲をつくってコンスタントに活動していく(本人の言葉を借りれば“現在進行形”の)バンドに戻ろうとする、もっと強く分かりやすい言葉を期待していたのかもしれない。しかし、田澤は分からないことは率直に分からないと答え、過剰なリップサービスはしなかったし、もちろん、その先がないとも断言しなかった。“これが最後になってもいい”という心意気で、出し切ること。その果てにしか次はない、ということが真実なのだろう。

インタビューの最後、「話したはいいものの“やはり書いてほしくない”内容はありませんか?」と確認すると、「いや、ないです。本音の中から、何かここ(ツアー日程表を指しながら)に繋がればいいかな?と思ってるから」と田澤は潔かった。次回は、杉本善徳(G&Vo)へのインタビューだ。Waiveの今、そしてこれからについて、また真正面から尋ねてみたい。

取材・文◎大前多恵
撮影◎Viola Kam (V'z Twinkle)


■<Waive TOUR「Wave to Waive」>


2月09日(土) 柏PALOOZA
Open16:30 / Start17:00
2月11日(月・祝) HEAVEN'S ROCKさいたま新都心VJ-3
Open16:30 / Start17:00
3月17日(日) 仙台HooK
Open16:30 / Start17:00
3月23日(土) 福岡DRUM SON
Open16:30 / Start17:00
3月24日(日) KYOTO MUSE
Open16:30 / Start17:00
4月06日(土) 大阪BIGCAT
Open16:15 / Start17:00
4月07日(日) 名古屋Electric Lady Land
Open16:15 / Start17:00
▼チケット
¥6,500 (税別・ドリンク代別)
一般発売:2018/12/22(土)~
(問)Zeppライブ 03-5575-5170
【最速オフィシャHPチケット先行受付】
受付期間:2018/11/13(火)19:00〜11/26(月)
http://www.waivewaive.com/gigs/

■<Waive GIG「サヨナラ?」愛しい平成よ>

2019年4月30日(火) Zepp Tokyo
Open17:15 / Start18:00
▼チケット
前売料金:1Fスタンディング ¥6,500(税込・Drink代別)
※入場者全員に新録「Dear」のCD音源をプレゼント
一般発売:10/27(土)10:00〜
イープラス http://eplus.jp/waive-gig/
チケットぴあ http://w.pia.jp/t/waive/
ローソンチケット https://l-tike.com/waive
楽天チケット http://r-t.jp/waive
(問)DISK GARAGE 050-5533-0888



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