【インタビュー】中村雅俊、「できる限り現役でい続けていきたい」

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■ 俺らの年齢の人には、「まだまだ」という意識がありますからね

──そして、11月21日にリリースされる1年振りのニューシングル「だろう!!」。今回は、アップテンポのエネルギッシュな曲で来ました。

中村:本当に、ザ・ストレートという感じだよね。ひねりもなくそのまんまだから、逆にインパクトがあるかもね。歌ってみるとわかるんだけど、すごく歌いやすい曲なんですよ。

──がなるとか、叫ぶという感じじゃなくて。

中村:そう。わりと素直に歌っていて、気持ちも表現できる。特にサビの“どうだ”とか、その次の“まだいける”“進むだけ”“前を向け”とか、応援歌としてはとてもストレートな言葉ばかり。俺もそうだけど中高年世代には特に届きそうな気がするんです。


──コンサートでも、もう歌ってますよね。

中村:歌ってます。いつもコンサートのセットリストを考える時に──俺のイメージって「ふれあい」も含めてギターを持って静かな曲を歌うというイメージがあるかもしれないけど、コンサートの構成的にはみんなで盛り上がるところもほしい。そういう意味で、アップテンポの新しい代表曲ができてよかったなと思いますね。お客さんとレスポンスができる曲で、“どうだ”というところとか、一緒にやってくれそうな曲だから。

──目に浮かびます。

中村:ただ11月21日発売なので、みんなまだ曲を知らない(笑)。発売されたらみなさんにも身近な曲になると思うので、これからですね。

──それにしても。「だろう!!」というタイトル、すごいインパクト。

中村:集約されてますよね。“まだ行ける”とか“前を向け”とか、そういうことを歌ったあとに“だろう?”って言う感じ。俺らの年齢の人には、「まだまだ」という意識がありますからね。60歳で定年退職した人も全然元気だし、まだまだできると思ってるし、実際できる人が多いんで。定年退職すると、夢を持っちゃいけないとか、新しい事業を起こしちゃいけないとか、新しいことをやっちゃいけないみたいなイメージがあるけど、本当は夢も持てるし、まだまだ何かをやれる。

──このところずっと、雅俊さんは、「夢を持とう」という歌を歌い続けていると思います。

中村:「まだまだ」というイメージの歌が多いですね。俺の使命はそうなのかなと思う時があるんですよ。これは自分の周りの範囲の話だけど、俺の大学のクラスメイトが「中村が頑張ってるから俺も頑張ろうという気になるんだよ」と言ってくれることがあって。そういうことって大事かなと思うんですよね。それが全国レベルで「中村さんはいい年だけど頑張ってるよね」ということになれば、少しは元気を与えることができると思うので。できる限り現役でい続けていきたいですね。

──「千年樹」についても、紹介してもらえますか。

中村:これは完璧に和ものの世界ですね。この曲ができた時に、ユーミンの「春よ、来い」を思い浮かべたんだけど、和ものの感じが共通してる気がします。そしてこれも、何気に応援ソングなんですよ。“風を怖れて枯れるより/折れて悔やまぬ枝でいい”という、そういう生き方を松井五郎さんが書いてくれて、歌っていてすごく気持ちいい歌ですね。のちのち広がっていくような、いろんなところで歌える曲のような気がします。

──松井さんの歌詞も、雅俊さんの使命をわかっているんだなと思います。

中村:俺のことをよく理解して、書いてくれてるなと思いますね。作曲の都志見隆さんもそうだけど、「中村雅俊が歌うべき曲とは?」というものを、本当によく考えてくれている二人だと思います。

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