【ライブレポート】ザ・クロマニヨンズが重ね続ける、一期一会のロックンロール

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11月7日にスタートした<レインボーサンダーツアー2018-2019>の4本目となった東京・リキッドルームで、ザ・クロマニヨンズは早くも磨きをかけたライヴで満杯のオーディエンスとひとつになった。

◆ザ・クロマニヨンズ画像

最新作『レインボーサンダー』は、ブルースなどルーツ・ミュージックへの目配りも常に怠りない彼らにしては、ストレートなビートで変化に富んだ演奏を聴かせる作品だ。ステージに4人が現れると開口一番、甲本ヒロトは「ロックンロール!」と叫ぶ。その叫びのままにロックンロールしていくライヴだ。

新作の収録順に演奏していくのも最近の彼らの流儀だが、そこにも彼らならではのこだわりが浮き上がる。アナログ・レコードになぞらえて(というか彼らはレコードを作ってそれをCDにする、という制作方法をとっている)、前半に「A面の曲」を一気に演奏し、途中にお馴染みの曲や懐かしい曲を挟んで、後半は「B面の曲」となる。だが律儀に収録順に演奏することが、その瞬間にしか現れない一期一会のライヴでの彼らを見せつけ、レコードとは違った表情やニュアンスを持った楽曲に驚かされ惹きつけられる。このツアーも延べ50本を超えるものだが、彼らのライヴを待ち望む人たちが絶えることがないのは、そんな彼らのライヴの魅力に一度でも触れたらその体験を忘れられなくなるからだろう。それがロックンロールのマジックであることを、誰よりもザ・クロマニヨンズは知っている。

のっけからバンドのパワー全開で、威勢良く「ワンツー!」とヒロトが掛け声をかけた「生きる」、ちょいとスリリングな響きの演奏で引き締まった「人間ランド」と、進むほどにライヴならではの表情や熱を持った曲になっていく。ヒロトのブルースハープと真島昌利のギターが絡み合う「ミシシッピ」、独特の太さを持ったスカ・ビートにヒロトが踊る「ファズトーン」に、フロアも大揺れだ。クールなコビーこと小林勝のベースと人懐こい桐田勝治のドラムが生み出すボトムの上で、ヒロトとマーシーは存分に持ち味を発揮する。ライヴで目の当たりにするそのバランスは絶妙だ。





中盤には「10年ぐらい前のアルバムから」と懐かしい曲を披露。「相変わらずだなクロマニヨンズ、と楽しんでください」とヒロトは言ったが、今とは違うパンキッシュな曲などに軸は変わらずとも10年の変化があることを感じさせる。そんな曲を今の彼らが演奏することでまた新たな印象を曲に感じたりするから面白い。懐かしい曲でさらに熱気を帯びたオーディエンスとともに突き進んだ後半は、シンガロングが止まらずヒロトがマイクをフロアに向けたほど。その熱をさらにあげるようなお馴染みの曲を挟んで本編の最後をキメた曲こそ、ライヴでのイメージの変貌ぶりに驚かされた。アンコールは余韻を楽しみながら場内がひとつになっての大合唱。七色に輝く雷とともに、この熱をさらに高めながらツアーは進んでいくに違いない。


写真:柴田恵理
取材・文:今井智子
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